お金ではなくモノやサービスで交換し合う
以前から物々交換に興味がある。最近「現物支給をすることで税金の節減になる」という記事を見かけた。「まさにこれ!」と思った。税金を治めることは大事だけれど無駄に使われていることも事実。何をするにも税金で私たちは吸い取られる仕組みの中に生きている。お金をいただく代わりに自分が満足いく価値を提供してもらうのはどうだろう。もらってありがたいもの、助かるものでペイしてもらう。お金でサービスを買うことがあるのだからその逆もあっていいし、お金でなくても欲しいものや必要なものが手に入るのであれば、全てお金で支払ってもらう必要はないじゃない。
先日は知り合いのお寿司屋さんのメニューを作ってあげて10kgのお米をいただいた。スーパーで買うよりも質の良い自然のお米が手に入った。そしてそれ以来そこにお米を頼むといういいご縁も生まれた。こうやって間に何も挟まずに交換しあっていく方が、私たちはずっと豊かなのだ。間に何かが入れば入るほど搾取されていくようにできているからこそ、節約ではなく「何か自分ができること」「あげられるもの」で交換し合うのはとてもいいことだと思う。農家さんと繋がりを作ってデザインアイテムを提供する代わりに、取れた野菜や果物をいただくとか。都内にいて新鮮な野菜が手に入りにくい私にとって、すごくありがたいことなのだ。
働いてお金を得ることもしながら、少しずつこう言った活動を増やしていくことは、これからの個人の時代に合っていて、今後主流になっていくのではないかと思っている。横のつながりを増やし助け合い与え合って生きていく社会。そういう意味でも大きい組織が間に入って仕切ってゆく時代は少しずつ衰退するかもしれない。
最近さっそく物物交換の叶いそうな農産物関連の小さなデザイン案件があったので、「もしよかったら今回はデザイン費でなく農産物でもいいですよ」とお返事したら、そこは行政なのでお金でしかお支払いできないと言われたのでした。
おわり
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?