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ソーセージが好きすぎるのでドイツに行って20種類食べてきた話 その3

あなたは、今日何を食べましたか?
私は、おいしいソーセージを食べました
こんにちはソーセージ姉さんです

早いもので昨年6月に始まった私のドイツ生活も今月で8カ月が経過し、日々ソーセージを食べては記録する生活を繰り返している

そんな私のドイツ滞在も帰国まであと数ヶ月を切った
ビザの関係で今年の春には日本に帰らなければならない 正直めちゃくちゃ寂しい

道端にあった波

2023年11月時点で計40種類のドイツのソーセージを食べた私は、その一つ一つに感想をつけ、備忘録としてnoteに記事を2つ書いた
どちらも多くの方に見てもらえて有難い気持ちと共に、ソーセージ好きの多さにじんわり嬉しくなる
私の記事を読んだ人が少しでもソーセージを食べたいなと思ってくれたならソーセージ姉さん冥利に尽きる

12月は雪も降った

とかそんなことを考えながら生活していたら、いつの間にかまた新たに20種類のソーセージを食べた記録が貯まった
この記事ではその中のドイツに来てから食べた41品目~60品目のソーセージを紹介したいと思う

前回の記事を読んでいなくても特に問題は無い
もし私の記事を初めて読む方がいたら、どうぞ安心してこのまま読み進めて欲しい
ただソーセージ好きの人間が食べたソーセージの感想を述べているだけの備忘録である どうか気構えず気楽に見てもらえたら幸いです

41品目 Käse Wiener

0.45€(約70円)

ドイツスーパーの生肉カウンターには多様なソーセージが数多く並んでいる
私はこのショーケースを眺めるのが大好きだ
どの子(※ソーセージのこと)も「私を選んで!」と語りかけてくるように見えてならない

長さ16cm 太さ1.5cm

目移りしつつもこの日はKäsewiener(チーズウインナー)2つを購入し帰宅早速オイルソテーし作り置きしておいた手作りカレーも添え実食すると…

うっま……?!?!
ソテーで温まったウインナーの中から溢れ出すチーズは口の中でとろける
そこから濃厚なコクがあふれる
チーズの量がお飾りじゃなくがっつり入ってるのが嬉しい、そしてかじる度に高確率で大きなチーズ塊に出会える
さすが乳製品大国ドイツ 強みと強みを掛け合わせて更なる高みへを私を連れて行ってくれる
え?ちょっと待って まじでずっとうまいんですけど

過去にもチーズ入りソーセージは何度か試したことはあるが、その中でもこれは特別美味しい気する
というかこれがスーパーに入ってる精肉カウンターのレベルでいいの???と疑いたくなる

めっちゃうまい

ちょっとスパイシーな味付けとマイルドなチーズとの取り合わせがほんと最高 何本でも食べられそう
少し前に「ドイツ人は外でそんなにソーセージを食べない」と聞いた事があった
確かに家でこれだけのものを食べられるなら外で食べる必要が無いのか…

42品目 Käse Knacker

2.29€(約355円)

上で紹介したスーパーの目の前にあるお肉屋さんで購入
こっち知り合った日本人の方に「この店で木曜にだけ売ってるチーズサラミがうまい」と聞き駆け付けた
思いがけず連続チーズ系、期待高まる中早速食べてみると…

長さ19cm 太さ2cm

うお……うまぁ………♡
噛むほど塩分とお肉の濃厚な味わいがじわじわと口内を侵食して広がる
小さなひとかけらでもずーっと味がする
永遠に噛んでいられる さすが1本2€(約310円)するだけはある

舌触りがなめらかでニュルッとしたお肉の中にコロコロと小さなチーズの欠片がたっぷり
そこを噛むと乳酪特有のうまみが優しくベロを包み召天しそうになる
塩分の過剰摂取が怖いのに脳が「このサラミをもっと食え」と訴えてくる
どうしよう止まらない

