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解離性同一性障害という生き方 ~100人超の交代人格と私~

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私がかかわったことのある解離性同一性障害をもつある人物の話を中心に、その他数名の話を参考程度に織り交ぜて、その人の人生と、関わりの中で知りえた驚くべき事実を全11話でお届けする前…
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#内界

#8【こんなこともある】解離性同一性障害という生き方 ~100人超の交代人格と私~

ある日、交代人格の一人が慌てた様子で出てきたことがある。 なぜそんなに慌てているのか尋ねると、30人近くいた人格たちがすべて消えてしまったというのだ。これには驚いたのと同時に、何が起こったのかわからず、この先どう対応したらよいのか、思考回路が停止しぽっかり穴が開いたように少しの時間呆然としてしまったことがある。 そもそも、基本人格の生活を軸に他の人格が外へ出てこないように制御していたり、出てきても好き勝手しないように抑えていたこともあって、出てくる人格が居なくなったのなら

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#7【スゴ技】 解離性同一性障害という生き方 ~100人超の交代人格と私~

前述したように、内界にいる人格達は、視覚や聴覚を通じ、外の様子を知ることができる。 視覚に関しては、外の様子を見ようと思った時のみ見ることができるらしく、音に関しては、外の音が内界全体に聞こえているらしい。

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【人格交代】#5 解離性同一性障害という生き方 ~100人超の交代人格と私~

内界にいる人格たちには、外の様子が見えていたり音が聞こえていたりするが、基本人格が内界に居るときは、個室にいるため他の人格と関わることもなければ誰が交代して何をしているかも全く知り得ないのである。 もちろん、この間の記憶が全くない。 例えば、虐待が始まるとその様子は内界でも把握できるため、すぐさま適応出来る人格に交代しストレスを肩代わりする。

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#4【人格】解離性同一性障害という生き方 ~100人超の交代人格と私~

ここからは客観的な観察記録として書いていきます。 まずは、基本人格とその他の交代人格は完全に分けて考えなければなりません。 ケースとして、基本人格=主人格のケースです。その場合、基本人格(主人格)を基準に他の交代人格たちが活動します。 もう一つ、基本人格の影武者的存在として主人格が別人格として存在しているケースがあります。これは、基本人格がストレス超過になりそうな時に主人格が出て代わりに日常生活を過ごしながらフォローする体制のことで、その他人格は、主人格さえもストレス超

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