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tamimoonさん「IDENTITY」

昨年から制作に取り組んできました、tamimoonさんの作品集「IDENTITY」がいよいよ今月発売になりました。

画集ですが、裏テーマとしてmagazine風に見せたいという意見をいただいていて。実のところ私はイラストの作品集をやらせていただくのは初めてでしたが、雑誌でしたらたくさん作ってきましたので「それならば!」と袖をまくった次第です。

カバーは艶々のグロス加工になっていて帯はピンクですね。透ける仕様になっていて、重なって見えた時にカバーの文字と帯の文字がうまい具合に見えるよう工夫しています。

カバーの紙を最初はヴァンヌーボという割とナチュラルで人気の紙にしていたところ、「?」あれ、ちょっと違和感。すごく優秀な紙なんですが、合わないものは合わないのですね。今回の作品にはグロスPP(ツヤの加工)の方がイメージにしっくりきています。


中のページにtamimoonさんのインタビューページがありまして、最初ライトなくすみ系の色を選んでいたんです。クールというイメージから見当をつけたつもりでした。でも帯の色でビビットなピンクを選んでしっくりきたことから、「もしかして、ケミカルな色の方が合うのかな…?」と方向転換。1番鮮やかなブルーにイエローと、普段強すぎてなかなか使うことのない振り切った色が、やはりしっくりきました。ご本人にもこちらが良いと意見をいただけたようで。ホッとしたのを覚えています。



magazine風といえば、tamimoonさんがこだわっていたのが、カバーの裏側(表4)です。雑誌ですとここに大きな広告のページが入ることが多いのですが、この作品集に出てくるモデルの女の子二人が広告を飾っているような作りになっていて、ここも見どころのひとつです。


中面についてもいろいろ語りたいところですが、楽しみに待ってくださってる方が多いと思いますのでちょっと伏せておきます。上の帯にもありますが、メインのイラストの他に、ファッションやメイク、インタビューなど色んなテーマでお楽しみいただけるかと。メイキングもおすすめです。

わたしが思うtamimoonさんの魅力は、ご本人が持つセンスです。メイクもファッションもポーズや仕草ひとつにとってもすごくオシャレ!なんです。ファッションとブランドを意識して描かれていて、分かる人にはツボですよね、きっと。もっとうまく語りたいのですが、これ以上の表現が思いつかず申し訳ない。とにかく選ぶ力と見る力にすごく長けた方なのかなという印象を受けました。

今日はまだ発売前ですが、すでに予約が多数とのこと。すごいです(拍手)。一応こちらからも予約できるようリンクを貼っておきます。
「IDENTITY」Amazon

tamimoonさん、編集須藤さん、今回もありがとうございました。


おわり

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