これを教えてくれた人曰く「私は作業しながら1本ポリポリ食べる」と言っていたが、その気持ちがよくわかる メチャクチャおいしいから食べる手が止まらないのだ

1本一気に食べたくなる気持ちをぐっとこらえ、半分を別日にもう一度食べてみた 今度は小さくスライスして一切れずつしっかり味わってみる
カミカミカミカミ…
ひたすらに奥歯で噛み続けると、噛むたびに塩味が噴霧される
時折(と言うには高頻度の)チーズの風味が混ざり、肉の脂とチーズのコクが舌に触れる度脳が直接喜んでいるのがよくわかる
だめだこのサラミを噛み終えるタイミングがわからず全く飲み込めない おいしすぎる
なんとか食べ終えたが、満腹とは違う満足感が体を支配している感覚だ

小さな一切れでこんなに嬉しくなれるとは、これは究極の栄養食品かもしれない
人生に疲れたらまた木曜日にこのお店に訪れこのチーズサラミを買いに来たい

43品目 Bratwurst

11月某日、私はとあるレストランへ来ていた
ここは私の住んでいる街の中でも有名なドイツ料理のお店
ここには定番のソーセージのプレートがあるらしく今日はそれを目的に1人やってきた
おぼつかないドイツ語で店員さんに焼きソーセージのプレートを注文し、待つこと約15分…

15.2€(約2356円)

きた~~っ 皿でけ~~~っ!!!
超ビッグなソーセージの下には山盛りのザウアークラウト(キャベツの酢漬け)
傍にはバター香るホクホクのじゃがいも
そしてそれらすべてを支える深く濃いソースが敷かれている
典型的なドイツ料理がこの大皿に詰め込まれている 目の前に光景あまりにドイツ料理すぎる

写真では伝わりにくいが、皿はちょっとした盾になりそうな程でかい
ドイツ料理は大抵ボリューミーで量が一般人には多すぎるくらいなのだご、毎回忘れて毎回驚く
もう待ちきれない 落ち着いてソーセージを切り分け、一口目…

はあ…!?
プリッッップリンやないか~~い!!!


チューリンガーブラートブルストは今までも何度か試してきているが、これまで食べてきたどれよりも食感がずば抜けてプリッッとしている やば
今まで食べてたものは何だったのか こんなハリと弾力感じたことない

しかも塩とスパイスがガツンと効いてて味としても一口目でもうパンチがある
太さも目測だが3cmはありそう かなり太い
食べ進めるほど口内は調味料によりピリピリとして次の一口を求める 助けて手が止まらない

どうしようなんかドキドキしてきた おいしすぎて
落ち着くために一旦ジャガイモを挟むことに パク…

ウワッ!!しっとりやわホク!!
お口で簡単に崩れちゃうしその度にふんわりと口中に満ちるバターの風味もたまらん
焼いてる様子はないので茹でたりした後にバターを塗ったりしているのかな ドイツ風じゃがバターだ
落ち着いたのでまたソーセージに戻り、今度はマスタードをつけて食べてみると…

ああ…これもいい…
マスタード自体は辛さも酸味も控えめでかなりマイルド あっさり系マヨネーズのよう
それがちょっと暴力的なスパイシーさを持つソーセージに殴られ続けた舌を上手いこと中和してくれる
尖った香辛料の刺激をなめらかなコクで包んでくれる これはいい…

ザウアークラウトも酸味が効いてうまい ソースに浸して食べると更にうまい ああうますぎる
実家で母が作ってくれた味染み染みの切り干し大根っぽいのも個人的に高ポイント

肉・炭水化物・野菜のどれもがお互いを引き立てている
お腹はとうに苦しく食べ物で満たされているのに食べる手が止まらない
最終的には大皿にあったすべての料理を、ソースも含めて綺麗に食べきってしまった 塩分がエグい
しかし悔いはない これだ こういうのが食べたくて私はドイツに来たのだ

食後は興奮冷めやらぬままお会計
寒い帰り道もずっとニヤニヤしながら食後の余韻を噛み締めつつ帰宅した

44品目 Stickado-Brot(CLASSIQUE)

1.11€(約172円)

ドイツレストランでちゃんと良いものを食べた反動で、今度は思いっきり安いものが食べたくなった
ということで(?)ドイツスーパーでよく見かけるスナック感覚の小さなサラミパンを購入

