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【廃線】香川県の鉄路は金刀比羅宮をめざした その2(琴平参宮電鉄)

「琴平参宮電鉄」を開業順に自転車で走りました。まずは丸亀駅から丸亀線(7.1km)で善通寺赤門前まで、そこから琴平線(6.8km)で琴平を目指します。
撮影日:2024.5


琴平参宮鉄道を地図で確認

この地図が最もわかりやすい(Wikiから拝借)
緑・丸亀線(丸亀通町〜善通寺赤門前)の開業は1922(T22)年に善通寺に置かれていた陸軍師団の特別演習に伴う記念事業として敷設され翌年には琴平まで延伸した。
交通事業者間の過当競争、バス・自家用車の普及で1963(S38)年に全廃となった。
大正中期の観光絵地図(岡山県立図書館にて)
航路、鉄路のすべてが「琴平」を目指している。
本州・岡山県の軽便鉄道「下津井電鉄」も金毘羅への鉄路と言えよう
多度津町立資料館にて許可を得て撮影
琴参デハ50 1927(S2)年 半鋼製ボギー車
地鉄としては大型で高性能車

丸亀駅からスタート

始点の「丸亀通町駅」はドンキ前あたりか
「丸亀城」は高さ日本一の石垣、現存十二天守閣のひとつでおすすめです!
軌道敷はそのまま県道33号に 建物の裏手から金倉川を渡るが痕跡は見つけられない…
おお、ワンオーナーのジャパンが渋い!
金蔵寺町 この斜めの地形は線形か?
想像しながら走るのが実に楽しい
どこかで土讃線を超えていたらしいが痕跡が見当たらぬ…
廃線研究家・中村道広氏より
ディーラーの敷地内に残る橋脚
冷蔵倉庫集出荷場に架線柱が残っているらしいが見当たらず…残念
廃線研究家・中村道広氏より
架線柱
ありがとうございます。

善通寺赤門駅前

「善通寺赤門前」の駅舎は更地に…
赤・丸亀線 
青・琴平線 
緑・多度津線
黄で善通寺へ参る
善通寺は七十五番の番所
「下馬」の杭があるのだから自転車もここまで
1896(M28)年に陸軍第11師団が置かれ当時の善通寺は四国最大の軍都だった
善通寺市には今でも陸自の駐屯地がある。

さらに琴平へ

琴平方面へ軌道跡をすすむ
水路に石積みの橋台
生野駅あたり
ここからほぼ土讃線と並行して琴平まで敷設されていた
駅跡か?
鉄道用の岩崎隧道はそのまま道路に転用されている
1963(S38)年のさよなら電車(多度津町立資料館より)
複線幅を確保したトンネルだったようだ
よい雰囲気ですね
ゴミステーションの下に橋台
モルタルで塗り込めてあったが煉瓦橋台が露頭しています
琴参琴平駅跡はホテルに
琴平停留所配線図
多度津町立資料館にて複写
琴参琴平駅
多度津町立資料館にて
元祖「鉄道むすめ」とデハ50
琴平への路線は他にも国鉄、琴平急行電鉄、高松琴平鉄道の4路線が乗り入れる過当競争
となった。スピードでは勝てない琴平参宮電鉄は差別化の為に
「ガイドガール」を添乗させこれが人気を博した
多度津町立資料館より

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村上伸(Murakami_SHIN)
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