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2025年度筑波大学生命環境学群生物学類学校推薦型選抜合格体験記
こんにちは、くまんぽ(漫歩)です。初めまして。本noteはタイトルにもある通り、筑波大学の学校型推薦を受けた件についてまとめた物です。誤解の無いように断っておきますが、本noteは受験の必勝法でも、面白おかしいエッセイでも、ましては男子校のすすめでもありません。日記みたいな物です。文章にして他者に公開するなんて初めてなんです。なのであまり期待はしないで下さい。ただ記録に残そうと思い、noteに記すことにしました。(あわよくば今後受験する人の参考になれば…)
私の高校生活を振り返りつつ、小論文(名称の変更を検討していただきたい)と面接、その他色々言及していきたいと思います。たくさん書いておいたらどこかの誰かに引っ掛かるかもしれない…引っ掛かってくれ。
〇くまんぽ
とりあえず軽い自己紹介をします。
名前:熊○ ○○(ご想像にお任せします)
性別:♂
性格:ひかえめ、のうてんき、さみしがり
出身:大阪生まれ、イギリス、名古屋、京都、アメリカ、大阪を経て現在に至る。
趣味:散歩、ボドゲ、生き物全般(観察が大好き)、読書、漫画(あらゐけいいちさん等、ゆるいのが好き)、ゲーム等
弱点:朝方、片付け、人混み、ホラー
家族:父、母、妹、弟からなる、多様性に富んだ家で育つ。
特徴:よく寝る。色々なものにさん付けする。左胸のあたりに4つほくろがある。
推薦入試を受けるにあたって活きたのがアメリカでの海外経験でした。(中学一年生から高校一年生の夏まで)コロナの影響で一年半ほど学校に通えず、リモートでぼーっとする日々。幸いにも最後の一年はしっかり学校に通うことができました。
帰国後は私立の男子校に編入しました。日本人の女性とはかれこれ六年近く関わりがないことになります。あぁ恐ろしい。大学でリハビリ兼介護をしてくれる方を募集しているので、我こそはと立候補してくださる場合ご一報いただければ幸いです。
〇経緯
決意(3~5月)
同日模試とかいうイベントから2ヶ月が経ち、大学受験まで意外と時間がない事に気づいたのがこの時期だったと思います。高校二年生の頃から延期していたスタートダッシュを切ろうと決意したものの、失敗。マリカのスタートみたいな、その前が肝心なわけです。溜めが足りなかったんです。理系なのに数学と化学が絶望的に出来なかったため、とりあえず基礎だけでも頑張ろう、と再度決意します。
焦心(6~8月)
模試が増えてきて能天気な私でも焦るようになりました。先輩いわく、理科は三ヶ月でなんとかなるそうなので、得意な英語はやめて数学に振ろうと決意した記憶があります。いざやり始めると『何が分からないのかわからない』を繰り返す日々が開幕。私は一を聞いたら十誤解するんですよね、不思議。
しかしここで転機が…
冷静に考えたら帰国生の自分が周りのみんなと同じ土俵で勝てるわけがない、仕方ないんだと自己暗示に成功し、自分の強みをである英語を活かせる入試を探し始めます。
ここで筑波大学の推薦入試を知り、三者面談で担任に相談する事に…
私)『筑波大学の推薦入試を考えていて…推薦要件3(下引用)なんですけど…』
高等学校等において,国際的な課題をテーマとする探究的な学習や,国際交流に関する活動 に取り組み,コミュニケーション能力,問題解決力等の国際的な素養を身に付けた者(その根 拠として,本人の作成する「活動報告書」を添付のこと。)で,生物界や生き物の仕組みに関す る広い興味を有し,筑波大学の個別学力検査等に合格できる程度以上の学力を有する者
担任)『熊○さん、いいんだけど国際交流って書ける事あるの??』
確かに思い返してみると、何か大きなことを成し遂げたわけでもないし…でもっ!