パンの長さ15.5cm 太さ1.3cm

お皿に出してみると定規のような細長い長方形のパンが出て来た おいしそうなきつね色
スペルト小麦というほぼ品種改良されてない古代小麦を使っているらしい さっそく一口食べてみると…

うわめっちゃスナック~~
味・食感・重さ…全てにおいて軽い 前回のレストランのプレートが超重量級ならこっちは超軽量級だ
中のサラミは細くパンの生地も薄い 小腹専用ソーセージパン
サラミも特別尖った味でもなくまさに普通 嫌味が無い本当に普通のサラミ
パンの生地も噛むたびにボロボロと崩れ、そのうち口からいなくなる

まさに1.1€の味 遠慮なく二口目三口目を食べられる
ここ最近あまりにおいしいソーセージばかり食べていたので、これのおかげで一口ごとに驚かされる事のない、気軽に安心してパクパク食べ進められる経験を取り戻せた気がする

45品目 Bratwurst

1.45(約225円)

近所のお肉屋さんで購入
基本的にドイツの肉屋で売っているBratwurstは火の通っていない生の状態で売られていることが多い
なので食べる時は自分で火を通し、そのまま焼き立てを食べるのだ
↑が買いたてほやほやの生の状態で、

長さ14cm 太さ2.9cm

↑がボイル&ソテーで加熱した状態である
茹でると腸のたるみが薄れぷっくり膨らんだのがおわかりいただけるだろうか 私は焼きソーセージを加熱しておいしそうに膨らむこの瞬間が大好きだ

早速かぶりつくともうおいしい おいしさの初速が速い
お肉屋さんで作ってるだけあってひきたてのお肉を使っているのか、食感の良さとお肉のうま味が超高速で口内を駆け巡る
しかもここの焼きソーセージは爽やかなハーブの風味が効いている
塩も効いているがその辛さより、香草の心地よさが勝つ一品 うっとりしちゃうね…

ここの所スパイシー寄りのソーセージが続いていたので一気に癒された また買いたい

46品目 自家製カレーチーズソーセージ

私の地元宮城ではカレーチーズ味のソーセージが食べられるお店がある
焼きたてのそれはカレーの香りが高く、熱をくわえられ中でとろけたチーズがたまらなくおいしい
私はある日、それが無性に食べたくなった

しかしここはドイツ 地元にいたらそのお店に駆け込めばいいのだが、ここでそれを叶える術がない
しかし食べたい それなら自分で作るしかない
私はすぐにスーパーに駆け込みスライスチーズとカレー粉を調達してきた

スライスチーズ2枚を細かく刻んでカレー粉も含むすべての調味料と一緒にひき肉に混ぜ込む 

それを腸詰めしたものに火を通したら…

完成~!!
…したはいいのだが、おわかりいただけるだろうか 腸の中でチーズが大陸のように繋がりとろけあっているのを
ボイルしたら、腸の中でチーズがとけてくっつきマーブル模様が生まれてしまった これ大丈夫か

とりあえずお皿に盛り付けナイフで切ってみると…

ドバッ!!
中からとろけたチーズが勢いよくあふれ出した
慌てて食べる めっちゃおいしい ソーセージをつけて食べるチーズフォンデュのような感じ
しかし残ったチーズは冷めて段々と皿の上で固まっていく
おいしいのだけど、この冷めて固まったチーズを食べる為に皿の腕カチャカチャフォークでこそいでいる時の無情さや食べにくさは少ししんどい
ファミレスみたいにアツアツ鉄板の上で食べられるならアリだろうか…?

