運や調子が悪くても合格できるレベルになる方法。中小企業診断士の2次試験突破の鍵は「マーケティング思考」で試験を捉えられるかどうか。
1.この記事を書こうと思った理由
はじめまして。
グッドマーケター株式会社の代表でマーケティングを専門にしている中小企業診断士、伊藤真寛(いとう まさひろ)です。
タイトルを見ると自分が専門のマーケティングの話題に持っていきたいだけじゃないかと思われるかもしれませんがそんなことはありません(笑)。
今振り返っても本当にマーケティング思考があるかどうかで、再現性のある2次試験合格の体制づくりができるかどうかが変わってくると感じているからです。
私の経歴を軽くお伝えすると、
2023年度(令和5年)の中小企業診断士の試験に合格し、その年に独立、2024年4月に法人化をして今に至ります。
これまで中小企業診断士の試験に関する発信をほとんどやってきませんでした。理由は終わった試験のことよりも、とにかく実務で仕事を取っていくことと、どうお客様に勝ってもらうかを考え、自らのスキルアップを高めながら伴走支援することに必死だったからです。
しかし、いろんな人に出会う中で、中小企業診断士試験をこれから受けようと頑張ってらっしゃる方とお話する機会が意外と少なくありませんでした。
例えば自分の周りでは弁護士、行政書士、金融機関出身者、保険代理店、広告代理店、デザイナーの方々が診断士試験に挑戦をされており、、こういった方々からもっと試験対策について教えてほしいといった声をいただいておりました。
こういった方々に、診断士試験を攻略するための自分の持論を話すと、とてもタメになったと言ってくださる方が意外と多かったのです。
それだったらもうすぐ2次試験が始まるし、身近で頑張られている方々や過去の自分のように試験に臨むけどどう考えて取り組んでいくのが最適なのか早く知りたいという方に、少しでも役に立つ読み物が作れたらいいなといった気持ちでこの記事を書いております。
診断士試験挑戦中の方にお伝えして、面白いと反応してくださった私の中小企業診断士の試験との向き合い方は「マーケティング思考」で捉えられるかどうかといった視点だったので、このタイトルで執筆をしています。
※とはいえ、これはあくまで私の経験に基づく考察なので、これが全てではありませんのでご注意ください。色々な方の意見を聞いて比較してみてください。
自分の中小企業診断士試験の経験をお伝えすると、3年間友人とはほとんど会わず、仕事、家事、育児以外は全て試験勉強に時間を充てるといった、修行僧の様な生活を送っていました。
試験中は外部の情報にあまり触れる機会がなかったので試験後はなんだか浦島太郎のような気分でした。
とはいっても勉強はとても楽しく、日々レベルアップするのが好きなので、友達と会わなくてもそれほど気になりませんでした。
とはいっても1次試験、2次試験は1回ずつ落ちているので、それぞれのハードルの高さも理解はしているつもりです。
2.1次試験を合格された方へ
というわけで、さっそく本題に入っていこうと思いますが、その前に、
この記事を読んでいる方で1次試験を合格されたばかりの方がいれば先にお伝えしておくことがひとつあります。
2次試験まで時間は全然ないので、1次試験終わって少しゆっくりしてから2次試験対策を考えようかなと思われている方もいるかもしれませんが、それはとても危険です。
なぜなら1次試験よりも2次試験の方が圧倒的に難易度が高いからです。
よく考えてみてください。1次試験を突破してきた猛者たちとの闘いが2次試験ですよ。
中小企業診断士試験の合格率は約4%と言われますが、それは
1次試験突破者が全体の約20%、2次試験合格者がそこからさらに20%(もっと低い年もあると思います。個人的には18%くらいの感覚で捉えていた方がリアルな気がします)だからです。
2次試験の勉強をしていると多年度生という存在を知ることになります。すなわち、2次試験を何度か経験している猛者たちです。彼らと2次試験対策を一緒にやっているとわかりますが、彼らの多くは型を体得して息をするように2次試験問題を解いてきます。
例えるなら、野球の走り込みと素振りをたくさんしてフォームが固まった選手たちです。
一方で初年度生は、走り込みもしていなければどんなフォームを固めるべきかもまだわかっていない野球のルールを覚えたばかりの新入部員のような、非常に不安定な問題の解き方から始める身です。
かといって、時間がたくさんあればいいわけでもありません。
中には初めての2次試験の勉強時間が200時間程度で合格される方もいますが、おそらく統計的に見れば稀なのではと思います。
とはいっても使える時間の資源は大いに越したことはありません。
1次試験はそこそこの学力があれば、勉強時間と合格率は比例してくる物量戦です。
しかし、2次試験は勉強時間と合格率が比例しない、相対的な試験なのです。
稀かもしれませんが20年間診断士試験を受け続けて未だ突破できない方や8年間受け続けてようやく合格された方もいたりします。
なので、1次試験と同じ要領では合格できない可能性が高いと言わざるを得ません。
1次試験では予備校に通って知識量を増やすことが効果的な人もいるかもしれませんが、2次試験は試験自体を戦略的に捉えられた人が勝ちやすいといった特性があることから脳死して予備校に通うことは合格に直結しないのではと思っています。
なので、1次試験のお疲れ様で自分を労わる時間は最小限にして、2次試験の戦略を早々に考え始めることを強くお勧めします。
そしてようやくここからが本題です。このnoteは中小企業診断士の2次試験に初めて挑戦される方のみならず、多年度受験される方にも有用な内容だと思いますので、ぜひ最後までご覧いただけると幸いです。
3.マーケティングとは?
