見出し画像

ブランコ

祖父がゆりかごのような椅子に座っている。
前後にゆっくり揺れている。
祖父の瞳からは窓に映し出される世界の景色が歌を奏でている。

公園のブランコは遠心力を体験するコーナーとして名高い遊具である。

ブランコの和名は終戦らしく(`・ω・´)ゞ難しい漢字である

チ。のような天文学が流行ると星空に瞳を捧げながらブランコを漕ぐ者たちが主に公園に現れ、時間帯は夜であり、住民が見に行くと、人がいないのにブランコだけがキィと揺れている怪奇現象が起きるので公園そばに住む地域住民がガクガクブルブル・ω・して

今は音を遮断するイヤホンがあるが昔は大変であった。NHKの影響力はやばい。

幼稚園に入学する少し前に母が私を公園のブランコに連れて行った。

最初は母に抱かれる形で乗り、風を感じ、揺れを懐かしむ。私がブランコに慣れた頃合いで一人で乗る取り組みが行われた。

ブランコに乗るためには腕を曲げ、鎖を握りしめ、座席となる厚い板に臀部をどの程度乗せるか、前すぎても後ろ過ぎても頭部の重さを支えられずに落ちてしまう。

ブランコの柱は三角形の底辺部分を土に埋め込んだように二辺だけが地上に顔を出している形になっていて、母は一辺に合わせるようにブランコを引っ張り斜めにした。

私は臀部を板に合わせて立った。
母が行くよと合図する。

ぶひぶひ!(ちょ、ちょっとまって!)
ブランコから臀部を離し、心を落ちつけて再度挑戦する。
母に押される形で私はブランコに乗ったが、まだ足を屈伸させて漕ぐことはできなかった。
母は私が一人でブランコに乗れるようになるまで付きあってくれた

幼稚園に入学した。
幼稚園で昼休みになり、私はブランコに向かった。
幼稚園の園児数に対してブランコは4つでブランコは遊具人気トップ3に入るくらい私をはじめ園児たちを魅了していた。

私の前では、ブランコを嗜んだのちに他の遊具に向かう園児の次にブランコをゲットする園児、1つのブランコをほぼ同時にタッチして取り合い合戦を始めた2人の園児がブランコから手を離したタイミングで3人目がすかさず現れ、その者にブランコに乗られて争っていた2人が( ゚д゚)ポカーンとなっていたり、園児が代わってぇというお願いをしたらやだねという園児もいて、

え?どうしたらいいの?となる私。

やり方がわからない
コミュニケーションが取れない
タルるートくんが多すぎる

おっぱい

今までは公園のブランコでほとんど空いていて、何かあっても母がいて、取り合い戦もなかった世界から、急に取り合い戦をする世界が訪れた

昼休みの終わりを告げるチャイムが鳴る。

チャイムが鳴ったら帰る

という約束を守りダッシュで学び舎へ戻る園児たち。

私が乗りたかったブランコはすべて空いた

なのに

私は約束を守りたいという気持ちとブランコに乗りたいという気持ちとどうしたらいいかわからないがごちゃごちゃして

その場で泣き出した。

私は昼休みの間、ずっとブランコを待った

他の遊具に浮つ気もしなかった。

なのに

なんでなの?

この箱庭の中では私はブランコにすら乗れないのだろうか?

泣き続け学び舎に戻れない私

心配してかけつける保育士

私が話せないので理由がわからない模様

保育士が母と相談したのか

ある取り組みが行われた。

クラスの園児たちにも手伝ってもらい、保育士が私と他の子たちにブランコの代わり方を伝えるものだった。

最初はブランコ上級者に乗ってもらい、十秒数えたら交代しようと言われた。

みんなで十秒数えた

私は十秒数えたタイミングで乗っている者が地に着くのだと考えていた。

が、ブランコ上級者であるのに十秒を大きく外れてしまい13秒くらいで地についた。
※上級者は漕ぎながら靴飛ばしができるクラス

次にブランコ中級者が乗りやはりミステイク騒動が起こり名探偵モンクスタッフたちを困らせた。
※中級者は靴は飛ばせないが途中ジャンプ降りができるクラス

ブランコ初級者が乗りほぼ十秒に近いタイミングで地に降り立った。

私はその者と代わりブランコに乗ることができた

代われないのだと思っていた
乗れないのだと思っていた

100年に必ず一回廻ってくるルーレットがある戦争の仕組み

どうやら私たちの世代だった。

ついでに南海トラフまで来るよとノストラダムスの大予言のようである。
4世代発芽制を採用しているらしい。

ブランコには乗れない世界なのだと思っていた

私はこの箱庭の中では生きていけないのだと思っていた。

私がそう思い込んでいただけだった

母が後ろから押してくれるだけじゃなくて

自分の力で懸命に漕ぎたくなった

園児たち「じゅう!!」

アーッΣ(´・ω・`)

ブランコは次の園児に渡すまでが大事なのである

みんながわからなくなっていた。

終わらせ方がわからないでいた。

私も伝え方がわからないのだった。

たい焼きは大切な人と食べると良いらしく、あんこには貧血予防効果がある(´~`)モグ



という記事をプーチンさんが終戦の合図を出す前に作成していましたが、タイミングが合わないことにより駄作化を起こせる_φ(・_・
っと。

これもまた学び

鍵っ子「キィ…」

いいなと思ったら応援しよう!