しかしここにファミレスばりの便利な鉄板など無い
私一人で食べる分ならこれでもいいが、誰かに食べさせることは少し憚られる仕上がりになってしまった
ネックはチーズの量だけ という事でリベンジ

修正点は二つ
❶チーズの量を半分まで減らす
❷カレー粉の量も微調整
して作り直し、食べてみた所…

ちょうどよくなった~~!!!
切り分けた断面からはカレーの香り 
コショウも効いてピリっとスパイシー
チーズの量は減ったが、それでもちゃんと一口目からチーズに出会える
乳製品のコクはカレー粉と相性抜群 よかったちゃんとおいしくてうれしい
もし鉄板を手に入れる機会ができたら、修正前のレシピも復活させてあげられるだろうか

47品目 Bratwurst

この日はバイトの前にエネルギーが欲しくて外で焼きソーセージを購入
ソーセージ会(※)に参加してくれた方から教えてもらったとある屋台に突撃
鉄板で焼きたてのソーセージをパンに挟んで、ものの10秒くらいで手渡される

3.5€(約543円)

ん~♡ビジュ良し♡
パンから大きくはみ出たソーセージの端から端までケチャップをかけてもらった
もたもたしていると垂れてくるので慌てて端にかぶりつく…

うま!!
うまさがはやい!!


粗挽きのソーセージはぷりっぷりでほっくほく
燻製されがっつり鉄板で焼かれた皮がバリバリ系でんまい
ジューシーで肉汁溢れてコショウがぴりっとスパイシー
あ うーーーまっ 食べるのが止まらない


そしてパンが予想以上にふわふわ系でびっくり
日本のコンビニ菓子パンみたいな柔らかさ ピーナツバター塗ったら合いそう

とかなんとか考えながらモリモリ食べてたらあっという間に完食
あまりに光の早さで食べ終えた自分に新鮮にびっくりした 食欲って怖い

48品目 Bratwurst

駅周辺では週に二回市場が開かれている
野菜、果物、パン、チーズ…様々な食料品が専門のキッチンカーから直接買える
もちろんお肉屋さんもあり、私はそこをウロウロと歩くのが大好きだ
その日はとあるキッチンカーで焼きソーセージを一つ購入することに

屋台のおじさんは鉄板に並んでるソーセージを見せて「どれがいい?」と選ばせてくれた
私が決めかねていると唐突に「日本人?中国人?」と尋ねられ、素直に日本人と答えた所こんなソーセージを手渡された

3€(約466円)

ほ~白いソーセージだ ホクホク温かい
そしてパンがめっちゃ小さい カスタネットにソーセージ挟んでるみたいな小ささで可愛くもある
熱々のうちに早速食べてみると…

ん~!!お肉プリプリ!!…と同時にコリコリした食感もある コリコリ?
もう一口食べて、やっぱりコリコリしたものが入ってる なにこれ軟骨??
もしそうならはじめてのソーセージかも
しかもこれを渡して来たって事は、日本人は軟骨が好きだと思われてるのだろうか???
おじさんの真意はわからないが、私は過去焼肉では軟骨が一番好きな時期があったのでこれは嬉しいサプライズ

パンは硬すぎず柔らかすぎず丁度いい歯応え
ほんとに小さくていいな 個人的には焼きソーセージについてくるパンはこのくらいのサイズ感で全く構わない

49品目 Scharfe Grillknacker

たまたま散歩をしている時、道端でこんなものを見つけた
ソーセージの自動販売機である
???ソーセージの自動販売機???
私の見ている都合のいい夢か蜃気楼だろうか

興奮しつつ近づくと実態がある どうやら本物のようだ
後で調べてわかった事だが、これはある一軒の肉屋さんが自主的に配置している自社の加工肉製品専用の自販機らしい
このほかにも後二か所これと同じものを設置していると公式サイトに書いてあった

なんて便利で賢いんだ
そこのお肉屋さんから離れた場所に住んでる人でも、近くにこの自動販売機があればそのお店の製品をこうしてすぐに買うことができるし、お肉屋さんも人を雇わずとも売り上げを伸ばすことができる 美しいwin-winの関係が成り立っている

6€(約930円)

私は何を買うか散々迷った結果、Wildwurstと書かれた4本入りソーセージを購入することに
裏面を見るとどうやらこの中にはチェダーチーズが入っているらしい なにそれめっちゃ美味しそうじゃん

帰宅して早速フライパンでソテー、肉からは油がじゃぶじゃぶ溢れてくる

長さ11.3cm 太さ2.3cm

熱々のそれをお皿に盛り付けてナイフで切り分けるとふわんとチーズの香り 誘われるように一口目…

アッなんだこれ!!!
めっちゃチーズのコク感じるしスパイシー!