teacherのスペルも分からなかった中学生がアメリカの現地校に飛び込んだってすごくね!?的な自己暗示を再び決め込んで国際交流ということにしました。自分に自信を持つって大切です。自分は推薦要件(3)にて出願したので、志望理由書と別に活動報告書と言うものを制作する必要があり、この辺りから徐々に書き始めました。
補足:推薦要件は3種類あります。一般的なのは推薦要件1に該当する、評定のものかと思われます。
英断(9月)
入試にあたって色々調べるうちに筑波大学の魅力に惹かれ、第一志望になりました。が、一般で目指せる学力はありませんでした。推薦と一般の勉強を同時進行で進めようとするものの、どちらもあまり手応えがないまま9月の下旬に…『もうここまできたら腹括るしかない、本当に行きたいところの為に勉強しよう』と、思い切って一般の勉強を捨てる事を決意します。(!?)数学、化学にさよならばいばい。今思い返すとよく思いついても行動に移したなぁ…と自分でもびっくりです。過去の自分、ないす。
変態(10月)
推薦入試に合格しないと詰み(浪人)の進行を取ってしまった以上、やれる事は全てやろうと燃えました。生物学類の試験は英語と生物なので、生物をどこまで向上できるかが鍵でした。先輩の『理科は三ヶ月』を鵜呑みにしていて理科と向き合ったことがない私は自分がどれだけ生物が出来ないか、理解していませんでした。10月上旬、共テ模試の事故祭をしてみると…生物29点!!(それまでは40〜50)
この共テ模試が緊急警報を鳴らし、ボイラーをフル稼働させてくれました。
11月までになんとしてでも基礎を完璧にしようと思い、図表(図録の友達)、生物セミナーをひたすら回しました。毎日単調すぎてあまり記憶には残ってません。
ここで人が変わったというか…ようやく勉強するようになりました。
その他:
面接の練習を両親にしてもらい始めた。
赤本の最新版のみ、とりあえず購入した。
奮励(11月)
遅い方だと思いますが赤本に着手。過去のものもここで購入しました。最新版は二年間しか載っていないので過去のものをメルカリ等で購入する事をおすすめします。(通常価格の倍くらいで購入できます。ぼったk…)
私は計六年分使いました。
まずは可視化して分析する。年度ごとの出題分野、設問ごとの特徴などを二日かけて徹底的に分析しました。
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すると…
隙の糸が見えました。なんと出題分野が六年間で一度も被って無かったんです。そうと分かれば話は早い、消去法で勉強の優先順位が付けれます。基礎は10月にある程度入れたのであとは講義系参考書で仕組みを理解したい…ということでここからは大森 徹先生の最強講義を始めます。あれほど受験直前に別の参考書に手を出すなと言われていたのに…
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急がば回れなんて言葉がありますが回ってる時間はありませんでした。回るとしても目を回し、ペンを回し、参考書を回し…なんせ一ヶ月切ってしまっていたので…800pをなんとか2週間で3周しました。
1周目:ざっと読み通す。
2周目:ノートに要点をまとめる。自分の言葉にする。
3周目:頭に叩き込む。
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残り2週間…
推薦入試の生物はほとんどが記述式なので、大森先生の『記述論述問題の解法』にも手を出し、再度爆速で回しました。何を聞かれても自分の言葉で説明する練習をひたすらしてた記憶があります。トイレでもお風呂でも言語化して説明を意識して頭を整理してました。
残り1週間…
抜けがないか、最終確認をする期間でした。自分で作成した出題予想分野を優先的に、図表を用いて復習しました。
この頃は本当に切羽詰まってずっと生物の事を考えていました。人生で一番勉強したと思います。担当してくださっていた先生方には申し訳なかったですが内職もしまくりました。普段は9時間寝る私が6時間まで削りました。男子校の友人に膝枕をしてもらったり服の匂いを嗅いで落ち着いたり、異常行動に走るほどです。
その他:
学校の生物の先生に面接に向けた頭の整理を手伝って貰いました。なんで生物なのか、具体的に何を学びたいのか、将来は何をしたいのか等。第三者の視点で頂けるアドバイスは本当に為になります。受験される方は是非。
〇試験
〇Day 0:前日
私は下見も兼ねて前日入りしました。よほど近所でない限り、しておいた方がいいでしょう。受験会場には教室の場所や、試験の注意事項などが張り出されていました。受験番号から大体何人受験するかがわかります。私の年は去年とあまり変わらずでした。生物学類の場合、2つの教室に分かれて受験することになります。
〇Day 1: 小論文
朝は早起きに越した事はないと思います。なんせ筑波大学行きのバスが行列です。私は20分以上待ちました。時期的にも寒いと思うので防寒はしっかりしておきましょう。カイロ、暖かい飲み物とかですかね。
補足:私は分厚いコートを着た状態で満員のバスに乗ってしまい、服を脱ぐ事ができず汗だくになりました。受験される方は乗る前に脱ぐ事をおすすめします。
行きのバスの中で勉強してる人が思っていたより少なく、内心少し焦りましたが気にせず最後の最後まで悪あがきしました。
教室に着くと…
なんと大阪の塾で同じ授業を取っていた人がいる!?
