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自分の人生を生きていない時、体は不調を抱える
私は、一日一冊は本を開く暮らしをここ数年続けています。本はその時必要な言葉をくれる宝物。今日は私の好きな本「今日、誰のために生きる」(ひすいこたろうさん、SHOGENさん)から引用してお届けします。
今の人は、みんな「何かをしなければ」と思い過ぎる 河合隼雄
「ボクは何もしないをしてるんだよ」 クマのプーさん
完璧でなければいけない、という思い込み
今の問題を解決しないといけない、成功しないといけない、成長しないといけない、無駄なことをしてはいけない、完璧な体にしないといけない、できないことがあってはダメ、頑張っていない私はダメ‥
皆さんはありませんか?私は過去沢山抱えていました。
「足らない」ものに目を向けて、必死に追いかけていく。それは同時に、今という現実を否定することにもなります。そうすると人間は、自分だけでなく他者に対しても、自分と同じように「縛り」を作ることになります。だからイライラしたりモヤモヤしたりするのです。
縛りが多いほど、体は苦しい
この状態を想像すると、何だか苦しくありませんか?体の中を覗いてみると‥
交感神経過剰、筋収縮、血管収縮、酸欠、胃腸機能低下、解毒機能低下、ストレスホルモン分泌
はて?という方もいらっしゃるかもしれませんが、簡単にいうと体が巡らず、栄養が届きにくくなり、細胞の働きや毒素を体外に出す働きが低下する。病気になりやすい状況を作るのです。
次の記事で書きますが、自分を苦しめる縛りが多く、自分や他者に抱くネガティブな感情が多いのは地球の性質でもあるので、それ自体が悪いことではありません。大切な学びを得る為に必要なこと。ですが、この苦しさとは、自分らしく生きていないよというサイン。完璧を求めて頑張ってしまう、〇〇べきだと思ってしまうのは、「外側」の意識で生きている証だからです。本来、プーさんのように「何もしない」私でも完全なはずなのに、完璧を求めるのはそうでない自分を認めて欲しいから。それは自分軸でなく他人軸そのものなのです。不調があるのは、「生き方を見直してください〜苦しいですよ〜」という合図なのです。
幸せが続く村のエッセンス
本の中に登場するアフリカのブンジュ村。そこには入れる条件があるそうで、「ご飯が食べられることに幸せを感じること、ただいまと言ったらおかえりと言ってくれる人がいるか、抱きしめたら温かいと感じられる心があるか」どうか。それが分からない人は、その村に入れないのだそうです。(じゃないと村人が不幸になるから)
それから村の人たちは、残業はしない、雨が降ったら喜ぶ、ご飯の後皆ではしゃぐ、失敗した人には人間らしくて可愛いと言う、どんな時もあなたのことを信じていると言う、何より自分を大切にする、自分の心を満たし愛が注がれたものからしか愛は与えられない、他者の自分のように愛す、効率を求めず無駄を楽しむ、諦める幸せがある。今日誰のために生きる?自分の人生を生きている?が日常会話。日本では考えられない村の暮らし!!
ですが、なんとこの生き方を教わったのは、かつての日本人の暮らしが原点なのだそう。村を訪れたSHOGENさんの在り方に、日本人が変わってしまったと嘆かれたのだとか。
自分を生きる、大切にするとは何か
この本を読むと、いかに普段自分たちがべきねば思考に囚われ、小さな幸せを見落としているかに気付かされます。
過去や未来、他者に意識が向きすぎていた私は、何年も「自分の本音」とは逆を生きてきました。周りに合わせすぎて、周りを意識しすぎて、自分の本音が何かも分からなくなっていたのです。その状態でいきなり「自分を生きる」って難しい、というかできるわけがない笑。
まずファーストステップとして、心理学や脳科学的にも「吐き出す」というアクションがものすごく有効です。良い人にならず、何なら悪魔になった気分で、心の声を書き出すのです。本当はこれが嫌だった、許せない、なんでこんなことするのよ、と書き殴ってみてください。私自身何年かこの作業をしてきましたが、後からノートを俯瞰すると、自分が溜め込んでいる感情に気付き、「本当はこうして欲しいんだ」「本当はこれを大切にしたいんだ」と言う心の声が見えてきます。本書にもありますが、そうやって自分と対話をしていくと、今何を感じている?どうしたい?と自分で自分の気持ちに気づけるようになります。これがめちゃくちゃ大切なんです。
他人に嘘をつかないのが他人軸、自分に嘘をつかないのが自分軸。他人に嘘をつかず、いい人であろうとせず、自分がやりたいことをやってあげる、本当はやりたくないことはやらないでいてあげる。それこそが、自分を生きる、自分を大切にするベースになります。
自分を許す
ですが、人間ですから自我が出てきます。「イヤ‥でも‥」と。人間は一日に6万回ものセルフトークをします。過去の後悔や苛立ち、未来への不安に意識を向けすぎ、頭を使っているのです。この状態はとてつもなくエネルギーを消耗し、体に必要な循環をストップさせてしまいます。だからこそ、ネガティブな自動思考に気付いたら終わらせてあげることが大切。
この世界で一番許し難いのは何だと思いますか?
ダメな自分です。
だから、無意識に自分を責めている人が多いのです。(本より)
結果、完璧になろうと頑張って、自分らしく生きるから外れてしまうのですよね。そんな自分に気付いた瞬間に、こう言いましょう!!!
「ダメな私、かわいいね☺️」
許せない相手を許すのではなく、嫌な相手を許せない自分を、人間らしくて可愛いね、と許してあげるんです。どんなことも自分の内側が先。自分を許せない限り相手を許すことができません。
今に意識を向ける
そして相手に向いている意識をまた自分に戻します。ギュッとなって苦しい体を抱きしめて。よしよししてあげるのです。そしてゆっくり呼吸しましょう。「息」とは「自」の「心」と書きます。今自分に意識を向ける方法は実はとても簡単で、体に意識を向けること。
自分に意識を向けていくと、小さな幸せにも気がつくようになります。
私は何もできなくなった過去、一人ぽつんと家で過ごしていた時、太陽の光が温かいこと、食べるものがあること、食べられること、息ができること、歩けること、家族がいること、支えられていること、子供たちが大好きと言ってくれること‥当たり前の幸せに沢山気付かされました。気付けないくらい、闇の中にいたのです。ですが、その闇がなければ気付けなかったことでもあります。だから苦しさは悪いものではなく、すべての人にとって必要だから起きているのです。
いつも先の目標ばかり見てきた私。1億円お金があったら、海外旅行に行けたら、ビジネスが成功したら‥目標って素晴らしいですが、小さな幸せとトレードってなると殆どの人ができません。(詳しくは本を是非♡)
小さな幸せで溢れかえった時に、目標は自然と運ばれてくる。
そんな生き方をしていくうちに、体は喜びで溢れ、自然と癒えていくのです。