お肉は粗挽きでかなり塩気が強い 小さなひとかけらでもしょっぱさがガツンと来る
この塩分濃度はもしかしてサラミ系かもしれない 1度で1本食べきらないほうがよさそうだ
そしてソテーした時に出て来た油に絡めて焼いただけの玉ねぎが異様においしかった

別日、改めて今度はスライスしたものをソテーしそこにパスタを和えて食べてみた
やはり塩辛い そしてうまい
FitBoxingで運動し汗をしっかりかいた後はこの塩分が染みる
お肉はプリプリというより口に入れると崩れてそぼろを食べているみたい その一粒一粒から塩分を感じる

また別日にスライスソテーしたものをお弁当に入れて公園で食べてみた
冷めててもうまい スパイシーさでヒリついたベロをチーズのコクがマイルドにしてくれてあと引く美味しさ
食べた後は広い公園を一時間以上歩き回りカロリーも消費して帰宅した

50品目 ホットドッグ

この日は少し離れたスーパーで食料品等の買い物などしていた所歩き疲れたので、バイト前のエネルギー補給もかねてホットドッグを購入
イートインスペースに座って早速食べる

ん~ケチャップ甘〜!! この糖分が疲れた体に効くのだ…
ソーセージはそれほど太くはないがパンの端から端まである
刻んだ玉ねぎのソテーがトッピングされててシャキシャキ食感もある こういうのが嬉しい

マスタードもソーセージに沿って端から端まであって、これもクセが無く甘さ寄り
パン生地もふわっと柔らかいので急いでる時でもさっと食べられるのがいい
特別ではないが、冷めててもしっかりおいしい バイト前にしっかり活力が満たしてもらえた

51品目 Curry Wurst

11月も半ば、なんの予定も無い日に私は長距離の散歩をすることにハマっていた
この日は片道二時間かけて遠く離れた大きめの商業施設へ行く事に

道中ぼーっとドイツの街並みを眺める 壁の落書き、散歩中の犬、橋の下に流れる川…
地元すらこんなにじっくり歩いたことない 日本へ帰ったらこんな風に何も考えず地元を歩きたくなる

そして目的の商業施設に来た 1階ホールはクリスマスに向けて飾りつけの準備中
奥へ進むと1件の精肉店があり、どうやらそこの店で売ってるお肉を使った料理が後ろの軽食屋で食べられるらしい
覗いてみるとカレーブルストが今日だけ特価とでていた ラッキーである

ショーケースの中には大量のケチャップとソーセージが詰め込まれたバット
店員のおじさんはそれを豪快に大きなスプーンでひとすくいし、お皿に盛り付ける
特にグラムを計って乗せているわけではなく、あくまで店員さんの目分量なのがワイルド
その隣に揚げたてのポテトも盛り付けてもらうと…

5.9€(約915円)

ンワ~~おいしそ~~
これは温かいうちに食べなければ いただきます…

あ~~~うっま
ケチャップの甘さとソーセージの塩味が2時間歩き続けた体と脳に光速で届く
寒空の下マスクもせず歩いた私の喉はカラカラに乾燥していて、そこにとろりとしたケチャップが触れた瞬間全てが癒されていく ほんとうますぎる

ソーセージは粗挽きで既に一口カットされているのがここに来て有難い 疲れている時にソーセージ切る手間が無いだけでこんなに助かるなんて知らなかった

沼のようにかかったケチャップの甘さがソーセージの塩味をよりひきたてる
手と手を取って互いに高めあっているのを口内で感じる
ソーセージの一切れ自体はそれほど厚切りじゃないけれど、どっぷり絡んだケチャップが物足りなさを感じさせない

ポテトはカリッカリのホックホク 正真正銘揚げたての味
私が来店した時丁度追加のポテトを上げている最中だったらしく、裏でポテトを揚げる「ジュワ~」という音が店内にまで響いていた
温かいポテト、温かいカレーブルスト 冬はこれだね
山盛りのケチャップも最後はポテトでねぶって全部綺麗に食べた 

施設内にあったドナルドと船に乗れる遊具

ちなみに店員のおじさんがとても親切で、ナイフとフォークはあっちだよ!とジェスチャーで教えてくれたり、退店するときはじゃあね!と手を振ってくれた
何気ないことだが、そういう気配りにコロリと絆される 在独中にもう一度訪れたい

52品目 自家製ニンニクとパセリのソーセージ


この頃ツイッターで「ソーセージ作る所を動画で見たい」というメッセージを貰った
今まで散々自分でソーセージを作ってることを発信してきた私だが、確かに動画を作った事はなかった
よしそれじゃあいっちょやってみっか!

