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ソーセージが好きすぎるのでドイツに行って20種類食べてきた話
子供のころに好きだったものが、大人になってもそのまま変わらず好きでいる事がある
私にとってそれはソーセージだ
三年前私はたまたまソーセージが自宅で作れるということを知った
当時父にこの話をしたら「やめとけ100%失敗する」と言われたことがきっかけで反抗心に火が付き、ヤケクソのように始めた趣味が三年たった今も続いている
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この趣味を始め半年が経った頃、ソーセージが有名な国はドイツであるという事を知った
それまで海外には1mmも興味がなく、地元しか勝たんと思うまでもなく思っていた私に雷が落ちた
ドイツに行かなくては
そこから私は、独学でドイツ語学習を開始
英語すら高校以来触れていない、こんにちはすら知らない言語を1から学び始めた
ドイツ語検定2級を取り、一年過ぎたあたりからオンラインレッスンを受講し始めた
全てはソーセージの本場ドイツで、そのソーセージを心行くまで堪能するためである
それから二年半が経過し、私は今……
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ドイツに来ています!!!!!!!
ワーホリビザを取得したので、最長1年の滞在が可能に
パスポートすら持っていなかった私が30歳を超えてまさかドイツで暮らすことになるとは、自室にこもりSAMURAI DEEPER KYOを一日中読んでいた中学生の頃の私に言っても確実に信じないでしょう
しかしここで満足してはいけない
今回の目的はドイツのソーセージを心から堪能し味わい日本にその記録と記憶を持って帰る事である
ソーセージを手に入れるならまずはスーパーマーケットに行こうと決めた
そして私は、そこで強い衝撃を受けた
なぜなら並んでるソーセージの量が尋常じゃないから
壁の冷蔵庫がソーセージで埋め尽くされているのは当たり前
大きい所だとその壁がどんどん奥へと続き、更に別の売り場でソーセージが売っている事もある
ここにあるソーセージをすべて試すだけで一生が終わりそうなほどの量が、そこにはあるのだ
これぞまさに日本にいたら出会えなかった光景
そして手を伸ばせば、お金を払えば、その『夢』を手に入れることが出来る
この記事は、そんな夢のドイツソーセージを心行くまで味わう、私のソーセージ備忘録である
1品目 Butcher‘s Currywurst Die Knackige
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初めて買ったソーセージはドイツスーパーPENNYで購入
この大きくて食べ応えのありそうなビジュアルに惹かれ思わず手に取ってしまった
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太さと長さを兼ね備えた、しかしドイツではわりとスタンダードなサイズ感のソーセージ
フライパンでソテーをしている時からいい香りが立ち上り食欲が掻き立てられ、思わず強火にしてしまった所真ん中から勢いよくひび割れてしまった
そんな焼きたてを、ナイフで一口分切り、口に運んでみる
パク……
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あ~~っ おいし~~~ッ
ありていな感想しか出てこないほど、期待を裏切らない、一発目に食べるにふさわしい王道ソーセージを当ててしまったようだ
初めに強い塩気を感じて、次いでお肉のうま味がくる
ふっくらジューシーで粗びき肉の塊がゴロゴロとした食感もいい
スーパーにこれの味違いがあったはずなので、明日はそっちを試してみよう
2品目 Butcher‘s Currywurst Die Knackige
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昨日と同じシリーズの味違いの製品を購入 こちらはハーブ系
このシリーズはどうやらカレーブルストを作るのに向いた製品らしい
(カレーブルスト…ドイツの有名なグルメ、焼いたソーセージにケチャップとカレー粉が山のようにかかっているのが特徴)
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さすが昨日と同じシリーズのソーセージ 外れずこちらも王道においしい
塩味や食感は昨日のものとほぼ同じで、ハーブがしっかり感じられるのが特徴
肉のジューシーさとさわやかな風味、そしてこの強気な塩味 だんだんビール欲が掻き立てられてきた
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ドイツの加工肉は、やはりサイズ感と塩の量で勝負に来ている感じがする まさに海外飯
今後食べるソーセージにも期待感が湧いてきた
3品目 VEGANE BRATWURST
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ドイツのスーパーはビーガン製品も充実していて、というのもドイツには動物のお肉を食べないという人も多数存在するからだ
私が今滞在しているシェアハウスの隣人(ドイツ出身)も、自分はビーガンであることを教えてくれた
そう、ここはお隣さんがビーガンであることもいたって普通の世界なのだ
ビーガンとソーセージ、本来なら結びつかない言葉だが、実際スーパーの棚にはビーガンソーセージがちらほらと並んでいる
お肉を使わないソーセージ、いったいどんな味がするんだろう…というか、そうまでしてソーセージが食べたいのかドイツ人…
私はその正体が無性に気になり、気づけば手に取りレジを通していた
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カットしてみると、円ではなく安定しない台形のような不思議な断面
オイルソテーした後で鼻を近づけるとふわっとコショウの香りがする
早速一口食べてみると…
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……ん?これは…一体何?