さて、みなさんタイトルにもある「マーケティング」とうワードを聞いて、それが2次試験にどう関係すると思われましたか?
2次試験の4科目のうちの1科目「事例Ⅱ マーケティング・流通」についての内容だと思われた方もいるかもしれません。
まず、「マーケティング」の定義は「企業経営理論」の「マーケティング論」で学ばれたと思いますが、その話はここでは気にしなくて大丈夫です。
マーケティングの定義は実はマーケターによって本質は同じようなことを言っている場合が多いですが、表現方法は人それぞれだったりします。
私が腑に落ちているマーケティングの定義は「勝つための仕組みづくり」です。
つまり、たまたま偶然で一度勝てれば良いわけではなく、どうやっても勝つしかないよねというくらい、勝つことを再現性高く仕組み化できる状態を作り上げていくことです。
マーケティングは売り上げや利益を増やす仕事のイメージがあると思いますが、私のイメージでは、そのために必要なことは全て抑える必要があると思っています。
例えば生産に課題があればそちらも当然手をつける必要があるといった具合です。
勝つためのボトルネックがあれば当然全て取り除いていかなければなりません。
そう捉えるとマーケティングは企業経営そのものといっても言い過ぎではないと思っています。
この「勝つための仕組みづくり」を中小企業診断士の試験に落とし込むと「運や調子が悪くても合格できる自分づくり」に他なりません。
このように、マーケティングの実務で使うマーケティングの思考が診断士の試験戦略上も非常に大事ですよと言うお話をこれからしていきます。
まず、試験の話に入る前に、マーケティングに少し興味を持っていただきたい部分もあるので、マーケティング実務のお話を少し紹介します。
それは、マーケティング思考は人生全般に使える思考だと思っているからです。
一応、試験合格されてマーケティングを基礎から学んでみたい方は、
こんな本を読んでみると基礎的な考え方はつかめます。
その上で世の中のマーケティング事例を見ると応用的なことの理解が深まります。※尚、試験期間中には読まないでください。時間が相当取られます。
マーケティングは学問もベースとしては大事ですが、学問で出た研究結果はある前提条件のもとでの結果であることが多いので、どんな場合でも当てはまるわけではありません。
アカデミックな本には、この理論はこういった場合には使えますよといった丁寧な説明は書いていないことが一般的だからです。
なので現場の実務で失敗や成功をリアルに繰り返してきたマーケターの事例がとても参考になるのです。
マーケティング実務で参考にしている方の筆頭はこの方、USJをV字回復させた立役者「森岡毅」さんです。彼ら株式会社 刀 が言われるマーケティングに必要な思考能力のことを指して「マーケティング思考」が必要とこれからお伝えする予定です。
彼らのマーケティング実務の一例を見たことない方は、実務だとこんなことやるのかととても興味深いので一度動画を倍速で構わないので見ていただくことをおすすめします。
https://www.youtube.com/watch?v=qKKDFahHgLo&t=1059s
彼らの言うマーケティングスキルを使うためには、3層構造のスキルが必要だと森岡さんは言います。
先ほどもお伝えしたように、これらのスキルを中小企業診断士試験にも活用することで、再現性高く2次試験に合格できると考えています。つまり、たとえ運が悪くても合格できるラインまで2次試験を攻略できる可能性があるとうことです。
逆にこれらを駆使しないと、2次試験の合格は運の要素が大きくなってしまうと考えます。
論理的思考スキルは獲得するまでに時間を多く要する必要があるので、全然無ければ少し致命的かもしれません。しかし、このスキル獲得の話をするととても長くなってしまうので、これはある前提でこれからの話を進めていきます。
※一応、論理的思考といえば「演繹法」、「帰納法」等の知識をMBAのスクールや、コンサルティング企業に入ると叩き込まれます。
※それ以外も使えたほうがいいスキルがありますがここでは割愛します。
初めて聞いたよと言う方は以下を読んでみてください。
つづいて、戦略的思考について解説します。
戦略とはそもそも何か?
