マスクと意思疎通

4月より大阪の女子サッカーチーム、和泉テクノFCの選手が2名、我が社に入社します。

一名は今年、堺の高校を卒業予定の羽良七海(はら ななみ)さんです。
和泉テクノFCの選手たちは全員、大阪にあるテクノステージ工場団地の会社に就職します。
彼女はデザイン制作に興味があり「ゴーダEMBに入りたい」という本人の強い希望もあり入社することになりました。
とても明るくて刺繍にも興味がありそうなので楽しみです。

もう一名はゴール・キーパーの選手、松川容子選手です。
彼女は聴覚に障害があり、ろう者サッカー(デフサッカー)という聴覚障がい者のチームの全日本代表メンバーでもあります。


彼女は鍼灸師と柔道整体師の資格を持ち、前職は整骨院で整体師として働いていましたが、我が社への入社が決まりました。
障がいに負けない努力家でチーム内での人望も厚いそうです。
彼女は特殊な補聴器を使っており、音を振動に変えて頭蓋骨に送ります。
その振動と話をする相手の口元の動きを見て意志を読み取ります。
ですから彼女と会話をする時はマスクは外し、はっきりと口元を見せてあげた方が伝わります。

マスクに関しては様々な意見がありますが、彼女の様に口元の動きが大切な意思疎通の手段になっている人たちにとっては大きな弊害になります。
聴覚障がいを持つ人々だけでなく、成長中の子供たちにとっても口元が見えないのは不安です。
特に子供は相手の表情をみて色々と成長します。
その機会が減ることで今後どのような影響があるか分かりません。
花粉症や咳が出る人、あるいは不安で外せない人は仕方がありませんが、「周りの目が気になるから着用する」、あるいは惰性でマスクをしている人や、顔を見せるのがいや、という理由ならば早々にマスク着用は控えた方がよいのではないでしょうか?
先月の海外出張で各国を回りましたが、すでに海外でマスクは過去の物となっています。
マスクはウィルス対策にはならないという論文が発表され、むしろ吐き出した二酸化炭素を再び吸い込むので、健康上にもよくないという話もあります。

我社では彼女の入社を機会に、従業員の皆さんにもマスクについても改めて考えてもらうことにしました。

我社の成長のためにも、これからも様々な方が入社してくる会社にしていこうと考えています。



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