月村手毬の自己認識は「怠け者」である
月村 手毬(つきむら てまり)。かつては中等部のトップユニットアイドルだったが問題を起こしてしまい、次第にユニットを組もうとしなくなっていく。そんな彼女の性格は、ひたすら妥協を許さず前に進む、自身を追い込んでひたすら修練に励む努力家。そんな彼女をなぜ怠け者だと言えるのか、ここに自分の考えを記しておこうと思う。
月村手毬は自分の怠けを許せない
デッッッカい見出し。本当に。
ここまで読んでくれた読者の方々の中には、「いや、努力家って書いてんじゃん」と思う人もいるだろう。実際作中でも、もっと練習しないと…もっと努力しないと…と言っている場面が多々見受けられる。それも怖いくらいに。では、月村手毬はなぜ、トップレベルの実力を持っているにもかかわらず、ひたすら鍛錬を積み重ねるのか。ここで私は1つの仮説を出した。
☆目指す目標が高い、そして目標に対する自分の至らなさを自覚している
みんなトップアイドル目指してんじゃん!!という至極真っ当なツッコミは置いといて、月村と他キャラクターの違いを明記しておく。他キャラクターのいうトップは、「比較的ぼんやりとしている場合」が多い。なぜなら彼女らは高校生であり、アイドル活動を始めたばかりの子が多いからだ。対して月村手毬は中等部の頃からトップを目指していたため、トップ自体がどういうものなのかはっきりしている。そして月村手毬は、一番になるためにどれだけ自分の能力が足りないかを、ほかユニットとの闘争で既に知っているのだ。だからこそ、早く同年代で自分より上の人間に追いつこうと努力を重ねている。と思う。
だからこそ、トップを目指しているからこそ、周りが頑張る中怠ける自分を嫌いになる。まだまだ力不足なのに何休んでるんだ。知らずのうちに、そう自分に言い聞かせてしまう。しかし人間の体はずっと動けない。そんな必要な怠けをしてしまう自分を「怠け者」と思っている。(作中でも言っていた)
以上が、月村手毬の自己認識が「怠け者」だという理由だ。これを踏まえてひとこと。
怠けて苦しくなるなら、休まなくたっていい
ということ。世間とは全く逆のことを言っています。ギャクバリジャナイヨ...…
月村にかけるべき言葉はもっとゆっくり〜とか、皆で歩幅合わせよ〜じゃなくって、「目標実現のために、休むことすら精一杯やれ」だとおもう。歩幅合わせず走った先の景色が綺麗だと教えてあげたい。不安も全て抱えて走ってくれ。プロ意識を持ち続けた先の景色を、手毬には見てほしいなと、心の底からそう思っている。
そういう意味でも、互いを引っ張り合う関係の信号機組は、月村手毬にとって素晴らしい環境だと思う。高みを目指すライバルができて良かったね手毬。痩せろ。