Googleで調べてみると
① いくさのはかりごと。 特に、戦いに勝つための大局的な方法や策略。
戦術より上位の概念。
② ある目的を達成するために大局的に事を運ぶ方策。
と出てきます。
ここも株式会社刀の「戦略」の定義が有用なので使わせてもらいます。
ずばり、戦略とは「目的達成のための資源の最適配分の決定」です。
これは戦略が不要な時を考えることで、逆説的にその意味が理解できます。
つまり、「目的がない時」「資源が無限の時」どちらかに該当する場合、
戦略は不要です。
目的がないぶらり旅、行く目的が決まっていないからどこへ行っても不正解にはならない。はい。戦略はいらないですね。
つづいて資源が無限の時。
1兆円の現金を持っているときに、売上1億円の事業を1つ作る必要があるとき、1兆円は無限の資源ではないものの、売上1億円の事業達成をするために使うとなれば、ほぼ無限のようなもので、誰でも目的達成ができそうです。なのでこんな時も戦略はいりません。
しかし、ビジネスにおいて、ましてや中小企業診断士試験で合格を目指される方にとって、目的は試験合格、資源は有限に決まっているので、戦略は必須ですよね。
ただ、目的の部分についてひとつ言わせてもらえるとするならば、診断士の資格取得の目的はできるだけ自分の中で納得感の高いものにしておいたほうが良いです。ここは個人差がとても出る部分でもあると思いますが。
診断士の資格は、一見目的のように思われるかもしれませんが、それもあくまで何かの手段に過ぎません。
例えば診断士の資格を取得することが年収3000万円稼ぐための近道だと考えている人がいた場合に、本当に診断士の資格取得をすることがさまざまな選択肢の中から最適な手段なのでしょうか?
これの答えは人それぞれです。
他にもっと効果的・効率的な手法が合う人も当然います。
中にはこれまで培ってきたものや使える資源との掛け合わせを考えたときに最適な打ち手な人もいます。
これはケースバイケースです。
なにが言いたいかと言うと、診断士試験の勉強はなかなかハードなので、色々大変なことがある中で、それでもこの試験のために時間や労力、お金を投資するならば、さまざまな選択肢についてもよく知り、その上で自分の納得感が高い状態で試験に臨んだほうが頑張れる理由にもなるので良いということです。
1次試験を突破されたような方はこんな話はもはや聞く必要がないかもしれませんが、診断士の資格取得に苦労された方であればあるほど、取得後に診断士の資格を使う前提でしかビジネス展開を考えられずに視野が狭くなっている方が多く見受けられるので、取得前にこんな話をさせて頂きました。
そんな戦略についてもっと詳しく知りたいよと言う方は、
マーケティングと言えばの世界的企業P&G出身者の株式会社MD石井さんの
2.戦略の重要性を理解せよ!の章 だけでも読んでみると理解が深まります。
※時間のある方は記事全部を読むとマーケティングって面白いってなります。
診断士の2次試験にここまでの深さは求められないので、興味が沸きすぎると逆に危険です(笑)
さてここからがマーケティングの具体的なお話です。
マーケティグのメインのフレームワークは3C分析です。もうこれに尽きると言っても過言ではありません。
診断士の2次試験ではお馴染みのフレームですが、実務ではまぁ深いです。
「3C分析」とは、市場や顧客、競合、自社の3つから成功の要因を見つけ出すフレームワークのことです。
市場や顧客を意味する「Customer」、競合を意味する「Competitor」、自社を意味する「Company」、それぞれの頭文字を取って、3Cあるいは3C分析と呼びます。
3C分析の手順は、
1、顧客の課題を特定
2、競合他社が顧客にどうアプローチしているかを理解
3、上記を踏まえて自分たちの闘い方を考える
ことです。
そして、戦略を計画に落とし込み、実行して、効果計測して、改善案を考え再計画といったPDCAを回し続けていくことで勝算を高めていきます。
これ、意外とできていない方が多いです。
4.マーケティングを診断士試験に落とし込む
では、これらを2次試験に落とし込んで考えてみましょう。
1、顧客=試験作問者がどんな状況か理解を深めましょう、そもそもこの試験の特性はどんなものかよく理解したほうが良いです。
(最初の方にお伝えした診断士とはどんな役割が期待されてる仕事なのかといったことも含みます)
2、周りの受験生はどんなレベルなのか?過去、今の受験生を網羅的に理解することで、合格者の傾向が少しずつ見えてきます。
3、今の自分の立ち位置を知ります。そして、目的達成に必要な条件がクリアになっているのであれば、現在地と目的地の差を正確に算出できるので、今からやるべきことが明確になってきます。
そして勝てる計画を立てたなら、その計画を実行しては、計測して、イマイチなら戦略や計画の方向性を修正しながら目的達成まで粘って行動し続けるのみです。
これらは非常に抽象的に記載しているので初年度受験の方からすると、で、結局何からやればいいの?となると思いますがここから具体的に自分の失敗談なども含めて話をしていきます。
まずは、1の顧客である試験の作問者や、試験の特性をよく理解することが重要です。
よく2次試験は運ゲーだから、攻略方法が不明と言う方がいますが、それは違うと考えています。
まずは試験合格の目的であるゴールの解像度を高めましょうということで、
中小企業診断士の試験とは、誰の何のための試験なんでしょうか?