なんか想像していたものと全然違う
はんぺんとコンニャクの間のような、何とも言えないコニャコニャした食感の正体は……
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パッケージ裏を確認したら本当にコンニャクが使われていた
よくよく見るとこれは主にえんどう豆のたんぱく質から出来ている為に、食感が肉のものとはかけ離れてしまっているようだ
しかしこのコリュコリュした、何とも言えない食感は食べ進めるうちに段々とクセになってくる
おまけに昨日まで食べていたものと比べ物にならないほど塩辛い
塩もスパイスもガンガン入りまくってるようでかなり刺激的
ビールを通り越して普通の水が飲みたい
本物の肉を使ったソーセージに、味だけでも近づけようという気概は感じた
4品目 Mühlenhof grobebratwurst
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今度は初めての生ソーセージを購入してみた!
ドイツでは非加熱状態の生ソーセージも種類に富んでいる
今回もドイツスーパーPENNYブランドの製品からチョイス
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生なので今回は鍋とフライパンを使い、ボイル&ソテーでしっかり火を通して頂くと…
あ~~おいしい 生ソーセージ大好き
肉のうま味が来て、後からじわじわとスパイスが効いてくる
食べ進めるにつれ口の周りが少しヒリつき、そのうちにビールを飲まないかと誘ってくるこの感じ たまらん…
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前のビーガンソーセージは動物の腸でなく、オブラートのようなもので中身を包んでいたので、改めて豚腸のソーセージを食べるとはっきりとその違いを感じられる
やはり私は豚腸ソーセージの食感が好きだ ハリがあって噛み応えがあって、生き物を食べている感じがする
5品目
Mühlenhof DELIKATESSE CABANOSSI
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スーパーのなんでもない普通の棚にソーセージが置いてあり二度見した
これは常温OKのサラミで、ソーセージを探す際はいつも冷蔵庫の棚ばかり見ていたので今まで気づかなかったようだ
これまで食べた製品に比べて、皮についた燻製の色が濃ゆい 食べるのが楽しみである
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ナイフで切れ目を入れると、立ち上るサラミ特有のあの香り 食欲がぐんと立ち上がる
口に運ぶと外側の皮がサラミ特有の乾いた感じがありつつ、ソテーしたことでより好みの風味になっている
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少し焼きすぎて焦げた部分もあるが、それはそれで、石焼ビビンバのおこげのような良さがある カリカリしておいしい
外側の乾いた感じとは裏腹に中のお肉はふっくらジューシー
中の肉にも外の皮にも塩ががっつり効いているので夏場の塩分補給にもよさそう
そしてこのソーセージも、食べれば食べるほど強くビール欲を掻き立てられる
もしかして、ドイツのソーセージはビールを飲みたくなるように作られているのだろうか…なんかそんな気がしてきた…
6品目 DELIKATESSE MINI WINNER
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小さいソーセージが6本入ったパッケージ×2
日本でもよく見る2パック抱き合わせで売っているソーセージ ドイツにもあるんだね
一つ開けても、もう一つが未開封のまま保管できるのがうれしい
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今まで購入した中で一番日本でよく見るソーセージに近い形
かじるとパリッ!と割れ、中のお肉もプリプリで食感もかなり日本っぽい
皮の表面から強い塩気を感じ、噛むほど塩味がにじみ出てくる
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お味としてはシャウエッセンに近いけれど、皮の食感が何か違うな…
と思って裏を見たらどうやら天然羊腸ではなく、人工腸が使われているよう
シャウエッセンは天然の羊腸を使っているので、その違いかな
それでも十分美味しい 塩分の強いシャウエッセンと思えなくもない
7品目 Bio GEFÜGEL-BRATWURST
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ドイツはBIO(有機)製品も充実している
ソーセージも例に漏れずこれまた多くのBIO製品が売られている
その中でも今回は鶏肉ソーセージを選んでみた
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お肉が鶏肉になろうとも、やはり塩気はきっちり強い 鶏肉の感じよりまず最初に塩味が口に飛び込んでくる
味にキレがあるが、お肉はなめらかで柔らか食感の細びき
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脂身は少なくあっさりと食べられる
皮も柔らかく食べやすい、いつもの豚肉ソーセージに飽きたならこれでマイナーチェンジできそう
8品目 DELIKATESSE ROSTBRATWURST
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みんな大好きハーブ系ソーセージ
今回は初めてPENNYでなく、別のスーパー『REWE』で購入してみた
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一口目、まずハーブの風味がしっかり感じられる
今まで食べていたものと比べると塩分は控えめだが、ある意味では日本的な塩分量で十分美味しい
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お肉もプリプリで、1本90gと満足感も強いのも◎
スパイス・塩辛さが今までのと比べて控えめで食べやすい
もし日本から来て初めて食べる人に勧めるなら、このREWEのソーセージをお勧めしたい
尖らずシンプルなので、パスタやスープなどに使って料理的に味わうのにも向いてそう
9品目 CURRY WURST
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この日、語学学校の友人に誘われ放課後に外食へ
学校からほど遠くないレストランで、私は本場のカレーブルストを注文してみた
ここのお店はソーセージにかけるソースがお店独自のものらしい
期待して一口目を食べてみると…
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ケチャップ甘っ!!カレー粉辛っっ!!そんでソーセージ塩すごい!!
