【12月の限定コーヒー】ラス・ブリサス農園×BERON COFFEE ROASTER
GOOD COFFEE FARMSのコーヒー定期便では、
「顔の見えるコーヒー」を毎月お届けしています。
作り手と焙煎士(ロースター)がタッグを組み
初めて皆さまの手に届けられるコーヒー。
そのストーリーをロースターへのインタビューを
通してお伝えしていきます。
2022年の締めくくりは、新潟県よりBERON COFFEE ROASTERの
焙煎士・伊藤 久幸さんにお話を伺います!
ー 伊藤さんが焙煎士になったきっかけを教えてください!
幼少時代、父のレコード棚には手挽きのミルやサイフォンがあって、飲んだことはないけど、コーヒーは憧れのなんかカッコイイ物って感覚があったんです。高校を卒業する頃には、自然とコーヒーをドリップして飲むようになっていました。
その後、通っていた洋服屋の店主がフライパンでコーヒーを焙煎していて、そのコーヒーを飲ませてくれたことがあって、これが焙煎に興味を持ち始めるキッカケになりました。手網み焙煎もするようになりコーヒーにすっかりハマってしまい、昨年本格的に焙煎をしたいと脱サラを決意したんです。
実は、家業は新潟市秋葉区で米農家なのですが、ゆくゆくは家業を継いで米づくりをしながら、コーヒーに携わりたいなという想いがずっとあって。
コーヒーもお米も農作物。コーヒー生産者の方々とも繋がりながら、コーヒーの焙煎が出来たら面白いなと思って始めました。
今は敷地内にあった納屋を改装し、コーヒー豆の自家焙煎所を運営しています。
ー名前の由来を教えてください!
屋号の”BERON”は、家の屋号「きゅうべろん」からとっています。
この辺の地域では、〇〇ろんって屋号がいくつかあって、
うちは代々「久」の名前を受け継いでいて、
恐らく「久兵衛ろん」が始まりなのかと推測しています。
ロゴマークにはここからとって、”久べろん”とサインを書いて作りました。
豆それぞれが持つ個性的な香りやフレーバーを引き立たせながら、甘みや酸味が優しく続く味作りを意識してハイロースト・シティローストをメインに焙煎しています。
ーうちも農家だから、農家の気持ちが分かるんです。
僕は自転車も好きなのですが、自転車でコーヒーをつくっている生産者を知り「コーヒー×農業×自転車」の共通点を感じて、思わずGOOD COFFEE FARMSにコンタクトしちゃいました。
丁寧に誠実に、私達自身が欲しいと思えるお米の生産を行っていますが、
コーヒー生産者も一緒で、丁寧な仕事がコーヒーにも表れていると思います。
育ててるものは違うけど、お互い真剣に農業に取り組んでいるからこそ
生産者の気持ちもよく分かります。ちなみに私で13代目になります!
「新潟産コシヒカリ」を知らない日本人はいないぐらい有名ですよね。
でも、いくら一生懸命つくっても、組合に持って行けば全て混ざってしまい
出荷される新潟県産コシヒカリとしては残念ながら一緒なんです。
だから農業では"KIKI FARM(囍組合)"というチームを友人達とつくりました。
安心で安全でサスティナブルな米づくりも始め、私達の商品を通して生産者からユーザーまで、皆が幸せになれる事を考え私達なりの商品を生産・開発し、社会の食問題へすこしでも良い方向へ向くように活動をしています。
ーつくった人の顔が見えるを、食卓の当たり前に
トレーサビリティ―のあるコーヒーを普及させることによって、
自分たちがつくるお米の価値も一緒に上げていきたいです。
皆が普段家庭で食べるお米もコーヒーも、「つくった人の顔が見える」ものになっていくことが理想です。
米農家であり、コーヒー焙煎士である私が
「コーヒー豆の生産者」と「私達」と「あなた」
関わる皆が平等に幸せを感じられる、そんな商品をつくりたくて
BERON COFFEE ROASTERをつくりました。
ー米農家と焙煎士の二刀流は大変そうですね、
米農家は米だけを生産していることが少なく、繁忙期以外は他の野菜を育てたりしています。
僕の場合はコーヒーを焙煎しているので楽しく仕事ができています。
最近はコーヒーカスを堆肥にして、コーヒーでお米を育ててみようとチャレンジしています。
ゴミを減らすだけでなく、コーヒーで育ったお米なんて米どころの日本でも、他の国でも聞いたことないと思うし、どんな味になるか気になりますよね。
様々な活動に挑戦をしながら皆が面白がって注目し、参加してくれたらいいなと思っています。
それと、ビニールハウス農業などもそうですが日本の農業技術がコーヒー生産国に役立つとも考えています。
農作物が豊かに育てば安定した生活を送ることができるし互いの知識や経験を共有して、持続可能な生産が出来ると思います。
20代前半は、クラブの音響エンジニアとして日々、音響の調整メンテナンスをしていました。ざっくり言うと、いい音を出す事が私の仕事だったんですが、この音響エンジニア時代にサウンドチェックで機材を調整して周波数をコントロールしたりして心地の良い立体感のあるサウンドを作っていたのですが、これが実はなんだか焙煎の作業に生きていて、バランス良く火力や排気をコントロールする感覚を焙煎作業に置き換えて捉えているんです。
立体感のあるいい味を焙煎で出すのが私の仕事なので、日々適正な味を再現し続けるためにメンテナンスやテストを怠らず、これからも経験を積んでいきたいです。
毎月限定コーヒー豆が届く定期便は、以下リンクから。
生産者から焙煎士へとバトンが繋がり、あなたのお手元に届きます。
定期便の購入はこちらから↓
BERONのコーヒーやお米の購入はこちらから↓