まず、中小企業診断士の役割を考えてみると、中小企業診断士は経済産業省直轄の中小企業庁の方針を日本全国の中小企業へ落とし込んで日本全体の中小企業の力を高めるサポートをする役割を期待されています。
具体的な仕事の例でいうと、補助金を国が出して、DX化とか、働きやすい環境とか、従業員のスキルアップとかを促進させて企業の成長をサポートしていくといった仕事があります。
診断士になってみて補助金の仕事をしてわかることは、診断士試験の2次試験は完全に補助金の仕事をやれるようになるための内容そのものと言っても過言ではありません。
診断士が補助金に関わるシーンとしては、まず補助金の申請支援をする商工会の窓口で診断士が経営の助言をする役割として配属されています。企業の経営者は商工会の診断士に事業計画作成のアドバイスを無料で受けることが可能です。
商工会に所属していない診断士も補助金の申請をサポートすることは少なくありません。
あとは、提出された補助金の申請書を審査する側も診断士です。
こちらは新米診断士〜ベテラン診断士まで様々な診断士が審査をしているようです。
診断士に登録したとして、何も実務経験がなくてもわりとすぐにキャッチアップできる仕事は事業計画書の作成支援に関わる仕事だと思います。そのひとつとして補助金申請の支援があります。
補助金申請の仕事の内容は、事業計画書を作ることです。
中小企業の実態を見ていくと、事業計画書を作っていない経営者は意外と多いです。利益管理をしっかりやっていないどんぶり勘定の経営者も意外と多くてびっくりします。
まずは利益管理をし始めるところから支援をするだけでも結果が良くなることが少なくありません。
なので、まず国としては経営者に事業計画を作ってほしいという狙いもあります。事業計画を作ることが利益管理をすることにもつながるからです。
利益管理をし始めて初めてまともな原価を算出しようとして、実際に原価を見える化することでこれでは利益が出てないから、売価に反映させるために、営業時の見積もりをもっと上げる工夫しないといけないと流れになったりして、業績改善につながってきます。
補助金の雰囲気だけでも知っていただくために、公募要領を一度見てみるのもよいかもしれません。
※以下は、ものづくり補助金の公募要領
https://portal.monodukuri-hojo.jp/common/bunsho/ippan/18th/%E5%85%AC%E5%8B%9F%E8%A6%81%E9%A0%98_18%E6%AC%A1%E7%B7%A0%E5%88%87_20240408.pdf
この要領を見ると、なぜ1次試験で「中小企業政策」の科目で中小企業の定義の問題がやたらでるのかといったことも、納得できるものがあります。
つまり1次試験、2次試験を通じて、補助金関連の仕事がすぐにできるようになるための勉強なのではと思ってしまいます。
補助金には色々と種類がありますが、代表的なもので、ものづくり補助金や小規模事業者持続化補助金、IT導入補助金などがあります。
補助金は例えば、数百万〜数千万円のITシステムや設備等を買うときに2/3とか3/4とかの割合で国から補助が出るので企業にとっては非常に大きいサポートですよね。
令和5年度の事例Ⅳの経営分析の問題で初めて労働生産性の指標が出てきたことがありましたが、これはものづくり補助金で計算が必要な項目だったりします。
なので、診断士に求められる役割のひとつ「補助金関連の仕事ができるようになる」から逆算して考えると、だからこの指標が出てきたのかといった感想でした。
受験中の身としては、こんなことを知る余裕はありませんでしたが…
5.2次試験で目指すライン
2次試験を合格する人には実は2種類のタイプがいると思っています。
それは、合格のボーダーラインに到達するかどうかが運によって左右されるトップ18%の前後にいる層。
そしてトップ5%〜10%狙いで試験勉強の型を仕上げている、おそらく2次試験を何度受けても、調子が悪くてもわりと再現性高く合格できる層。
私は実際にどうだったのかは1度しか2次試験に合格していないのでなんとも言えませんが、もうこれ以上絶対に不合格になりたくないといった思いで2回目の2次試験の勉強前には、なんとなく勉強せずに、徹底的に合格者たちをリサーチすることに時間を費やしました。その結果、この試験特性が理解できた気がしています。
あくまで感覚的なものにはなりますが、一応後者の部類に入った上で合格できたのではと考えています。(一応2次試験は、調子があまり良くなかった感覚がありながらも合計254点での合格でした。300点とか取ってないのに偉そうなこと言ってたらすみません…ただ何度受けてもこれくらい以上はいけるんじゃないかといった感覚はある気がします)
よくいう、メジャーリーグを目指して日本のプロ野球選手になれるくらいで、日本のプロ野球選手を目指せば日本のプロにもなれない、といった考え方です。
なので、2次試験は合格者のトップ5〜10%に入れるレベルになることを前提に自分を引き上げることを目標にしてください。
6.2次試験の特性
まず、この2次試験についてはっきりと言えることは、「点数を稼ぎにいく」試験ではないということです。他の合格者が点数をもらえているであろう問題をいかに落とさないかといった「減点を減らす」試験だというのが本質だと考えています。
