見出し画像

一畝研究所 part.4 種

だんだんと日中は暖かくなってきて春が近づいてきました。

虫たちも活動的になりだし、フキノトウが顔を出して色々な山菜たちが芽吹く頃、一畝研究所に植えるハーブたちの種蒔きをしました。

ご存知の方も多いかと思いますが、種には大きくわけて“固定種”と“F1種”と“在来種”というものがあります。

“固定種”は親から子へ、子から孫へと遺伝情報が受け継がれ、味や形が固定された種。多様な遺伝子をもっているため自家採取を続けていくことによって、その土地で生きていくための適応力があります。

“F1種”は両親のいいとこどりをした種。メンデルの優劣の法則によって、異なる形質をもつ親から生まれた第一代の子は両親の形質の優生があらわれる。しかし二代目以降は隠れている劣性の部分も現れてくるため種取りしてもうまく育たない。(簡単にいうと、形がキレイだけど甘くないトマトと形はキレイじゃないけど甘いトマトを掛け合わせると形がキレイで甘いトマトが安定して出来る。でもその種をとると形がキレイではないうえに甘くないトマトも出来てくる)

“在来種”は特定の地方の風土や栽培方法に適応し長年栽培されている作物のことで京野菜など伝統野菜と呼ばれている。ほとんどが固定種だけど、特産化するために品種改良されたF1種もあります。

“固定種”と“F1種”のメリットデメリットはそれぞれあります。

“固定種”は先ほども述べたように種取りを続けることによって土地の遺伝情報を保有しその土地に対して適応力のある作物が育つと言われています。さらに種を毎回買わなくても良くなりコストもかからず栽培出来るのも魅力です。

しかし形が不揃いだったり成長がバラバラだったり、種を採ると言っても収穫時期以降も畑に植わってなくては種を採ることが出来ません。種取りもなかにはアブラナ科など交雑しやすい野菜は難しいものもあります。

そうすると商業的視点からは、畑の回転率や収穫作業、出荷作業などの効率がいまいち。そこで登場したのが安定した“F1種”

今スーパーに並ぶ野菜のほとんどは“F1種”

実際のところ需要があるから作られているんです。

そう考えると、、、自家採取の種を栽培してる農家さんってすごいって改めて思います。

ここ数年、持続可能という目標から意識してる人も多くなり“固定種”=いい “F1種”=よくない みたいに良し悪しで判断しがち。

何事もちゃんと理解したうえで考えることが大事。

これまでに書いた種の話はまだ序の口レベル。追求すればするほど奥が深い。。

...すべて踏まえて、作物をただ育てて食べてがコンセプトではないeatYOGAの一畝研究所はなるべく“固定種”で育てたいと思っています。

作物の自給率をあげる=種の自給率をあげること、にも繋がる気がするので。まずはやってみる。

ということで撒いた種たちです(苗づくり)

画像1

パクチー

画像2

ひとつの種に2つ入っていて、割ってあげると発芽しやすいみたい。

画像3

セージ

画像4

イエルバブエナ(モヒートミント)

画像5

知人から頂いたホーリーバジル

画像6

ホーリーバジルは水に浸けてからの方が発芽率が高いみたい

画像7

シナモンバジル

画像8

ディル(直根性で移植を嫌うらしいけど苗を作ってみる)

こうやってみると知っている種はいくつありますか?収穫された時点の姿は知っていても、自分で育てたりしないと知らないことってたくさんあるんです。ちなみに種からも香りはしますよ〜

画像9

土は買った土と葉山町で無料でもらえる腐葉土と2種類で種蒔きしてみました。

芽が出てくるのが楽しみです♬ 

また報告させて頂きます。

ここまで読んで頂きありがとうございました!

まり

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?