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障害者を○○にする社会vs久遠チョコ

私はチョコレートが好きだが、普段は買わないし、食べない。
年に一度、デパートで開催されるバレンタインフェアで買う一粒五百円ちょいのチョコに身も心も金も捧げている。
本当に美味しいチョコを食べると魔法陣グルグルのククリのようにチョコの虜になる。

障害者とチョコと何か関係あるのか?
私も以前はそう思っていた。

※今回の話は私が福祉に勤めていた時の内容であったり、誤認識や古い情報などの内容も含まれている可能性も少なからずあるため、基本は自分で調べて下さい。

障害者が関わる食品というとまんじゅうやあんこ、パン、クッキーのイメージが強い。

どれも食べたことはあるが、家庭レベルの味から抜きん出ることはなかった。

「これじゃあ売れないだろうなぁ…。」

障害者がつくっています!、ご寄付を!という体裁では一時買われても、継続的な購買に繋がらない。

私は障害者であり、我が子も障害者である。

障害を持つ者や障害のある子を持つ親が必ず直面する問題がある

今の日本の社会(福祉の在り方)では、障害者は経済的な自立が困難だということ…。

障害者のための働く場の提供という形であるB型支援事業は

雇用保険もないため、失業手当も出ない。
工賃という形であるので、最低賃金も保証されていない。

(この時点でいや、おかしいだろ?であるが、障害者はサイレントモード化しやすい)

なぜか?
B型作業ができた背景は「障害者に働く喜びを」提供するもので、「障害者に経済的な自立を」提供しているものではないから。

そんな社会課題を打破した人がいた。

ちゃんと障害者が自立できる賃金を出せる事業をしよう
久遠チョコレート代表の夏目浩次氏

日本で年間4,000億の稼げるチョコ市場で障害者を雇用した

そこでは障害者の賃金は月170,000円である

これだけあれば、我が子も経済的な自立ができる…!(*´∀`)ウッハー

夏目氏が調べた際、B型支援は一人あたり工賃は月換算で3千円から4千円の事業所もあったらしいが、
(※日当ではなく、月収です)

実はもっと酷い

私がいた福祉事業所は一人月1千円だった。
(※大事なことなのでもう一度、日当ではなく、月収です。
又、仕事が少ない時は一人千円足らずに福祉事業所側が黙って一人千円になるよう補填してた)

ボランティアか何かですか?
これは本当に労働の対価なのですか

こんな金額では障害の有無に関係なく、生きていけない。

買いたいもの以前に生活必需品(食品、下着などの衣類、洗面衛生用品など)すら買えない。

家賃?もちろん払えません
光熱費?もちろん払えません

だから、生活保護があるのではないか?
と考える人も多い

確かに、グループホームなどの施設に入所できれば、生活保護費でなんとか回る。

下手すると物欲がなさすぎる利用者だと買うべきものも買わずに保護費が余ってしまい、生活保護が打ち切りにならないように急遽、身の回りの品をちょっといいやつに買い直させるという謎現象も起きる。(これは支援側に課題があるタイプの謎現象)

高齢者用の介護施設に比べ、障害者施設は費用が割安であり、家電製品や家具は経費で落とせる備品扱いの備え付けが多い。

じゃあ、問題ないのではないか?

昔はそうだったかもしれないが、今は違う

国が障害者の地域移行支援を始めて、施設入所が困難になっている。

簡単にいうと国が主導して、障害者を施設という狭い生活環境に押し込めるのではなく、障害者も一人暮らしまたはシェアハウスで暮らしつつ、世話人や支援者が介入し、地域の中で共に生きようというスタイルである。

このスタイル自体には賛成するし、仕事のスキルがある障害者は自由を謳歌できるとも思う。(犯罪に巻き込まれないよう見守りは必須ではあるが)

問題は施設ではバランスの取れた食事の提供があるが、一人暮らしとなると弁当やカップ麺に頼る栄養バランスが悪い食生活になるし、生活保護費の中には家電製品や寝具類等の買い替えの費用が盛り込まれてなく、ただでさえ不摂生になるような少ない食費から捻出を強いられるということ…。

つまり、長期的にみると健康で文化的な最低限度の生活は遅れていない

これも生活保護の特性に
「一時的な困窮を支援する制度」というものがあるため。

じゃあ現実的に考えてみよう(゜-゜)
障害者は生活保護なしで生きていけるのか?

やはり、大多数の障害者が野垂れ死にしている映像しか見いだせない(´・ω・`)

国の生活保護ありきで障害者の生活が成り立つならOKだみたいな発想が根本的に違うのではないか?

私は政治批判はあまり好きでない。
何もわかってなくても簡単にでき、思っている以上にスッキリするのに、目の前の問題は何一つ表情をかえず、そこにある

御託を並べる暇があるなら、政治家になる努力か署名活動をしてメディアに訴えた方がよほど有益だと結論がでる。

(最近は楽天がふるさと納税にポイントをつかないように政府が動いてるため、反対してくれる人は署名をという感じでワンクリックで署名活動ができて驚いた。)

そもそもの話として
障害者の地域移行支援の前に経済的な自立をさせる必然性があるのではないか?

…(゜-゜)シンキングタイム…

さて、福祉の現場にまた視点を戻す。
作業内、そこにいる立派な大人である彼、彼女たちは小学生の小遣い以下で不満をいうこともなく、毎日5-6時間の就労に励んでいた。

ガサツな私より丁寧な仕事をする利用者さんたち

これ、障害者を○○にしてやがる…
(当時の私は自分の障害に無知の状態)

仕事内容はティッシュの袋入れやフルーツキャップの折り曲げなど一個あたり一円以下の銭円の世界で稼げない仕事を延々やらせるB型支援事業

長年勤め上げた職員は話してくれた
この作業ができるようになるまで試行錯誤しながら、長い年月がかかったと

見渡せば、還暦という利用者さんたち

だが、待ってほしい

人の時間は有限
40年もの間、月千円で仕事してたとして
1,000×12×40=480,000円である

生涯賃金は五十万を切っている
障害者にも物欲はあり、趣味もあるわけで…

(サポートを受ける障害者の人たちは、よく職員に感謝してくれる。
しかし、こちらは仕事で、あなた方の生涯賃金の8倍以上の賃金を一年でもらい、失業保険も受けられるし、他にも。
もうね、申し訳ないしかない…。)

対して久遠チョコレート

障害者を雇用して適性に合わせ工夫する

同じ年月、試行錯誤し、障害に合わせた工夫をするなら、
障害者の特性に合う稼げる市場でやるのか?
障害者の特性に合う稼げない市場でやるのか?

私は久遠チョコレートを後押ししたい
∠(`・ω・´)敬礼

また第3の視点として
市場のコラボ(または新たな市場)も忘れてはならないと思う。
これは鬼滅の刃と関連がある竈門という名の神社が流行ったり、アニメやドラマとタッグを組んだ土地や物、食品が人気になったり売れたりである。

久遠チョコレートには魔法陣グルグルのククリがチョコレートの味に感動した時のポスターを是非飾って欲しい(願望)

※今回、長年福祉に勤めた職員の心血を蔑ろにしているわけでは決してありません。
時代背景的に今以上に福祉は国から支援を受けられず、また障害者に仕事をさせたいと願っても様々な差別と偏見が邪魔をしており、さらに現在のように情報が行き交えない土台があったことを…。その渦中での苦労は計り知れないものであると考えています。


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