よくさまざまな予備校が今年は事例問題を当てるぞとこれまでの過去問からは出てこなかったような山を張ったような2次試験対策コンテンツを作ってきますが、これは基本的に役に立ちません。
なぜなら、ほぼ当たらないし、こんなマニアックな当て方ができる受験生はほぼいないので、当たったとしてそれが解けなくても、他の大半の受験生も解けないので、大きな減点にはなりません。
そうです。この試験は相対評価の試験なのです。
試験用紙にこの問題の配点は25点とか30点とか書いてありますが、それは実際関係ありません。
私の受けた令和5年度の事例Ⅳの財務会計では、まともに点数の計算をしたらおそらく40点台前後だったと思います。しかし、実際は61点でした。
なぜこんなことが起こっているかと言うと、相対試験だからです。
他の人の多くが取れている問題の配点は大きく加算され、他の人の多くが落としている問題では差がつかないので、基本ができているかをジャッジされ、配点の操作をされている可能性がとても高いのです。
※診断士の受験指導で人気の野網先生も同様なコメントを動画でしています。
なぜ、2次試験の問題は難しいのに、毎年20%前後の合格率を維持できているかを考えればわかることです。配点の操作がなければ、合格率は年によってもっとバラツキがあるはずです。バラツキが少ないということはそういうことです。
余談ですが、社労士試験ではある年にだけ、問題が難しく合格率が10%を大きく下回った年があり、その年の受験生が訴訟を起こす事態にまで発展しました。
試験作問者の理解を深めると言う点でいうと、彼らの多くは大学で教鞭を執っており、普段は研究や、学生の授業で忙しい傍ら、診断士試験終了後にはホテルにこもって受験生8000人程度の解答用紙を数ヶ月という限られた時間の中で捌かなければならないので、一人ひとりの解答への採点にそれほど多くの時間を費やすことができないようです。
そして相対的な試験であるからこそ、合格点前後の人は全体の合格者数が割り出された後に、調整されふるいにかけられるプロセスがあるのだと思われます。
なので、短い採点時間で、わかりやすく、私の答案は合格点に到達できるレベルの基礎を押さえていますよとアピールできる答案がベストだと思われます。例えば事例Ⅰ〜Ⅲだと「結論、理由は①、②、③」といった書き方など。
※この辺はやりこんでいく中でわかってくると思います。
その上で、字が綺麗だったら多少良い印象もあるのかもしれません。しかし字の綺麗さを限られた試験時間中に常に意識する余裕は自分の場合ありませんでした。読めないくらい汚い字でなければ問題ないと思うので、字を綺麗に書く練習をわざわざしなくて良いと思います。
7.合格する受験生レベルの理解
続いて、競合である受験生の調査がとても重要です。
まず初めにやることは、合格者の共通項の解像度をどこまでも高めていくことです。
合格に向けてやることの選択肢としては
①予備校に通う
②独学
のどちらかですが、
何も考えずに①予備校に通うは、意外と危険です。というより、2次試験は予備校に通っても合格できるかは本当に別問題です。
ちなみに私は通信である予備校を1年目の落ちた時と、2年目で合格した時に受けました。しかし2年目ではその同じ予備校の教材を申し込んだものの、時間が足りずまったく使いませんでした。
2次試験の1年目は予備校の教材を回すのに時間がいっぱいいっぱいになり、過去問をしっかりと回すことができず、予備校のコンテンツだけで勝負しにいった形となりましたが、2次試験は惜しいと言うレベルではなく大きく負けてしまいました。
私の場合は、脳死して予備校コンテンツだけに頼ったことが敗因だっととわかり、合格者の調査を入念にし始めたのです。
合格者の調査をしていると、いろいろなパターンで合格している方がいることに気がつきました。
まず、どのテキストをベースにするかといった論点があるかと思いますが、
・全知識シリーズをベースにした人
・TBC受験研究会の2次試験テキストをベースにした人
・ふぞろいをベースにした人
など(他にもあると思いますが、メジャーなものはこのあたりか)がいることがわかりました。
どのパターンが最も勝率が高いのかと調査を進めていくと、
どうやら直近5年の過去問を徹底的に理解を深めている人が勝率が高いのではということに気がつきました。テキストありきではないかなという感じです。
私は3つとも購入してがっつり覚えましたが、今考える、個人的な最適解は過去問をベースに、自分で1次試験の知識をまとめる、ふぞろいを使うかなと思います。その上での補足で他の教材を使う、使わないを判断するのもありかなという感じです。
過去問何年分やるか問題もあるのですが、私は2年目は1年間も時間があったので過去10年以上を2週以上は回したような気がします。
正直過去10年分はやる必要はなかったですね。10年分はやった方が良いとGoogleを調べると出てきますが、そんなことはないと個人的には思っています。
8.やらなくていいこと
2次試験対策の怖いところは、やった方が良いかもしれないことを無限に考え出せるということです。