なのに食べる手が止まらない!!!!
どこのカレーブルストもそうなの?それともここが特別なの???
まずこの大量のケチャップの沼が想像以上に甘口でびっくり 日本の比じゃなくがっつり甘い
その次に大量にかけられたカレー粉がかなりスパイシーで刺激的
その奥からかきわけるようにソーセージの塩味がじわじわやってくる
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甘さ×辛さ×塩味、複雑に絡み合った味付けなのに、これが怖いくらい食が進む
キンキンに冷えたコーラ・添えられたというには多すぎるポテトと交互に口に運べばもう手が止まらない 永遠に食べ続けられそうで怖い
これだけ尖ったものを組みあわせてちゃんとおいしくなるの素直にすごいと思う
うまいもんとうまいもんを合わせればうまくなる方式の成功例
食べ終わった後はお腹がはち切れんばかりに満たされた
10品目 ソーセージパン
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ドイツはパン屋がとても多い 街中に行けば日本のコンビニ感覚でパン屋が点在している
中でも有名なDitschというお店を覗いていたら、ソーセージのパンを見つけたので即購入
私はソーセージパンが大好きなので、見かけたらほぼ迷わず買うことにしている
ぐるりとねじられたパン生地の両端にソーセージが埋め込まれ、その上にこれでもかと大量のチーズがかかった豪華仕様
少々お高いが、相応のボリューム感を兼ね備えている
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食べてみるとなんともドイツらしい、塩気が効いた噛み応えのあるパン生地
チーズも塩気が効き、たっぷりかかっているのでそのコクを存分に味わえる
そして肝心のソーセージは、なんとピリ辛なサラミ!
一口かじると刺激的な辛みがあり、しかし強すぎないのでがつがつ食べられる
見た目で何となくノーマルなソーセージかと思っていたが、こうした変化球を受け取るとなんだかうれしくなる
塩分たっぷりなので夏日の昼飯にはぴったりだった
11品目 REWE Bratwurst grob
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私が通うドイツスーパーREWEにはソーセージ用の冷蔵庫がずらり壁面に並ぶ他、それとはまた別に精肉カウンターが存在する
横長の精肉カウンターにはこれまた多種多様なソーセージが列を成して並んでいる
ノーマル・チョリソー・燻製・生ソーセージ・白ソーセージetc…
ショーケースの中はまるで夢の国 見ているだけで時間が溶けていく
この日はその中でも一番スタンダードな生ソーセージをチョイス
ボイル&ソテーでしっかり火を通し食べてみると…
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塩辛え~!!!
いやもう、ちゃんと『辛さ』を感じる 塩とスパイスの加減が強め
断面を見ると黒コショウもたっぷり入ってる
辛い系が苦手な人はもしかしたらダメかもしれない そのくらいスパイシー
一応ノーマルな焼きソーセージを買ったはずだけど、それともこの位の塩加減はドイツ人には普通なの??
