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街の上で寿司握ってた

今日バイト辞めた。
週の大半を寿司作りに捧げる生活が終わった。
最高に清々しい。もうマグロと真摯に向き合わなくて済む。私はマグロが大嫌いだ。味わえば味わうほど 生臭く血の味がする。こんなん誰も買わねえよと思いながらも爆売れする海鮮巻き。売れたら追加、売れたら追加で私の身体はマグロ臭くなっていった。

必死メモ


最後は「就活するので2ヶ月後に辞めます!」と嘘をついた。「「どう?就活順調??」」そう聞かれる たびに増えていく(仮)の設定。存在しない企業説明会エピソードを話す私に正常な脳はない。

お疲れ様でした。3階の職場に別れを告げる。
慣れすぎて実体がないように見える階段を、すべり台の要領でスルスル降りる。「当たり前の日常」がまた別の「当たり前の日常」に変わっていくこと。下降していく速さで人生を達観していた。

帰宅中、「住みにごり6巻」を購入。


19時過ぎ〜書店イベントへ。
自分で書いた詩やエッセイが本になる企画。
閉店後の開催で、店内は真っ暗。ランタン代の500円を支払う。夜の学校に無断で侵入している気分だ。 店外スペースにも、木製の机と椅子がテトリスのように置かれ、私はそこに座った。蚊取り線香の煙が薄く立ち昇る。側から見るとカルト宗教の密会のように 映るだろう。不気味すぎ。散歩中の犬が我々を見て吠えていた。

イベント終了後、新宿駅へ。
「テアトル新宿」にて今泉力哉監督のオールナイト 上映会。「退屈な日々にさよならを」「街の上で」「サッドティー」この3本が上映される。
私は「街の上で」が邦画の中でも群を抜いて好きだ。
聖地である下北沢が徒歩圏内で行けることも相まって親しみ深い。身近な場所がそのまま背景として使われている事実。あたかも自分がエキストラとしてその場に参加しているかのような錯覚を引き起こす。


会場到着後、入り口付近に青い服を着た長髪の男性が立っていた。野良の今泉監督だ。目が合うとポケモンバトルが開始してしまいそうな立ち姿。
緊張でメタモン吐きそう。今日アルバイトを辞めた事を伝えた。監督は過去に15個以上バイトをしていたらしい。レンタルショップのバイトは新作などの入荷で景色が変わり、飽きずに続けられたそう。ラーメン屋の清掃バイトも指折り数えながら上げられていた。
「ラーメン屋…の清掃…?」なんとなく今になって気になっている。サインや写真を一緒に撮ってくださりありがとうございました。宝物です。(上映中ポップコーンを盛大に落とし、足元に銀河を作ってしまった…大後悔)


酔った若者が懺悔するかのように潰れている。
太陽光の元、晒し上げられていた。時刻は6時過ぎ。そのまま家に帰って寝るか、少し粘って「NEE くぅ追悼展」に行くか迷っていた。その結果、家に帰って寝た後に向かう作戦を実行。
しかし、既に整理券の配布は終了しており入れなかった。叫びそうだった。全てが悔しくて。「夜中の風船」を聴きながら中間テストを乗り切った夜を忘れません。引き続き応援します。(お優しい方がSNSに展示写真を載せられていて、ベンチで座りながら見ました。)


色々あるけど人生頑張りたい。
ありがとうございました。

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