時間があればあるほど不安を埋めるために少しでも合格の可能性を広げたい思いから、色々と得た情報を片っ端から試したくなってしまうものです。
戦略的に考えることで重要なことのひとつは、やらないことをしっかりと決めることです。
やらなくていいことの例は(あくまで私の主観です)
・春秋要約→要約の練習ですが、2次試験合格者に何十人と会ってきましたが、私の周りではこれをやったことがある人にはまだ出会ったことはありません。
(試験と関係ない知識ベースでやるよりも、試験の知識に関係した内容で過去問をベースに実際に限られた時間、文字数をどう埋めるかを考え実践しても十分要約能力は身について実践的だと思います。あくまで主観ですが…)
※逆にやってとても役に立ったという方の意見を聞いてみたいです。
・事例Ⅳで公認会計士試験勉強で使われている?と噂の「意思決定会計ノート」→こんなマニアックな部分まで理解できていなくていいのでは…
・先も言った通り過去問10年分を回すこと(試験の傾向は数年で変わるので、10年も前の試験の傾向は全然当てにならないので捨てて良いです。この辺りは5年で良いと言っている予備校も多いです。※事例Ⅳだけはトレンドとかそれほどないので余裕があれば10年分やる価値はあると思います。
・予備校の2次試験向けコンテンツをやり込みすぎない方がよいです。
→予備校によっては作問者と解説者が異なり、解説を聞いても納得感が薄いといった意見が出ることも少なくないところもあるようです。
→最高の教材は先もお伝えしたとおり「過去問」です。
・試験の問題作成者分析。→今年は〇〇先生だとほぼ特定できることもあり、こういった流派だからこういった傾向の問題が出るかもみたいな話題が出たります。予備校によってはここをベースに試験対策を考えてコンテンツを作っているところもありますが、基本当たらないですし、マニアックな問題が当たっても他の受験生も解けないので差はつかないと思います。
その流れで今年は〇〇先生だから、〇〇先生の書籍を購入して読んだ方が良いと言う話も出てきますが、読まなくて良いと思います。
読んだらまったく勉強にならないと言うわけではないとは思いますが、優先順位的にどうなのかなという感じです。
これも多くの受験生が読んでいないので上記と同じ理由です。
何度も言いますが、この試験は特定少数の情報通が勝利する試験ではなく、あくまで合格するであろう人が身につけている基礎がどれだけ身についてるかを測る試験なのです。飛び道具は不要だと考えられます。
このことは合格者たちの回答を見ても明らからです。他の人には気付けないとっておきの情報を出して何かを書いて高得点を叩き出した回答は私の知る限り見たことないです。
9.受験生の具体的な分析について
続いて競合分析である他の受験生のレベルを知ることについてお伝えします。
これについては以下2つを行うことになります。
①今周りにいる受験生のレベル感をリアルに体感すること
②歴代の合格者のレベル感を肌で感じられるくらい理解すること
①今周りにいる受験生のレベル感をリアルに体感すること について
これは、過去問2〜3年分をまずは解いてみます。そして、
ふぞろいで採点をしてみることをおすすめします。
だいたい何点くらい取れているかがわかりますし、こんな知識が必要だったのかと体感できます。
おそらく初めは低い点数のはずですが全く問題ありません。みんなスタートはそこからだからです。
で、大切なのは、実際に周りにいる受験生のレベル感をリアルに体験できるイベントがいくつかあるのでお伝えします。
1.タキプロのサポートを受ける
タキプロは診断士受験生OBの日本最大規模のサポート団体で、有志で構成されており無料です。しかし、非常に人気なので勉強会の枠に漏れてしまうことも少なくありません。漏れてしまうとくぅ〜悔しい、となってしまいますが安心してください。
別の選択肢があります。こちらです↓
2.ココスタの勉強会に参加する
ココスタは2次試験の勉強会が頻繁に行われることや基本的に定員枠が埋まることがないので、非常におすすめです。
こちらもタキプロ同様OBの有志で構成されており、無料です。
私はここの勉強会で非常に力がついたと思っています。タキプロの参加倍率が高すぎて、毎度申し込むのがめんどくさくなり途中からこっちしか参加していませんでした。
まずリアルで勉強会に参加すると、多年度受験生が何名かいるので、彼らの研ぎ澄まされて身についた回答の型はとても参考になるものです。
勉強し始めたばかりの頃は、彼らと自分のレベル差がよくわからず、適当なコメントをしてしまうのですが、自分のレベルが高くなってくると彼らのレベルの高さを知ることになります。
そして、まずは勉強会に頻繁に参加するよりも基礎的な能力をつけなければならないということに気づき始めます。なので最初に勉強会に参加する目的は、他の受験生のレベル感をなんとなく体感するためです。ここで勉強に火がつくというか、もっとやらねばという気持ちになるものです。
そんな気持ちになったら勉強会への参加は一旦せずに、力を蓄えるべく、集中してインプットすることをおすすめします。
じゃあどこからインプットすればいいのかと言うと、一発合格道場が最も優先度が高いと思います。
