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感動物語~お母さん~

僕の母はすい臓がんを患っている。
ステージ4で余命宣告された。
しかし、現在、
母は強く逞しく
前を向いて生きている。

抗がん剤治療のため、
家から病院通い。

母は、末期がんであるにも関わらず、
毎日、キッチンの椅子に座り、
テレビを見ている。

ある時、母は言った。
「お母さんは生きるからね」

僕は涙をこらえ、
笑顔を母に向けた。

抗がん剤治療で髪の毛は抜け、
表には見せないけれど、
辛くてしょうがないんだと思う。

母は、テレビを見る以外に、
祈る生活をしている。

なぜ祈るのか? 何に祈るか?
母は全てにおいて確信している。
僕らは地球に住んでいるが、
全てを包含しているのは大宇宙。
そして、人間は小宇宙。

小宇宙である森羅万象。
唯一祈ることができるのが人間だ。
その人間が祈ることで
大宇宙が動き出し、
全てを良い方向に
動かしていく。

母は嚙みしめるように
僕に言った。
「祈れば癌は消えるから!」と。

母の言葉、姿を見るたびに、
逆に励まされた。

母は強い。
どんな状況になっても、
苦しくなっても、
人のことを思い、
励ましていく。

今日も母は祈っている。
その姿を見て、
僕も祈る。

兄や妹、家族みんなが祈る。
小宇宙が大宇宙を動かすように。
ガンが消えるように。

ある診察日。

先生が驚いた表情で
母と僕に言った。
「ガンが消えています」

先生は目を丸くして言った。
「一体、何をしたんですか?」

母はニコニコしながら
確信を込めて言った。
「大宇宙に祈ったから
ガンが消えたんです」

先生は返す言葉がなく
「そうですか」と言った。

人間の信じる力、
祈る力は宇宙をも味方にする。
それが母の口癖だ。

僕も困った時は、
宇宙に祈るようにしている。
お母さん、ありがとう。

現在、母は健康を取り戻し、
楽しそうに、今日もテレビを見ている。

【終わり】
*️⃣この物語はフィクションです。
※写真は僕の撮影。
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