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お肉はごつごつの粗びきで肉粒感がある
噛むほどスパイスと塩味がベロに染みて、辛さのパンチも段々慣れてとクセになってくる…
あ、やばいこれ好きだな……
12品目 REWE SW-BRATWURST
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REWEの精肉カウンターに魅入られた私は、またそこで新たなソーセージを入手
これは前回食べたソーセージと中身は同じ、しかし形状が渦巻き型になっているものを購入
何この映えビジュまんまペロペロキャンディじゃん!!!と衝動買いしてしまった
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しっかり火を通していただくと、やはり味は前回と同じ
目が覚めるような塩辛さとお肉のワイルドなあらびき感 んめえ~!!
しかも短いながら持ち手があるので家にいながらちょっとBBQのような気分になれるのもいい ビジュもよくてSNS映え間違いなし
いつか河川敷でこのソーセージをもって一人BBQをしてインスタにアップしてみたい
13品目 カレーブルスト+ポメス
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この日はカレーブルスト専門店に初めて入ってみた
ここは普通のカレーブルストをベースに、味変メニューやビーガン対応メニューなどがバリエーション豊かに揃っていて、見ているだけでワクワクする
今回は初めてなので、一番スタンダードなカレーブルストをチョイスしてみることにした
注文して約5分後、黒いトレーの上にケチャップがたっぷりとかかった(+追いケチャップ有)カレブルとポメスを乗せて渡される
早速席に着きフォークでケチャップの下に隠れたソーセージを探り口に運んでみると…
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めちゃくちゃジャンクな味でたまらね~~!!
もう期待通りの味すぎてニコニコしちゃう 多分これを見てる100人いたら100人全員同じ味を想像してると思う それ合ってます
甘いケチャップにシンプルなカレー粉、ほぼケチャップで口の中が支配されるのに、ソーセージを噛むとしっかりと塩味を感じられる ほんのりコショウも
カレー粉もたっぷりすぎて、一口目は信玄餅を食べた時のように喉の奥でむせた
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そして一緒に注文したポメスがさつまいもでできていて、これがめちゃくちゃ日本で食べる大学芋の味でびっくりした ドイツで大学芋食べられると思わなかった…
14品目 REWE Bio mini BERNER Würstchen
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前々から気になっていた「ベーコンが巻き付けてあるソーセージ」をついに試してみる事にした
ドイツスーパーで時々見かけるこの欲望に欲望を巻き付けたようなソーセージ、に手を出す時が来た 食べるのが楽しみすぎる
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しっかりフライパンでオイルソテーし、ベーコンをカリカリにしてから実食
ん…?お肉の中に何か入ってる…なにこれ…チーズか何か…?
と思ってパッケージをよく確認したら本当にチーズも入ってた
ベーコン・ソーセージ・チーズ、一つの製品でどれだけ欲張るつもりなのだ
恐らく、子供の好きなものを大集合させて棒状にしたらこの形にたどり着くんだと思う
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チーズも名ばかりでなく、しっかりそのコクを感じられるのがいい
カリカリに焼いたベーコンがソーセージ単体では味わえない風味を足してくれる
想像通りの味ではあるが、そのうち自分でも作ってみたいな チーズ入りベーコン巻きソーセージ
15品目 Lidl Gefühgel Winner Käse Paprika
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この頃引っ越しをし、近所でまた新たなスーパーを見つけた
その名も『Lidl』
近所の店舗は言うほど大きくないが、それでもソーセージの種類が充実している
そこで前回に引き続きチーズ系を試してみたい衝動にかられた私はパプリカとチーズ入りのこちらの細長いソーセージを購入
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一口食べてみると、この製品もちゃんとチーズを感じる
チーズの欠片が入っているというよりは、調味料の一種としてお肉になじんでいるような
所々パプリカの赤い欠片が断面に見られるが、残念ながらこれは特に風味や食感を感じられなかった
細引きでなめらか、柔らかく食べやすいプリプリ食感
塩加減も強すぎず物足りなすぎず程よいのも嬉しい
長さがあるからこのままホットドッグにしてもよさそう
16品目 お肉屋さんのソーセージ
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引っ越したアパートの近くに小さな精肉店があったので入ってみると、期待通り生ソーセージが売られていたので迷わず購入
早速家に持ち帰りボイルアンドソテーでいただく事にした
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塩辛さを覚悟したがそれほど強くなく、かと言って物足りなくもない程よい塩梅
お肉は超あらびき!そぼろみたいにコロコロとした小さなお肉が詰まってる
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コショウとパプリカパウダーのキレが効いて、食べ進めると少しヒリヒリとしてくる
塩を抑えてスパイシーさを出したい時にはパプリカパウダーとコショウの組み合わせはいいかも 今後の参考にメモしておこう
17品目 GRILL MEISTER BRATWURST MERGUEZ
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近所のLidlを徘徊しているとお値引きシールの張られたソーセージを発見
普段はちょっとお高いのでスルーしていた牛肉ソーセージが安くなっている
しかも最後の一個、これはチャンスとばかりに素早くカゴに入れた
牛肉85%・子羊肉10%で出来ているらしい どんな味がするのかワクワクする
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生ソーセージなのでしっかり火を通して実食してみると…
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んんん~~ウメ~~~~!!!これは今までとはかなり違う感覚!!!!