なぜここが最も優先度が高いかと言うと、最もリアルに合格者たちのレベル感、状況が理解できるからです。
しかし、何の勉強もせずに彼らのブログだけ読んでも、前提知識がわからず、何を言っているのかわからないことがあります。なので、わからないなりにもまずは過去問を何度か解いてから2次試験はこんな感じで問題をといていくのね、といったことは理解した上で読み込んでいくことをおすすめします。
②歴代の合格者のレベル感を解像度高く理解すること について
上記の補足の内容になりますが、一発合格道場のブログは読みまくった方がよいです。理由は様々な合格者のパターンがわかるからです。
このブログを読んでいると、やたら語呂合わせ的なことを覚えなければならないなぁと思い、そんな語呂合わせに頼らなくても大丈夫だと思って臨んだ2次試験の初受験では大滑りでした。
ここで出てくる語呂合わせ的なキーワードこそが試験突破の鍵だったりします。例えば「だなどこ」→誰の、何を、どうやって、その効果は〜みたいな書き方のフォーマットじゃないと点数が取れないみたいな話があったります。合格者を分析していると基本こういった一発合格道場で押さえておくべしといった語呂合わせパターンをベースに回答されています。
2次試験不合格だった年は合格者たちの分析をほとんどしていなかったので、気づきませんでしたが、
事例Ⅰ〜Ⅲの科目はこの語呂合わせフォーマットに当てはめられるかが点数を伸ばすキードライバーだということに後々気づくことになりました。
一発合格道場とふぞろいと過去問をベースにしつつ、1次試験の企業経営理論、運営管理、財務会計は過去問に照らして出てきそうな部分については今一度理解を深めるべく復習されることをおすすめします。
10.1次試験の復習におすすめな教材
1次試験の復習は早稲田出版のテキストと、無料で閲覧できる動画を重宝していました。もともとこのテキストだけで1次試験を合格したのもあったのでこちらを紹介しています。
早稲田出版テキスト
無料動画
余談ですが、早稲田出版の1次試験対策の動画講義は他の予備校ではお金を払って視聴するレベルの充実感です。なぜそんなものを出しているかと言うと、同社の戦略は1次試験で見込み顧客の認知を取って、2次試験対策の通信販売で刈り取っていくビジネスモデルだからです。
個人的に早稲田出版(TBC受験研究会)の2次試験対策を受講した感想は、事例Ⅲ、事例Ⅳの理解を早めることには役立ったような気はします。事例Ⅰ〜Ⅱは過去問と一発合格道場の合格者分析の方が良いような印象があります。
※あくまで個人的な感想です。
特に、事例Ⅲの解き方は、2次試験でも有用なフレームになったと感じています。確か、課題があったら、その要因、さらにその要因と芋づる式に因果関係を捉えて、解決案を提示していくといった解法だったと記憶しています。ここでも一発合格道場ででてきた「DRINK」などの鉄板語呂合わせフレームと掛け合わせながら回答を作っていくと良いと思います。
※2次試験対策は予備校の講座を受けても必ず合格できるわけではないので、なんとも言えません。ひとつ言えることは予備校のコンテンツだけで勉強するのは危険だということです。予備校コンテンツを一切使わない選択肢は全然問題ありません。何度も言いますが、過去問と友達になってください。試験を作る人は過去問をベースに作っています。
11.事例Ⅳの向き合い方
事例Ⅳはまずは、30日完成をしっかりとできるようにして、
その上で、実際の試験問題とその類似問題が出る以下の書籍をやりこむことをお勧めします。
事例Ⅳだと、
寺子屋遠藤塾さんが過去問について詳しく解説してくれています。
ダンシくんもNPVの理解を深めるのにとてもわかりやすかったです。
基本的に、事例Ⅳに限らず、わかないことはインターネットでブログや動画を調べると色々とわかりやすく解説してくれている方が方々がいるので、それを調べることは大切です。予備校よりもわかりやすことも十分あります。
合格者たちを分析していてわかったことは、
科目によってやたら70点台、場合によっては80点台を安定して取れている方がいたり、複数科目をまんべんなく、70点台を安定して取れているような方が見受けられたりします。彼らの回答こそが再現性高く配点を積み上げられる一番のヒントなのです。
中には事例1だけ90点台を取ったりする方もいますが、自分も真似できるかと言われたら?でした。何度も模写したもののイマイチ腹落ちできなかったので、70点台を安定的に取れる手法で再現性を高めれるかがポイントだと思います。
90点台が取れた方が再現性があるのかどうかは正直よく分かりません。
語呂合わせフレームに沿っていなくても高得点を叩き出している方もいますが、真似ができない以上、トータルで考えたときにリスクが高いかなと思っています。
2次試験の当日は初めてならなおのこと、基本的に緊張して本来の力の8割程度しか出せないかもしれません。でもそれでも結果を出す必要があるとすれば、全科目7割後半〜8割を狙いにいく必要があるのです。
※実際その点数を取れるかは別として
※とはいってもどこまでも基本に忠実が大事です。冒険は一切不要です。
2次試験のポイントは苦手科目は一切作らないことです。なぜなら、どの科目が当日爆発するかわからないからです。
