ビール醸造を知りたい人にオススメのコンテンツ2024ver.
*これはTransporter No.44 Autumnに掲載された記事のフルバージョンとなります。
ご無沙汰してますナルハンダです。相変わらず醸造所の開業準備をしつギリギリで生きてます。
CRAFT BEER MAGAZINE TRANSPORTER No.44に寄稿した「ビール醸造を知りたい人にオススメのコンテンツ」ですが、スペースの関係上一部しか掲載できなかったため、こちらでフルバージョンを公開しておきます。
みなさんの素敵な醸造ライフの少しでもの支えになればと思います
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日本のクラフトビールは勢いを増し、小規模醸造所の数は今や約800箇所を超えるとも言われています。それに伴い作り手も一気に増えました!
自分もブルワーになりたての頃は醸造所の作業や週末のイベントに出ずっぱりで「ビール作りたくてこの仕事に就いたのに、作業しかしてない…」なんて事がありました。やっと時間を捻出して勉強を始めても、外国語の文献だらけで理解しにくかったり、断片的で全体像が把握しにくく、気軽に醸造について知れる環境がなかったのです。
そんな時にこういう情報があればな〜!と何度も思ったので、今回は「ビール醸造をもっと知りたい人」にオススメな醸造にまつわるおすすめコンテンツを紹介します!
読んで知る
基礎と一連の流れを学ぶならまずは本がオススメ。
こういった本は外国語で出版されているものが多い中、日本語で書かれた良書もピックアップしてみました。
自分でビールを造る本
チャーリーパパジアン
長年全米醸造組合のトップを務め、世界のビールシーンに強い影響を及ぼしたチャーリーパパジアンの名著。自家醸造(日本では法律違反)家のバイブルでもあり、ビールの作り方について優しく楽しく学べる一冊です。
ビールの基本技術 - ビール酒造組合国際技術委員会編
公益財団法人日本醸造協会
より醸造技術について深堀りしたい方は日本醸造協会お墨付きのこの一冊を。原材料〜醸造〜パッケージング〜品質管理までより深く理解したい人にオススメです。
クラフトビール事始め
山田隆司 - 朝倉書店(2022)
クラフトビールの原料、醸造法、設備、運営、免許の取得の流れなど、小規模醸造所でのものづくりの一連の流れが学べる一冊。ビール造りを知りたい方はモチロン、ビール醸造家を目指す方、醸造所を立ち上げたい方など様々な人にオススメです。
THE NEW IPA
Scott Janish著, Kiyoshi Takoi訳
IPA好きならお馴染み、Scott Janishの本が日本語になった!しかも翻訳はホップ研究の先をゆくサッポロビールの蛸井さん。ホップの効いたビールが人気のビールシーンの新たな定番の一冊になりそうな予感です。
Webで知る
Webは最新情報の宝庫!毎日のように新しい情報が公開されるので、アンテナ張ってれば何かしらいい情報がゲットできるはず。個人的によく見るのはコレ。英語が多いですが最近はAIのチカラを借りて攻略しましょう!
Craft Beer & Brewing Magazine
ビール雑誌の代表格であるCraft Beer & Brewing Magazineは醸造に関する記事やレシピをはじめ、現役ブルワーたちのテクニックが動画で公開されてます。一部有料。
Top Crop
アメリカの酵母会社Omega YeastのWeb Site。最新鋭の醸造技術や、イーストとホップの化学反応であるバイオトランスフォーメーション、その中でもチオールに関する記事が豊富に揃っています。
Good Culture
手前味噌ですがワタクシもビール醸造技術について日本語で投稿しておりますのでぜひ御覧ください。
聞いて知る
ながら作業で聴けるPodcastもオススメです。ビールのみならず様々なコンテンツがあるのでその日の気分で色んな情報がゲットできちゃいます。
Craft Beer & Brewing Magazine Podcast
世界中からビール業界のさまざまな人がゲストで登場、現場の生の声がきけます。WebのCraft Beer & Brewing Magazineと違ってこちらは無料です。英語です。
ラジオただいま発酵中
ビール醸造じゃないんですけど発酵つながりということで。発酵デザイナー小倉ヒラクさんのpodcastはビールで凝り固まったワレワレに新しい視点を授けれくれます。
パシフィック通信
日本でもいくつかの醸造所がPodcastで情報発信をしています。丁寧なレシピ解説やビールの裏側などビールが更に美味しくなる話が満載。こういった醸造所の情報発信が増えているのは個人的にとても素敵なことだと思います!
以上、ナルハンダ的ビール醸造を知るオススメコンテンツでした!
ビールは飲んでおいしいのはもちろん、知るともっと楽しくなるものです!
みなさまの楽しい時間の手助けになれば幸いです!素晴らしいビールライフを!
本記事は自家醸造を推奨するものではないことをご理解ください。
アルコール1%以上の醸造は法律で禁止されています。