読書感想文『完全新訳版 自助論(サミュエル・スマイルズ』

『完全新訳版 自助論』は、人間の働き方について深く考えさせられる一冊でした。まず、「人間働きすぎは良くないけど、怠けすぎはもっと良くない」という考えに共感を覚えました。適度な努力と休息のバランスが、充実した生活を築く鍵だと感じました。

著者は、結局は真面目に働いて生きることが自立した素晴らしい生活をもたらすと主張しています。この視点には一理あります。努力には報われる喜びがあり、それが人を成長させます。自らの力で物事を成し遂げることで、自尊心も育まれます。

また、著者が語るように、この考えが多くの人に広まれば、その国は素晴らしい国になるでしょう。個々の人が真摯に生き、努力することが社会全体を向上させ、結果として国家の繁栄に繋がるというのは納得できるアイディアです。

自己努力と社会的な共感が結びつくことで、人々が協力し合い、持続可能な社会を構築できると感じました。この本は、個人の在り方が社会全体に及ぼす影響について深く迫るものであり、読む者にとって自らの生き方を見つめ直すきっかけとなるでしょう。

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