#75_サッカーをつくる「ことば」
サッカーをつくる「ことば」をつくっています。
息子がサッカーをしています。毎週末、サッカーの練習や練習試合、公式試合があります。朝から夕方まで、サッカーグラウンドにいることもしばしば。とても楽しい時間を過ごさせてもらっています。
私は応援するばかりですが、妻は息子の食事をつくり、持ち物をチェックし、いろんなトラブルに備えた準備を、いつも万端に整えています。頭が下がります。
そんな妻から、あるとき、ふと、言われたことがありました。正確に再現することはできませんが、おおよそ趣旨は合っていると思われます。
「そんなにキャリア教育を大事にしてるんだったら、学校の子どもたちはもちろんだけど、自分の子どもにも、あなたが培ってきたキャリア教育の方法を活用してもいいんだけど?」
そうだよなあ。これまでに開発してきたキャリア教育のいろんな方法は、もちろん、自分の息子にも役立つはずだよなあ。
妻からそんなことを言ってもらって、だいぶ月日が流れたあるとき、ふと、思い立って、やってみることにしました。
サッカーをつくる「ことば」をつくってみるという実践です。
子どもたちがサッカーをする様子を見ていて、いつも考えていたことがあります。子どもたちは、きっと「感覚」でサッカーをしている。それは、小学校低学年のときには大事なこと。でも、そんな子どもたちに「ことば」が備わったらどうなるだろう。もっとうまくなるんじゃないか。そんなことを考えていました。
子どもたちが「自分のサッカー観」をつくっていくための「ことば」をつくる、そのお手伝いをやってみることにしました。
パターン・ランゲージの方法を使いながら、サッカーを上手にやるためのコツを「印象的なタイトル」と「象徴的なイラスト」と「こんなときは、こうしてみよう」というかたちの文章でまとめてみることにしました。
そうやってできあがってきたのが、息子版「サッカーのことば」です。今のところ、こんなものがあります。
こんなふうに使います。
① プリンターで印刷します。
② 息子に見せて、確認してもらいます。「どう?いつもコーチからアドバイスしてもらっていることと合ってる?」
③ OKだったらスケッチブックに貼ります。
④ 練習や試合の前に、息子と確認します。「よし、今日もこれを意識してがんばってみよう!」
⑤ 練習や試合のあとで、息子と確認します。「どうだった?これはできた?」「じゃあ、次は、どれを特にがんばる?」
こんな感じです。
今はまだおとなのサポートが必要ですが、少しずつ、少しずつ、息子が自分で「自分のサッカー」をつくることばをつくっていけるように伴走してみたいと思っています。
そして(とてもおこがましいですが)サッカーチームのみんなで、「自分たちのサッカーをつくることば」をつくっていく実践ができたら、すっごくおもしろい未来がつくれそうな気がします!(こそーっと、仲良くさせていただいているコーチに話してみようと思います!)