氾濫するお金の情報と健康情報 共通点と正しい見分け方
今から書くことは、お医者様から聞いた話を自分なりに解釈して書くものです。それも「医療」についての話ではなく、「世の中に溢れる情報」について、です。
例えば、身体のことで深い悩みがあり、インターネットを閲覧していたとします。悩みが深ければ深い程、「絶対に治る」とか「~するだけで医者いらず」とか「読んだ人だけが知っている特別な治療」といったタイトルには敏感になり、即刻クリックしてしまうと思います。
お医者様曰く、こういった医療情報に関しては、「絶対」と言い切っているところからして「怪しい」のだそうです。とにかく、白黒はっきりつけているものほど「怪しい」。その他にも「~を食べるだけで治る」とか「~するだけで痩せる」「~でアトピーが治る」とか、ベストセラー本によくあるタイトルですが、こういった言い回しも、結論の言い切りに近いものなので、「怪しい」分類に分けられます。
そして、よくある「~だけが知っている特別な治療」という言葉。闘病中の有名芸能人が、だれもやらない高額かつ特別な治療に走って、結局亡くなるというケースがありますが、まさにこれです。お医者様いわく「ごく一部の人だけ知っている特別な治療」→ 多くの人は知らない→ 他の人からは認められていない → 効果が第三者によって立証できていない→ 効果はない という解釈になり、結局のところ、病院で受けられる「標準治療」が治療の最先端で一番効果があるのだそうです。とにかく、情報を見分けるときには、出典を確認することが大切、本になっているからといって、必ずしも正しい情報であるとは限らない、とも言われていました。
ここまでのお話は 昨年夏に開催されたイベント #SNS医療のカタチ で聞いたものを私の解釈で書きました。昨年末にファイナンシャルプランナーとして医療費の講座をさせていただいたのですが、その際におまけ的な感じで、このお話をしたところ、メインの話より受講者さんの反応が良かったのをよく覚えています。それくらい、多くの人にとって興味関心のあるテーマなのだと思います。8月23日には #SNS医療のカタチTV としてオンラインイベントがあるそうです。ご興味のある方はそちらをご参照くださいませ。
#SNS医療のカタチ の宣伝みたいになってしまいましたが、話を戻します。昨年夏にこれらの話を聞き、「なるほど」と思ったのと同時に、「あれ?世の中に氾濫するお金の情報と共通点がある」とも思いました。
医療の情報で「絶対に治る」は、
お金の情報に変換すると「絶対に儲かる」。
同じように、
「~するだけで医者いらず」は、「~するだけで労働いらず」
「~するだけで痩せる」は、「~するだけでお金が増える」
そして、
「ごく一部の人だけが知っている特別な治療」は、
「ごく一部の人だけが知っている特別な儲け話」。
これが一番怪しい。
大体、大金をだまし取られる人は
この手のワードを参考にすることが多いです。
医療情報と同じく、お金の話も言い切り型のお得な情報は「怪しい」と思った方がいいです。それから、出所の分からないお金の情報、これも鵜呑みにしない方が安全です。主観のみで書かれたお話も、どれだけ上手い話でも、自分の身の上に全く同じことが起きると思わないほうがいいです。
お金の情報サイトは沢山あります。いくら大きなサイトであっても編集者のマネーリテラシーや、意向が様々ですので、残念ながらどうしても質に偏りがあります。どれを信じればいいのか分からないという場合は、金融庁や公的機関の情報をチェックするのが一番確実です。
ただ、公的機関のサイトでは専門用語が出てきたり、難しく書かれていることもあると思います。読む気がなくなるかもしれません。そんな時は「絶対に儲かる」「~するだけでお金が増える」「特別な儲け話」といったワードを避けるだけでも、正しい情報を得る道筋になります。
ここまで読んで下さった心優しい皆様、次回は
「絶対に儲かる、まだ誰も知らない特別な儲け話」を有料で書きます。
お楽しみに。
なんちゃって。
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