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家が先か。暮らしが先か

こんばんはテンプラです。「家が先か、暮らしが先か。」

最近「暮らし」という言葉が定着して、家=ハードな箱を先行せずに、まずは暮らし方=ソフトを提案する傾向が強くなってきたと思います。モノからコトという言葉も、ハードからソフト提案へのニーズが強く出てきたもの。いままでの大量生産大量消費、戦後の住宅増産政策により箱をたくさん作ることで経済発展を図っていました。それが近年増産が必要なくなり、また住まう方々の暮らし方の意識や暮らし方が成熟してきたことで変化しましたね。

しかし、家のブランド力や憧れる暮らしを想起させる箱を作った場合、自分たちの今までの暮らし方ではなく、箱に寄り添って暮らしを「箱に合わせる」という動きもあります。

例えば無印良品の家。私も大好きな企業。よくペンなど文房具やシャツなどを買いに行きます。そして無印良品で売っている雑貨類や衣類などを日々使って、無印良品の世界観に憧れる人々が無印良品が提案する家=ハードに寄り添って、無印良品の想定する暮らし方に合わせる無印ファンの方々が多いのではないでしょうか。ムジラーともいったかな。。

GoodDesign賞に挑戦する間取りを提案する時によくある事ですが、これは危ないのでは?不便では?とか、これでは〇〇になってしまい納まらない。など現状の当たり前を基準にした暮らし方や、施工手法など指摘受けることがあります。GD挑戦に限らないのですが、こういった経験則や現状の当たり前での判断が大嫌いで、じゃああなたならどうしますか?吹抜から重たいものを落として下の人に当たって死ぬのとどう違うのですか?など、逆に再提案を要求したり、今のあたりまえの家の間取りで極端ですが危険にさらす行為を例えたりして応戦します。経験則だけで安易に言わないでほしいと。

※若干↑内容脱線してますが、、危険なものを作っちゃまずいですからね^^このコラムの要点は「暮らし方の当たり前」を訴える人へ、今の時代当たり前を言うのはナンセンスだろーと言いたいと。。

で、話を前のほうに戻すのですが、住まう人が家に暮らしを合わせてくれれば、上記の様な話はなくなると思うんです。ただしそれが成立するのは、家のブランド価値、人々が共感や憧れを抱いてくれる暮らし方が詰まった家を伝えることができる広報戦略等。家の商品化は、ある暮らしを想定して家のコンセプト、ハード、空間構成、パタン、売り方諸々を決めてゆきます。様々な暮らしに対応するために、様々なオプションを設けて、プランニングパタンを設けて(最悪別枠でプラン集など作ることも)。これも住まう人の暮らし方に寄り添うのか、先ほどから話している住まう人が家に寄り添ってくれるかで、商品化の労力はかなり変化します。

家に寄り添ってもらえる住宅商品を目指す、その1つの手法としてブランディング効果が高いGoodDesign賞取得が効果的な方法です。

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↑大好きな木の家。画像Websiteより拝借しました。

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