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キリスト教との出会い ~学生時代から洗礼まで~

今回は私の学生時代から洗礼に至るまでの経緯を語ります。
私の学生時代あったことと、洗礼は繋がっているので、このようなタイトルになりました。


さて、まずは私の中学生時代のことですが、単刀直入に言いますが、私はいじめを受けていました。クラスの男子から「ブス」と私に聞こえるように悪口を言い、私のいないところでも悪口を言い広めているようでした。
そのような行いに対して、私の心が折れ、登校拒否するようになりました。
そこで心配した親が、色んな人になんとか登校できないか聞いて回り、情報を集めた結果、教室以外の部屋で自習する別室登校という手段を見つけ、先生に掛け合って、なんとかそれを実現してくれました。親の当時の行動には心から感謝しています。

そして、自習を中心になんとか高校に合格し、卒業式の日には教室に入れるくらいにはなっていました。同じクラスにいじめの主犯がいましたが、最後まで謝罪されることはなかったですね。恨んではいませんが、時々いじめっ子が謝りに来たという話を聞くと羨ましく思います。
そして、高校に進学しました。

高校に進学してからは、私は素顔を出すのが怖くなり、毎日マスクをつけて登校していました。持久走の時でもマスクをしていたほどです。調理実習とか素顔を出す場面になったら、やはり、ブスと陰口を言われましたが、その時には私は他人に対して心を閉ざしていたので、何も感じませんでした。
高校はいわゆるヤンキー校と言われるところで、私は比較的落ち着いた二類にいたのですが、クラス会になると一類の同級生と合同になり、一類の学生の有様を見ていると、騒ぐし、品がないしで、「なんてクラスなんだ…猿みたい」とめちゃくちゃ見下していました。でも、今考えると私よりも彼らの方が高校生活を純粋に楽しんでいたんだろうなと思います。
私はそんな「猿たち」と違う、確固たる価値観を持ちたいと思い、哲学、特に以前から興味のあった老子と荘子を学ぶことにしました。
ですが、学ぶことは確かに楽しかったのですが、そうして私は虚無思想家になり、ますます人を見下すようになりました。
当時は死について考えていて、死こそがこの世の苦しみからの解放、人間は混沌から生まれて、虚無に帰ると本気で思っていました。そこには、希望はありませんでした。

ある日のこと、母と共に寺の墓参りに行き、母が小さい地蔵にお菓子をお供えしているのを見て、何の気なしに「何してるの?」と聞きました。そうすると、母は「水子を供養しているんだよ」と言いました。
家に帰って母から突然「柚莉は元々は双子だったんだよ。でも、お母さんのお腹の中で片方亡くなったんだ」と打ち明けられました。その言葉に私は衝撃を受けました。それと同時に、悲しくなりました。まさか、自分が双子で片割れが死んでいたなんて…
後で調べて分かったことですが、これは「バニシングツイン」という現象だそうです。私はこのことを知って、死んだ片割れのためにも生きなければと決意しました。

そして、短大に進学し、私は相変わらずマスクをしていました。男子からはブス扱いされていたことも変わりません。資格を取ろうと熱心に勉強していました。学業の成績は1位でした。
しかし、ここで人生の転機がありました。一年生の夏、インターンシップの時に、いきなり「駅のホームに飛び込んだら楽になるよ」というテレパシーが来たのです。そして、インターンシップ先の従業員の方々が全て敵に見え、私はインターンシップに行けなくなりました。
家で倒れて天井を見上げていると、心配した親が精神科に一緒に行こうと言いました。それからすぐに、私はインターンシップを中断して、精神科に行きました。そこから先のことはあまり記憶に残っていません。何回か病院に通って、そこて「統合失調症」と診断されました。
一度休学しましたが、留年するのだけは嫌だと思い、資格を諦めて、卒業することだけを目標に学校に通い、なんとか卒業できました。

短大を卒業してからは、家で療養する日々が続きました。友達に誘われて遊びに行ったり、カラオケが好きなのでカラオケに行ったりすることしかしていませんでした。
そこで、いきなり友達から、ゲーム配信を一緒に見ないかと言われ、興味があったので見に行きました。
このゲーム配信の配信者が牧師でした‼️
しばらくの期間、配信を見ていたら、友達がこの人は聖書朗読もやってるから聞きに行かないかと言ってきました。それを聞いて私は、カトリックの保育園に通っていたことや、曽祖母との思い出が蘇り、懐かしさと親しみを感じて、聖書朗読を聞きに行きました。
牧師先生が聖書を読んで解説したりしていましたが、同時に悩み相談もしてて、私は恋の悩みを相談していたことを思い出します。

そこからの話は少し割愛します。その時私は彼氏がいて、その彼氏からひどいあつかいを受けていましたが、それに気付かず、恋に恋した状態になっていました。
本当にその時は他の人に迷惑をかけたのでこの場をお借りして謝罪します。
牧師先生に目を覚まさせてもらい、結局その彼氏と別れるためにはどうすればいいかアドバイスをいただき、別れることができました。

それから、私は牧師にバニシングツインのことを話しました。
すると、牧師は亡くなった双子の片割れはイエス様と一緒にパラダイスにいるんだよ、と教えられ、その時、私は「あ、私は双子のために、重荷を背負って頑張って生きなくてもいいんだ」とフッと肩の荷が下りて泣いてしまいました。

それが、洗礼を受けるきっかけになりました。

これは余談ですが、洗礼の日、初めて牧師先生と顔を合わせる日に私はなんと、マスクをつけて行ってしまいました理由は高校・短大の時と同じで、顔を見られたくなかったからです。初対面の相手に対してすごく失礼なことですよね💦
ですが、牧師先生は「なんでマスクをつけてるの」言って私がマスクを外すように誘導しました。嫌々マスクを外したら、牧師先生から飛んできた発言は以外なものでした。「かわいい」と、私は初めて異性である牧師先生から言われたのです。この発言に私は天地がひっくり返るほど驚きました。
そして、他の教会員の方にも「きれい〜!」と言っていただいて、はじめは自分に言われた言葉だとは分かっていませんでしたが、後で知って驚きました。
こんな私を可愛いと言ってくれる人がいるなんて…!
その時から、私はマスクをつけるのをやめました。
今はコロナ禍ですので、マスクをつけていますが。

最後に、私が受洗を決意した時に与えられた聖言を残します。

「すると、「あなたはわたしの愛する子、わたしの心に適う者」という声が、天から聞こえた。」
‭‭マルコによる福音書‬ ‭1:11‬ ‭新共同訳‬‬
https://bible.com/bible/1819/mrk.1.11.新共同訳
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最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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