その後の骨折日記 9月13日
前の日みたいに家の中でダラダラしたくない。
かと言って、お出かけしてそのまま無目的に歩き回りたくない。
映画を見に行って、お昼を食べてとっとと帰ろう。
という事で映画『ナミビアの砂漠』見に行ってきた。
https://happinet-phantom.com/namibia-movie/
(ネタバレしないように書きますが、もしかしたらネタバレになるかもしれないので、
前情報を全く入れずに映画を見たい人は読まないでください)
なんか久しぶりに激情型のヒロインを見たような気がした。
ヒロインのカナは、自分の感情が一番大事で、周りの事はどうでもいい。
自分の感情が一番大事だから、言葉も選ばないし、なんなら手も出る。身体も動く。
私が20代なら、カナをかっこいいと思っただろう。
それこそその年頃に見た『ベティー・ブルー』のベティーに憧れたみたいに。
自分の気持ちに正直で、セクシーで、パワフルで、猛烈に愛されて。
でもアラ還の今となっては、
「こんな子が友達とか、友達の娘にいたらめっちゃくちゃ面倒くさいだろうな。噂話のネタとしては面白いけど」
と思ってしまう。
ていうかカナを20倍希釈したような元同僚から、
こないだLINEがきて、「離婚するかも」とか書かれてた。
さすがに手は出ないけど、
1人であれこれ感情の赴くままに私に話したら、
ケロッとしてるような人。
職場の人間関係も、嫌いな人でも表面上はやり過ごして、
「嫌い」と言っていた上司からの覚えもめでたいから、
全くカナというわけではない。
だからカナを20倍希釈したような人。
彼女がしんどい時、私はいっぱい話を聞いた。
私がしんどかった時、彼女に話をしても薄っぺらい答えしか返ってこなかった。
そうか、彼女はカナだったんだ。
自分の感情が一番大事で、他人がどうなろうと知ったこっちゃない人。
彼女にわたしのしんどさへの共感を求めちゃいけなかったんだ。
そして共感しない事を恨んではいけなかったんだ。
自分の感情第一でしか生きられないから。
誰にもおすすめはしないけど、
自分の身に起こった出来事のもやもやが、腑に落ちた感じの映画だった。
そうそう。河井優実の演技力はあっぱれでした。
結局お昼を食べて、過疎モールをのんべんだらりと歩いて、
自転車に乗ってうちに帰った。
今回の画像は『ナミビアの砂漠』入場者特典のポストカード。
映画感想ノートに貼りました。
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