グッドデザイン賞の「フォーカス・イシュー」とは?
グッドデザイン賞では、審査を通じて得られた知見やインサイトを共有する方法の1つとして、グッドデザイン賞を通じて「デザインが社会においてできること」を示していくために、「フォーカス・イシュー」という取り組みも行っています。
デザインによる社会課題の解決が期待されるようになり、グッドデザイン賞も課題解決を指向したデザインをはじめ、課題の解決につながる要素や可能性が認められるデザイン、これからの社会を築きうる力を持ったデザインなど、様々な価値のデザインが受賞しています。
それらのデザインに込められた意図を読み解き、その意義を明らかにすることで、社会におけるデザインのプレゼンスを高めていくことが、「フォーカス・イシュー」の目的です。
この取り組みでは、グッドデザイン賞が特別賞(グッドフォーカス賞)として設定している4つのテーマに則して、フォーカス・イシュー・ディレクターが任命されます。ディレクターはグッドデザイン賞の審査委員を兼任しており、それぞれのテーマを踏まえて審査を進める過程で、審査委員やデザイナーなどとの対話も経ながら、デザインのポイントを見出し、そのデザインから見通せるパースペクティヴを描きます。最終的にはディレクターによる提言及び、グッドデザイン賞発のキーワードとして、広く社会へ発信します。
2019年度のフォーカス・イシューテーマ/ディレクターは下記の通りです。
新ビジネスのデザイン・・林 厚見 委員、ペニントン・マイルス 委員
技術・伝承のデザイン・・佐々木 康晴 委員、廣川 玉枝 委員
地域社会のデザイン・・近藤 ヒデノリ 委員、山出 淳也 委員
防災・復興のデザイン・・井上 裕太 委員、栃澤 麻利 委員
最終的に、2019年度のフォーカス・イシュー・ディレクターによる提言集が3月下旬に冊子としてまとめられる予定ですが、その「予告編」的な意味あいで、2019年秋に行われたグッドデザイン賞受賞展にて、各テーマのトーク・セッションが行われました。
ここではその様子のビデオをご紹介します。
■新ビジネスのデザイン
■技術・伝承のデザイン
■地域社会のデザイン
■防災・復興のデザイン
「フォーカス・イシュー」の取り組みは、2015年から継続的に行っています。過去のテーマについては下記リンクよりご覧ください。
→ 2018年度のフォーカス・イシューと提言
→ 2017年度のフォーカス・イシューと提言
→ 2016年度のフォーカス・イシューと提言
→ 2015年度のフォーカス・イシューと提言