2022年3月30日(水)
9:15
起き、ラジオ体操第一をする。ぶちラジを流しながらシャワーを浴びる。
10:00
宿発。チェックアウトし、荷物のみ午後まで預かってもらう。前日の夜に調べて気になっていた喫茶店まで、モーニングを食べに歩く。道中、歓楽街に突如現れた寺社「太融寺」に寄って中を散策する。自由民権運動における国会期成同盟の発祥地らしい。
10:30
喫茶苑に着く。550円のモーニングセットを頼む。ホットコーヒー、厚切りバタートースト(ジャムは2種付きでいちごとマーマレード)、ミニサラダ、オムレツ、バナナ1本。ボリューム。朝日の朝刊を読みながら、1時間ほどかけてゆっくり食べる。
喫煙可能店のようで、みんなめいめいに吸ったり吸わなかったりしていて良い。カウンターで常連らしき年配の男性が都市ガスとプロパンガスの違いを店員さんに説明していたり、これまた常連の方からテイクアウト取り置きの電話がかかったり。愛されたお店なのだなと思いながら過ごす。
店を出てすぐの公園でしばし桜を見る。満開。
12:56
天満を川の方へ突き進み、アートコートギャラリーへ。川田知志さんの展覧会「彼方からの手紙」をみる。フレスコ技法を用いた壁画の様式を、キャンバスに移設した作品たち。小ぶりな作品から大きな作品まであり、見応えがあった。制作者ご本人と思われる方もいるも、お忙しそうでお話などは聞けず。無念。ギャラリーの大きなガラス窓から、川沿いの公園で花見をする人びとが見えて素敵だった。あの中庭はすごくいい。
ひとつ、とても好きな色使いのものがあった。昨日行ったNOSE SHOPしかり、自分が好きだと思う絵画や好きだと思う香りに何らかの一貫性があるのかしらと反芻してみたりする。自らが直感で選ぶものに、その選択に何か理由があるのがどうかというテーマへ結構関心があるかもしれない。
ギャラリーを出てすぐ横に、白い花の咲くたぶんこぶしの木を見つける。年配のご夫婦が木のそばに立ち、奥さんのほうがスマートフォンを花に向けて撮影している。奥さんの足元には白杖が置いてある。これはこぶしかなぁ、と思いながらわたしが花を見ていると、ご主人のほうに「お嬢さんはお花がお好きなんですか」と声をかけられる。「詳しくはありませんが好きで。これはこぶし……ですか?」と尋ねると「ええ。ええ」と、おじいさん。「こぶしの花を撮るときはね、この蕾の下にある1枚の葉っぱも一緒に写るよう撮らないといけませんよ。よく似ている花があってね、でもそちらはこの葉っぱがありませんから、この葉っぱで見分けることができますからね」と教えてくれる。こういう、年長者の方から一見小さな知識を教えてもらった瞬間のことはきっとずっと忘れられない。穏やかな午後。
13:05
OAPタワーのエントランスで、謎のバス列を見かける。どうやらどの駅からも遠いOAPタワーのために、梅田と本町方面へそれぞれシャトルバスを運行しているよう。無料。歩いて宿のある兎我野まで帰ろうとしていたので、これ幸いと乗る。歩けば30分はかかる道のり。OAPの懐の深さにどんと乗る。
バス降り場から曽根崎お初天神まではすぐだった。ここをこう行けばショートカットできる、みたいな土地勘が分かってきたころに再び発つという旅先あるある。
荷物を回収して、大阪駅へ向かう。大阪の中心街は距離の短い信号が多いからか、みんなが急いでいるのか、信号無視する人が多くて大阪らしいなぁと思う。マスクを顎にかけて道に唾液を吐き捨てるおじさんの衛生観念は何処。
14:00
京都行きのJRに乗る。大阪京都間って1000円くらいかかるイメージでいたけど570円でいけるんだなー。毎週のようにさいさい行き来できる額ではないけど、月に1度キャンパスメンバーズ使いに美術館行くみたいな過ごし方はできそうで楽しみ。 新快速なら40分弱。大阪京都は想像していたよりも近いんだな。
車窓からの雑感。立命館大学いばらきキャンパスや川端康成文学館を見つける。コニカミノルタの本社らしきビル。敷地内にテニスコート。いい会社。安満遺跡公園は疑うほどの広さ。ほいで結構人もいる。訳分からないほど大きいものが、いかに面白いかを再認識する。サントリー京都ビール工場の建築もスケルトンで良い。いつか見学してみたい。プリントパックの工場はここにあるんだ。新快速を追い抜いていく新幹線の速さ。ワコールビルの外観に大きなピンクリボン。
14:36
京都着。
14:43
一時は八条西口へと迷い込みながら、無事に宿へ着く。9月と12月に来たときにも泊まった宿と同じ系列のホテル。大阪で2泊した宿が強烈だっただけに、見知った接客や調度品にただならぬ安心感を抱く。チェックイン可能時刻より1時間早く着くも、早く入室させていただけることに。「サイコゥ!サイコゥ!サイコゥ!」の気分。改めて大阪の混沌さを頭の片隅で回想する。
15:08
例に漏れず浴槽へ湯をため加湿器もどきをしながら、早速ベッドに寝転ぶ。ホテルで簡単な洗濯物を手洗いする。少し休んだら自転車を見に行こうと思う。
17:20
歩いて自転車屋へ行く。2軒。
1軒目は、新車専門でスポーツタイプのものもたくさん置いてある広いお店。新車専門ならではで、ママチャリでも1万8千円以上ごろがベースゾーン。想像よりは少し高いかなーという印象。とても穏やかなご主人と、テンションの面白い店員さんがいるお店だった。3万円台の折りたたみ自転車を数台見せてもらう。
2軒目は、中古車もあるお店。店員さんが佐藤康光九段に似ていた。店頭にはちょうど1万円ほどのママチャリ(変則なし、手動ライト、前鍵)も置いてあって、色んな幅で検討できるいいお店だった。いまって自転車は高くなってるんだなぁ。新車ミニベロは、変則なし手動ライトなら2万3千円台からもあるみたい。「そのキャンパスに行く道なら変則はあったほうがいいですね」と教えてもらう。
19:18
駅前のゴーゴーカレーへ。チキンカツカレーの小盛を食べる。何気に初のゴーゴーカレー。フォークで食べるスタイルに一枚目の衝撃を受ける。キャベツも福神漬けも美味しかった。
19:50
radikoで爆笑問題カーボーイを聴きながら京都駅へ。夜は寒く、一日歩いて足が疲れたので帰りは電車に乗る。radikoで容易にJUNKが聞ける都府県、良い。嬉しい。
山陰本線ですぐに京都駅着。帰り急ぐ人たち。微帰宅ラッシュ?改札までのエスカレーターは、立ち止まる人の方が少なくて驚く。京都は左右どちらに立ち止まるんだっけ、と思いながらとりあえず右で立ち止まってみる。左側を歩いて登っていく、大勢。
20:15
宿着。さっそくやや眠い。少し荷物を片付けて、落ち着いたら眠ることにする。
お酒を買いカレーを食べます。