動画のワンシーン

この日はニンニクとパセリを使ったオリジナルレシピを試してみる事に
細かく刻んだニンニクとパセリと調味料を肉に練り込み腸詰め、火を通して完成!
ニンニクとパセリのみを組み合わせたレシピはこれが初めて 食べてみると…

ん~!!うめ〜〜!!
ニンニクが香っていい 分量も良かったようで強すぎず物足りなすぎない
一緒に混ぜたコショウとの相性も良くてピリッとした辛みとニンニクが食欲を後押ししてくれる うめ~~

あまりにおいしかったので後日、このソーセージをバターナッツかぼちゃに埋め込んだスペシャル料理「自家製ソーセージのせ・バターナッツかぼちゃグラタン」を作ってみた
くり抜いたかぼちゃの中身を玉ねぎ・ミルクと一緒に煮込んで柔らかくなったら中へ戻したっぷりのチーズをかける
そこにどんと2本のニンニクパセリソーセージを並べてオーブンへ!チーズがとろけたら出来上がり!!

これがもうほんっっとにおいしくておいしくて
バターナッツかぼちゃの甘み、チーズのコク、そしてソーセージからくるニンニクの風味…

一口食べたら食欲スイッチが完全にオンになってしまい、そこそこのボリュームにも関わらず一気に食べ終えてしまった
食欲って年齢と共に衰えていくんかな…と不安になっていたがまだ全然そんなことなかった これからも自分の食欲に正直に生きていきたい

53品目 Bratwurst

ある日、私はとあるお肉屋さんに来ていた
ここに訪れるのは2回目 初めて来たときは肉サンド(※正しくはKasslerという豚肉を塩漬けして燻製にしたドイツ料理)を注文したのだが、これがめちゃくちゃにおいしくておいしくて、当時痛く感動したのを覚えている

肉サンドことKassler(当時の写真)

絶対ここにもう一度訪れ、このお店の焼きソーセージを試してみたいとかねてより思っていた
今日はその夢を叶えにやって来た ワクワクが止まらない
ソーセージは3種類あって、その中でも一番燻製されていそうな色味のものをチョイス 注文したらものの10秒ほどで手早く渡される 

2.8€(約434円)

うは〜♡
典型的な焼きソーセージって受け取った瞬間から最高になれるから大好き♡

パンからはみ出すソーセージ、しっかり豚腸を使って太さもばっちり 食べごたえにおいて心配させないぞ!という意気込みがビジュアルからひしひしと感じる
駅中の焼きソーセージで3€しないという値段も良心的で有難い 早速食べてみる…


あーーーッ これこれ!!皮がパリパリで香ばしい!!
塩味もしっかり効いて脂身もがっつり入ってるのが一口目でわかる
シンプルなコショウ味だが辛すぎず子供でもいけそう

パンはいたって普通のBrötchenだが小さくカットされたりもしていないから、ソーセージと合わせて腹持ち抜群~~
食べ終わった後は、ついスキップしたくなるような満足感 バイト前なのにウキウキ気分にもなれた

付け加えると、店員さんが私を旅行客だと思ったのかショーケース内の3種のソーセージについて一つ一つ説明してくれたのが嬉しかった
こういう些細な出来事からドイツに来てよかったなあと思う事が、最近は増えた気がする

54品目 Bratwurst

11月某日、この日は近所で大きな蚤の市が開催されており、そろそろ冬も本格化し防寒具が欲しくなった私は片道30分かけて歩いてやって来た

こういう大きなフリーマーケットでは軽食の屋台も多い 甘いものからしょっぱいものまで様々なキッチンカーが出店している
会場を端から端まで歩き回った私は、一番リーズナブルな焼きソーセージの屋台を見つけ、買い物もそこそこに済ませてそのキッチンカーへと突撃 焼きソーセージを注文し手早く受け取る…