似てるだけかと思いましたがキーホルダーまで一緒…こんな偶然あるのかとびっくりしました。
席につき荷物を置くと…
右後ろに、ええ。
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お陰様で緊張なんて物は全て吹き飛んで試験に挑むことが出来ました。ありがとう。
試験が始まり表紙を開けると…なんと生物2題の出題分野予想が的中、適当に考えた英語長文の内容まで予想があたるというチートみたいな事が起こりました。本試験でもさすがににやり。だいぶ心の余裕ができた覚えがあります。
問題の内容については赤本がなくともホームページに記載されると思うのでよかったら見てみてください。
試験時間は基本的に余裕がありますが、本番では練習より時間がかかると思って挑む事をおすすめします。私は赤本だと80/120分くらいで終わっていたのですが、本番では残り5分でした。危ない。
〇Day 2:面接
1日目の手応えが思っていたよりよく、落ち着いて2日目に挑めました。人によっては会場に入ってから面接まで2時間ほどかかる場合もあるので、用意は周到に。(飲食等)
面接自体は15分ほどでした。
面接官の方は3名いました。おそらくそれぞれ役割分担がされており、中央の主軸を決める船長的な方、左側の副操縦士みたいな方、右側の人物評価担当っぽい方って感じでした。皆さんとても穏やかで、素敵な面接でした。
質問の例としては
・生物を大学で学びたい理由は?
・具体的に興味がある研究室ある?
・サークルとかも興味ある?
・保全ってなんだと思う?
・志望理由に積極的ってあるけど、具体的なエピソードとかある?
・時間があるので自己PRがあればどうぞ。
みたいな感じ。
生物学類の場合、面接は合計で8つの部屋がある為、全く違う事を聞かれる可能性は大きいです。なので全然違うじゃん!!ってクレームはやめてください。
〇聞かなくてもいいアドバイス
・受験会場は暖房が効いていてとても快適でした。試験管の先生方も、丁寧な対応をしてくださるので環境面での心配はいりません。
・面接の待ち時間では、スマホを使う事ができません。もし面接用のノートといった物を用意する際は、必ず紙で持ち込むようにしましょう。
・生物学類の推薦入試問題は過去問を見ていただいたらわかるように、近年でも傾向に変化があります。まずは分析をし、可視化して作戦を立てる。これだけは受験される方に心からおすすめします。普段の勉強からなぜ?どうして?と自分に問いかけ、自分の言葉で説明する練習をしておけば、私のように切羽詰まることは無いでしょう。
〇どうでもいい話
・筑波大学の小論文、めっっっっっっちゃ面白いんですよね。好きこそ物の上手なれとか言うけど、改めて実感しました。私のように好きなのに出来ない人間はたくさんいると信じていますが、皆、好きだと努力できます。受験生の皆さん、自分の『好き』を大切にして下さい。そして強みにしてあげて下さい。
・流れで膝枕してくれたり吸引させてくれたm君、ほんとにすみませんでした。いつでも膝枕するので許して下さい。
・来年の予想:植物と遺伝系と踏んだ。
・参考までに…共通テストは638点でした。受験生の励みになるといいな。
〇合格発表
合格発表は12/11日の10時でした。学校では共通テストに向けた演習をしていたため、4時間授業で終わるスケジュールでした。本当は学校が終わってから見ようと思っていたのですが、演習の時間に集中できなかった為、大森先生の最強講義を読み返していました。すると自分が不安だと思っていた問題の答えが書いていたんです。これは受かった!!と思い、待ちきれず休み時間に教室でみました。みんなの前で。自分の番号ををみた時には感情がコントロールできず、膝から崩れ落ちました。本当は泣きそうでした。(よく堪えた)クラスメイトにおめでとうと言ってもらえた事がどれだけ嬉しかったか。改めてありがとう。
〇最後に
こんな拙い文章を最後まで読んでいただきありがとうございます。
もうお分かりだと思いますが、このnoteを読んだからといって志望理由書の書き方や具体的な大門ごとの対策はわかりません。これらは自分で考え、模索していくものだと私は考えているので割愛させて頂きました。決して面倒だったわけではありません。これらの詳細が知りたい場合は、2022年度に合格体験記を書かれている三途猫さんという方のnoteなどを参考にしていただけたらと思います。とても細かく、わかりやすく説明されています。
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反応があると、私は非常に、うれしい。
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