しっかり牛肉が感じられ、日本で食べた牛タンソーセージを思い出す
しかし日本で食べたそれより牛が濃い 口の中で牛が暴れまわっているようなワイルドさ
牛のうまみの後にはピリピリとした辛さが口内を襲う
食べてから気づいたがこれは牛肉のチョリソーだったらしい
辛さのレベル的には1らしいが、しっかり辛い しかしつらくなりすぎない程よい辛さ
天然羊腸につまった牛肉の味と香辛料のスパイシーさが力強く口の中で主張してくる
辛さで誤魔化されそうだけど塩味もしっかりあって、これは久しぶりにビール欲を呼び覚まされるソーセージ 牛肉好きな人には是非ともお勧めしたい
18品目 市場で買ったチョリソー
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ドイツは週末の午前中に市場が開かれることがある
郵便物を出しに行こうと外に出たらたまたま市場が開かれている所を見つけ、
覗いてみたら沢山の肉屋がキッチンカーのように車の窓を開けソーセージを売っているではないか
チャンスとばかりに空いているお店に突撃しチョリソーを買ってみた
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いや~~長い!!でかい!!ドイツのお肉屋さんのソーセージ万歳!!
やはり大きいソーセージは迫力がある 見ていて気持ちいい
切ってみるとチョリソーらしく赤い断面が顔をのぞかせる
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一口食べてみると思ったより辛くなくて拍子抜け あれ意外と物足りないな…?
と思っていると段々と口の周りがヒリつき始める う~んこれこれ~!!
お肉がジューシーで、味がカラムーチョっぽい
大きいから半分で一旦止めようと思ったけど無理だった カラムーチョだと思ったら食べる手が止まらなくなった
日本に帰ったらカラムーチョでソーセージ作ってみようかな…
成功するかどうかは未知数だがあまりにやってみたすぎる お菓子をソーセージにできたらまたここで記事を書こうと思う
19品目 Bratwurst
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そろそろ外食ソーセージを堪能したくなってきた私は街に繰り出した
旅行雑誌を頼りにたどり着いたお店で出会ったのがこの焼きソーセージプレート
たっぷりの生野菜サラダとポテトサラダ、おまけにソーセージはなんと2本!
真ん中には意味深なソースまでついている
まずはそのままソーセージを一口食べてみると…
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うっっ…ま!!!??待ってソーセージ単体のおいしさが半端じゃない
味付けはおそらく塩と胡椒がベースのシンプルなものだが、これまで食べたレストランの中でも一番おいしい
夢中で二本ともバクバク食べそうになったが、ハッとソースの存在を思い出し、一切れソースに浸して食べてみると…
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いやこっちもうますぎか!?!?
叶うなら、このソースをこの記事を見ているすべての人に一度なめてみてもらいたい 本当うまくておかしくなっちゃう
あまりにおいしすぎるので一旦一口だけそのまま飲んでみたら味の濃いビーフシチューのような味がした
恐らくデミグラスソースだと思うのだが、それでもこんなにおいしかったっけ…?それとも夏日でダクダクに汗をかいた後に食べてるから、いつも以上に私の脳がおいしい判定を出しているだけ…?
真偽は定かではないが、後半はもう夢中になってソーセージに塗りたくって食べた
生野菜サラダも甘酸っぱいドレッシングが美味で、ポテサラは日本と違いじゃがいものスライスに酸味の効いたマヨが絡めてあってこちらも大変美味だった
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一つ一つがしっかりおいしいプレートに出会えると心が満たされる
店員さんの対応もとても気持ちよく、ドイツに来て一番チップを弾んでしまった。
後日ここのお店を語学学校の友人に勧めまくり勝手に宣伝マンのような事をした そのくらい全てが良かった ぜひともまた訪れたい
20品目 手作りソーセージ(トマト+オリーブ)
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この日、私はとある夢を叶えに隣町へ向かう電車に乗っていた
片道2時間・私が向かったのはとある料理教室である
ここにドイツでも有名な手作りソーセージ教室があるらしい
しかもそこではただソーセージを作るだけでなく、参加者が作りたいと思うオリジナルレシピのソーセージを作ることが出来るのだ
ネットでその情報を見た私はすかさず申込と入金を済ませ、今日この日を今か今かと待ち望んでいた
教室にたどり着くと、そこには私以外の参加者5名と先生1名がいた
いざその場に立ってみて改めて気づいたが、教室には当然のようにドイツ人しかおらず、会話はもちろん全てドイツ語
語学学校には通っているが、そこでは日本人の生徒さんやドイツ語の先生がいてどこか安心感がある
しかしここにはそのどちらもいない 完全にアウェーである
聞き取りが大の苦手な私はこの時点でかなり怖気づいていた これ今日本当にソーセージ作れるのか……????