3.5€(約543円)

おお〜でかくて最高〜
ドイツに来てから、どこで頼んでも焼きソーセージがでかいのでそろそろ安心感すら覚えてきた 毎回しみじみと嬉しくなる
寒いのでもうさっさと食べ始めたい まず一口目…

かじった所から湯気が出た 今日寒いからね~
粗挽き肉はプリプリで皮はパリパリ、脂でテッカテカの断面もたまらん
中心まで熱々だけど火傷しない程よい温度感で助かる…

断面を見ると細長いゴマのようなスパイスを発見
クミンのように縦長 焼きソーセージでこういうオリジナルの香辛料を断面から見つけるとちょっと嬉しくなる
ソーセージなんてどこで食べても一緒だと言われることも多いが、私はこういう些細な違いに気付くのが好きだ
今日ここに来てよかった 3€で買ったブーツと手袋を持って大満足で帰宅した

55品目 トッポギラーメン

私は今はとある飲食店でウェイターとして週2-3回働いており、大体働いた後は死んだ魚の目でまかないを食べている
この日のまかないはトッポギラーメン、辛いものと塩分で栄養補給しようとスープに箸を沈めた瞬間…

あっ?!?!ソーセージだ!!!?
しかもタコになってるーーー!!!

急に目が覚めて思わず撮影会開始

うちのバ先のまかないでソーセージが出るのは初めて
しかもタコさん型に切ってくれるなんて、キッチンの人粋すぎないか
あまりに嬉しくて疲れが吹っ飛び、トッポギの上に立たせてみたり鑑賞したのち味わって食べた
うん、想像通り本当に普通のソーセージ だ トッポギのソースが絡んで辛うまい

こういうサプライズソーセージもあるのか この日は嬉しい気持ちで帰宅することができた

56品目 Gefrügel Wiener

近所のお肉屋さんで鶏肉のソーセージを購入
このお店はいつ行ってもソーセージの種類が豊富でいるだけで楽しい この日は鶏肉ソーセージをチョイス
シャウエッセンくらいの控えめサイズでかわいい 軽くソテーしていただくと…

長さ12.5cm 太さ2cm

ん!想像より塩味強い!
鶏肉は豚肉とはまた違う味わいでいい
食感だけなら少しかまぼこっぽい 加工製品感ある
豚肉ソーセージに無い脂質控え目なヘルシー寄りな味

それでも塩が効いてるからパンチがある 小さく細いけど一口でしょっぱみがきちんと得られる
『小さくてもこのソーセージで満足させますよ』という気概を感じられた

57品目 Gefrügel Käse Wiener

次の日は同店の鶏肉ソーセージのチーズ入り版も試してみる事に
鶏肉とチーズを組み合わせたソーセージを試すのはこれが初めて 前回のより2cm長い
軽くオイルソテーしてお皿に盛り付けして実食 さてお味は…

長さ12.5cm 太さ2cm

うん塩加減が一緒!ちゃんとしょっぱくて口周りがヒリっとする
ただチーズの味が食べ進めてもあまり感じない
ついに最後の一口まで乳製品特有の風味を特に感じることができなかった

ちょっと残念だけど、もしかしたらほんとうに風味付け程度にチーズが練り込まれているだけだったのかも そういうウインナーもあるのか
前のチーズなしと一緒に食べ比べすればよかったな

58品目 Wiener

そのまた次の日、今度はそのお店で一番長い豚肉のウインナーを買ってみた
その日の気分でボイルして食べてみる事に

長さ20cm 太さ1.5cm

細いウインナーを盛りつけた時に生まれるお皿がにっこりと微笑み出す「ウインナースマイル現象」が私は大好きだ
どんなお皿もウインナー1つで笑顔になる なんて素敵な現象だろう