※爆発というのは、これまでの傾向対策では解けない可能性の高い出題のされ方をされて多くの受験生が落とす設問の配点割合が高い科目が発生することを指しています。
とはいっても他の受験生も取れていないので大きな差は生まれにくいですが、テンパって本来取れる問題を取りこぼすと致命的だったりします。
苦手科目があると、この本来取り切れる問題を取りこぼしてしまい、大ダメージにつながります。
これを何としても避けるためにも、2次試験では苦手科目を作ってはいけないのです。
例えば事例ⅣだとNPVは難しいから勉強せずに捨ててしまう方がいたりします。
しかし、NPVの設問で1〜3問ある場合で、基礎を抑えているだけで1問〜2問取れたり、部分点をもぎとれたり、ある程度の配点を稼げる場合もあるのです。
ここで、合格している一般的なレベルの人が取れてる場合、ここを落とすと大きな差につながり合格から遠ざかってしまうのです。
以上が、2次試験を突破するための戦略と、少しだけ具体的なお話です。
こういった形で、過去問を何度もとき、勉強会で色んな方からフィードバックをもらったり、他の受験生の回答を分析してコメントをしながら合格者の答案をふぞろいや一発合格道場の記事で分析していく中で、自然とレベルが高まっていき、合格者のレベル感が肌で掴めてくる領域に到達する日が来ると思います。
なぜ、この合格者はこの答案を書いて合格できるのか、この受験生の回答はここが甘いからこういった視点で書いた方がもっと点が入るなといったことが分析でき説明できるようになったら、調子が悪くても合格できるレベルに到達したと言えると思います。
受験勉強の最後らへんは高い点数を再現性高く発揮できている合格者の答案に美しさすら感じていました。
ちなみに合格者分析をしている中で気づいたことは、高いレベルで合格した人たちは共通して、かなり答案の分析に時間をかけています。
例えば、勉強会で1つの答案に対して他の人からある指摘をされたりしてあまり良いフィードバックがもらえなかった場合(指摘する受験生のレベルにもよるかもしれませんが。自分のレベルが上がってくると、この受験生に言われたことは気にするべき、気にしないべきといったところまでわかってきます)、なぜその指摘をされたのか、もっとよい回答を書くにはどうすれば良いのかと言った勉強会後の振り返りのための分析に数時間かけることも珍しくありません。むしろこれを推奨します。
だから5年分の過去問を骨の髄までしゃぶり尽くすというか、これらで良い答案を書くためにはをとことん分析することも考えると、5年を超えて回す時間がないし、回す必要もないといったことも言えます。
そしてその上で限られた時間の中で試験問題に取り組んでいくと、何度も解いた問題のはずなのに、新たな学び、新たな手応えを感じるのです。
はっきり言って、80分は短いです。短いからこそしっかりとしたフォームが身についているかで差がつくのです。
勉強し始めたばかりの時は、なんで過去問5年分回すだけでそんなに勉強時間が必要なのかと思っていましたが、表層的な部分ではなく、本質的な部分を徹底的に理解することに時間を使おうとすると自然と時間がかかるのです。
ここの回答作成の本質を深ぼるための様々な視点からの分析、対策をすることについてはどれだけ時間をかけても良いです。逆に言えば、ここで差がつきます。
こういった勝利のフォームを各科目で作り上げ、それぞれいかに短い時間で使いこなせるかといった鍛錬はまさにスポーツ選手の練習と同じ感覚があります。
元メジャーリーガーのイチローがよく言っている、「打てた理由、打てなかった理由がちゃんと説明できることが何よりも大事」だということだと思います。模試などで意外と高い点数が取れた!
と喜んでいるレベルではなく、試験が終わったら、だいたいこの点数が取れたかなと頭の中で計算できるくらいに到達できれば、試験終了後にわりと冷静でいられると思います。
私も2回目の2次試験終了直後、これは運が悪くても合格ラインは硬そうだなと冷静な感覚を持てたところまではなんとか到達できていました。
12.さいごに…
これから、合格者の話を聞く機会がいろいろとあるかもしれません。
しかし、合格者のレベルも様々なので、少ない人数の合格者の意見をそのまま鵜呑みにしないことをおすすめします。
この私のnoteも他の合格者の意見と擦り合わせながら、疑いながら読んでいただいて構いません。
特に事例Ⅰ〜Ⅲは若干傾向があるので、5年以上前の受験生の話を今聞いてどれだけ意味があるのかも念頭に置いておかれることをおすすめします。
13.まとめ
試験特性を十分に理解せよ
一発合格道場や合格者の基準をよく理解せよ
トップ5〜10%内で合格できるレベルを目指せ
やった方が良さそうに見えるけどやらなくていいことには手を出さない
予備校のコンテンツではなく、過去問を骨の髄までしゃぶりつくすべし
他の受験生との勉強会に参加して自分のレベル感を常に計測せよ
高いレベルの合格者の境地を理解できるくらいまでインプット、アウトプット、分析をせよ
以上、この記事を書くのに3日くらいかかってしまいましたが、長文を読んでいただきありがとうございました。
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