と、怯えまくっていたのは最初だけ
実際に教室が始まると、不思議と大事な部分はなんとなく意味が理解でき、わからない部分は先生に質問することで、結果的にちゃんとソーセージを作ることが出来た!
以下はその時のおおまかな流れである
ソーセージ作りのざっくりとした工程
使いたい調味料・食材を選び計量と下ごしらえ
赤身肉と脂身の塊をカットしてミンサーに入れひき肉を作る
1の調味料と食材を2のひき肉と混ぜ合わせる
腸詰めしてソーセージの形を作る
完成!
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今回は私が参加したのは、参加者が各位が自分だけのソーセージレシピを持ち帰れるコース
私は教室の用意した材料を確認し、ドライトマトとオリーブが入ったソーセージを作ることにした
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調味料の計量・食材を細かく刻む下ごしらえを済ませたら次は一人2キロの肉をカット
2キロの肉塊をカットするのは人生初の経験 自分が精肉店の従業員になったような気分になる
それをミンサー(ひき肉機)へ入れ、ソーセージの為のひきたてのお肉を用意していく
ひき肉が用意出来たら後は調味料と食材をバッドにいれ、ただひたすらに混ぜ続ける事約5分…
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それを腸詰めし適当な長さでひねり、カットすることで…
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できた~~!!!
文章にするとあっという間だが、完成まで約3時間かかっている
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締めくくりはお待ちかねの試食タイム
先生が焼いてくれた、参加者が作ったソーセージをお互いに食べながらビールを飲みます やったね!!!
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お隣のドイツ人とビールグラスを合わせ、みんなで各々のソーセージをつつく
全員が、自分のソーセージや他のソーセージをつつきながらニコニコしている
おいしいソーセージとビール、緊張感のほどけた和やかな歓談の時間が流れている…何この幸せで和やかな世界…ずっとここにいたいが……??
この日、ある参加者がチョコレートとくるみを入れたソーセージを作っていたのだが、これが意外とイケる味で興味深かった。
しっかりチョコの味がするのにお肉を嫌わず、むしろおしゃれな味とすら感じられる
ワインに合いそうな風味を醸し出していてとてもよかった
これはぜひ私もいつか自分で作って色々と実験してみたい所
この日作ったソーセージは家に持ち返り、私はその翌日に早速好みの焼き加減で食べてみることにした
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自分の作ったトマト+オリーブのソーセージは…
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うっっっま~~~~~~!!!!
もうこれ以上ないってくらいおいし~~!!
トマトとオリーブの風味が感じられるさっぱりした味ながら、粗びき肉のワイルドな食感が最高に私好み!!
塩味もガツンと効いてて、これを食べた直後にビールを流し込むと「悦」という漢字が頭に浮かばずにいられない
ここまでおいしく感じてしまうのは、先生が用意した材料の質の良さに加えて自分で作ったというひいき目もゴリゴリに入っているが、こればかりは仕方ない 許してほしい
後日語学学校の友達へも配った所「おいしい」「パプリカの風味が効いてる」「残りを食べるのがもったいない」など、ものすごく嬉しい言葉をもらえた
感無量の極みである
まとめ
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はじめはただ父に言われた言葉に反抗する形で始めたソーセージ作りが、今やドイツに飛び、ソーセージを食べ、作るようになっているなんて…人生何があるか分からない
ドイツに来て3か月が経過したが、私はあと7か月ドイツに滞在する予定だ
その間にもまだまだ新しいソーセージを試しながら自分でもどんどん生み出していこうと思う
まだ見ぬソーセージを求めて…
あなたの気になるソーセージはありましたか?今後も共にハッピーなソーセージライフを送りましょう!
ありがとうございました!
2023/11/29 更新
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