#76_探究のフィードバック
探究する子どもたちのなかに、教師のところへフィードバックをとりにいかない子どもたちがいます。
何を言われるかわからず、こわいから。
わかります。「いいね」「すごいね」ばかりを言われても、探究は前に進みません。でも、「何を言われるかわからないこわさ」がフィードバック獲得行動を抑制してしまっていることを、教師は重く受け止めなければなりません。どうすれば、その「こわさ」を軽減することができるでしょうか?
私の探究に、他人のアイデアを入れると、私のオリジナルではなくなるから。
わかります。いろんなアドバイスを聞き、とりこんでいくことで、「私のオリジナル100%のアイデア」ではなくなってしまうという感覚があるのでしょう。ただ、他者からのフィードバックを獲得することで、自分の探究がより深まったり、広がったりする可能性があります。その可能性を閉ざしてしまうのはもったいない気もします。
探究する子どもたちがフィードバックを回避したり拒否したりする理由。
その理由は何なのか。
その理由の背景には何があるのか。
ここらへんを明らかにしていくことができれば、探究する子どもたちへの伴走の在り方も見えてくるのではないかと思っています。
フィードバックを回避したり拒否したりする(回避したり拒否したりしていた)子どもたちに、直接、たずねてみたいと思います。
どうして「こわい」と思ったの?
どうして「フィードバックなんていらない」と思ったの?