味も安定のおいしさ ん~良き
外がパリッとして中はふっくら、鶏肉ウィンナーより塩加減が良くて個人的にはこっちが好み
粗びきで肉粒感たっぷりなワイルドな焼きソーセージとは違う、滑らかな舌触りもいい

59品目 Wiener

そしてまた別日、同店の別のウインナーを試す事に
「この店頻繁に行きすぎだろ」と思われていそうだが一度に何本かまとめて買っているので安心して欲しい まだストーカーだとは気付かれていない

今度のは前のと比べて若干太いタイプ
このウインナーを買ったとき、店員さんに「外側のプラスチックを剥いて食べてね」と一言声をかけられた
外側のプラスチック?何のことかわからないまま帰宅し、実際ウインナーの表面に爪を立ててみると…

あっ!!なんかはがれた!!
魚肉ソーセージの外側のフイルムを剥がしているようだ
一度剥けるとスムーズに剥がれた外側のプラスチックを捨て、通常通りオイルソテーしてお皿に盛り付け 食べてみると…

長さ18cm 太さ2cm

おいし~♡♡♡粗挽きのお肉に塩が効いてる♡
食感が柔らかすぎず、噛むたび動物の肉を食べてる感あるワイルドさもある
燻製の風味も相まって食欲が後押しされる

食べ終わってから気づいたが、もしかしてこれって皮無しウインナーだったのかも
子供の頃から何度となく食べてきた皮なしウインナーだが、買ったものをこうして自分で剥くタイプは初めて見た 過去食べた皮無しウインナーの中で一番おいしかったかも

60品目 Weißwurst

1.32€(約205円)

最後はまたまた同店で売られているヴァイスブルスト(白ソーセージ)を試してみる事に
白ソーセージはミュンヘンで食べて以来、久しぶりの邂逅にワクワクする
シンプルにボイルして食べる事に そのお味は…

長さ7.5cm 太さ3.4cm

えっ!?なんか想像してたのと違う!?

日本で食べたものともミュンヘンのそれとも、どれとも違う味がする
第一印象は「焼肉みたいな味する」
焼肉のタレのかかったカルビを食べているような、それ単体でしっかり味付けされてるソーセージだ
いやソーセージだから味付けされてるのは当然なのだけど、白い見た目から想像するよりずっと個性の立った味がしてびっくりしている

ミュンヘンで食べた時はハーブ香るさわやかな風味だった
それに対してこれは確かにハーブも感じるが、塩胡椒以外のうま味を感じる なんだこれ…?わからん…
まさか本当に醤油か焼肉のたれに漬けた?いやいやそんなまさか…いや本当に何味なのだ…知りたすぎる…
ただめちゃくちゃうまい 
新しい白ソーセージの扉を開いた気がする

別日に改めて食べてみる

しかし食感は今まで食べた白ソーセージに近くふっくらとしていて滑らか
柔らかさが売りの高級ハンバーグを食べているような幸福感がある
また白ソーセージは外側の皮を残して中のお肉の身食べる習慣がある
が、私は捨てるのがもったいなかったので皮もおいしく食べた


同じ白ソーセージでも、お店によってこうも味付けが変わるんだなあ
私の中の白ソーセージ観の変わるいい出会いができた

まとめ

業務スーパーの大量ソーセージと私

年は開け、現在既に2024年2月
ここで紹介しているのは2023年12月までに食べたソーセージたちだ
既に1カ月前の出来事だけれど、自分のメモを読み返しながら文章を打ち込んでいると舌の上にその味がふと帰ってくる気がする
まるで2度目のいただきますをしているような、その瞬間が楽しく、私がnoteでソーセージの感想を書き続けられるモチベーションにもなっている

また去年12月はドイツの冬の風物詩・クリスマスマーケットにも多数訪れた
当然多数の素晴らしい焼きソーセージ屋台に巡り合えた つまりまだまだ語り足りないことが山の様にあるのである
私はまだまだ食べたいし伝えたい事やりたい事で溢れている 最後までドイツ滞在を楽しみ尽くしたいと思う

この私のソーセージ備忘録を少しでも楽しんでもらえたり、おいしそうだなと思ってもらえたらこれ以上無く嬉しいです!
ここまで読んで下さりありがとうございました!!

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