教えて!!インプラント!
こんにちはYusukeです。
皆さんインプラントってご存じですか?
聞いたことはあるって方は多いのではないでしょうか。
今日はインプラントについての説明と本当に必要な時はどんな時かというのを説明していきます。
インプラントって何?
インプラントというのは虫歯や歯周病が原因で歯が抜けてしまった場合に行う「欠損補綴」というものの1つです。
欠損補綴というものは抜けてしまったところに何か補ってあげるもののことです。そのままだと噛めなくなってしまいますからね。
どのような治療をするかというと、
①抜てしまった歯のところの歯茎を切開し、歯茎をめくります。
②上図にあるネジみたいな金属部分を骨に植え込みます。
このことを「埋入」といいます。
③金属が骨と結合するのを数ヶ月待ちます。
④骨と結合するのが確認出来たら「上部構造」という歯の部分を、
埋入した金属にセメント又はネジで固定します。
欠損補綴は3種類あります
・インプラント
・義歯(入れ歯)
・ブリッジ
↑で紹介している「ブリッジ」という治療法も欠損補綴というものです。
インプラントは怖い?
よく患者さんに欠損補綴の話をしますが、インプラントに対して抵抗のある方が多いのが現状です。
皆さんも骨にチタン性の金属を埋入すると聞くと
「大変な手術なのかな」
「痛みが強いのかな」
「麻酔って全身麻酔なのかな」と不安になることあると思いますが、
結論から申し上げると、
皆さんがイメージしているオペより大したことないのが事実なんです!!
オペ時間は約1時間半くらいで終わります。ただこれは局所麻酔から縫合まで含めての時間です。実際は1時間半もかからずに終わることもあります。
しかも、全身麻酔などはせず普段虫歯の治療の時にする麻酔の量を増やす程度です。痛みもほとんどなく、治療後抗生物質を飲めば腫れることもありません。
結論としては思っているよりは怖くないです。
って言っても怖いですよねw
他の治療法と比べて
インプラント以外で歯がなくなってしまったところに行う治療法には義歯やブリッジがあります。
インプラントの最大のメリットはこれら他の治療法に比べて他の歯に負担をかけないということです。
・メリット
・隣の歯に負担をかけなくて済む。
・普段の歯ブラシとフロスで十分に手入れができる。
・ご自身の歯の様に噛める。
・違和感が少ない。
・デメリット
・軽いオペが必要。
・金銭的な負担が大きい。
・予後は?
順位
1位:インプラント
2位:義歯
3位:ブリッジ
ブリッジや義歯は他の歯に負担をかけるような治療法になるのであまりお勧めできないのが正直なところです。
では、インプラントはどのくらい持つのかというと、10年くらいと思っていただけたらと思います。
「高いお金払って10年しか持たないのかよ!」
と思う方いらっしゃるかと思いますが、
そうなんです!10年くらいなんです。もちろん中には20年程持つかたもいらっしゃいますが、そう多くはないです。
そもそも、インプラントがダメになるってどういうこと?
って思ってる方!ご説明します。
インプラントは骨に埋入すると先ほどご説明いたしました。
清掃不良だったり、噛む強さが尋常じゃなかったり、歯ぎしりが多いと、インプラントの周りの骨や歯茎が炎症を起こします。これをインプラント周囲炎といいます。このインプラント周囲炎がひどくなると、インプラントに揺れが出てきてしまい、骨との結合が悪くなり、抜けてしまうということが起こってきます。
そのほかには物理的にインプラントが折れてしまうということです。
経年劣化ですね。
車やバイクも10年乗り続けるのは難しいです。
しかもインプラントは毎日使い続けます。
物というのはどんなものでも劣化するので必ずメンテナンスが必要になります。
インプラントが本当に必要な時
インプラントにした方が今後困らなくて済むという方が実はいらっしゃるんです。少し難しいお話になってはしまうのですが、インプラントというのは誰でも構わず選択したほうが良いということはありません。
インプラントは大前提として、骨に結合してくれないと使い物になりません。糖尿病や喫煙者はインプラントが骨に結合しない可能性が高いのです。
それ以外の方は欠損歯が1.2本のときこそインプラントを行うべきです。
欠損歯が1.2本あり根管治療、歯の神経を抜いたことがあるかたなどはインプラントで補うべきなのです。皆さんは歯の神経と言いますが、正確には歯髄といいます。歯髄には神経や血管が含まれます。歯髄を抜くと血液供給もされなくなるので歯がもろくなります。
この治療をしている方が義歯やブリッジで欠損部分を補ったとしても違和感が強いため、欠損補綴を行っていない場所で噛むことが多くなります。
そうすると、噛む位置が毎回一緒になるため、その部分で歯が割れたり、痛みが出たりするのです。
違和感が少なく、しっかり噛むことのできるインプラントで治療することによって、神経を抜いた歯を守ることができるのです。
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