薬を飲んで(3日目)茶トラゆずとの幸せな日々 vol.33
3日目(月)
朝起きて器の中身を見ると食べた形跡はなくガッカリ。
それでも朝ごはんを仕切り直しで用意します。
今度は薬一回分をスプーン三杯のごはんに混ぜ濃いめの短期バージョンです。
「ゆず、ごはんだよー」
いつもの習慣で、ごはんに近づきペチャペチャ…んー。スプーン一杯ほどでご馳走様です。少しすくって手のひらから鼻先に持って行ってもクンクンプイ、バレているというより食欲がない様子です。
無理強いは今後の食事に影響するので、いつでも食べられる様にそのままにしておきます。
ゆずの頑固さは言葉通りの「死んでも食べないぞ!」です。動物の病気ってホント手強い。薬さえ飲めば治るのに、その薬を飲んでくれないなんて…
器のごはんは残ったまま、すぐ次の薬の時間になってしまいます。
一日中薬に振り回されています。
明日、お父さんはリモートワークではなく、出勤する必要があるため、1日早い東京入りをする事になりました。
早めの食事で、ゆずと同様食欲のない2人は、軽めの和食。𩸽の焼き魚で食事を始めると、驚く事にゆずがやって来てテーブルの上に飛び乗りました。魚を要求しています。
最近はちょっとおこぼれを貰い、一緒に食事するのが習慣化しているので、ひと切れあげると、ガツガツ食べて、またちょうだいと、ジーッと魚を見ています。
(やったー!)
久しぶりの食欲を見たのが嬉しくて更にまた食べて下さいっと献上、献上、献上。この魚を薬ごはんの上に置きそのまま食べて下さいと持っていきましたが、そこまでの食欲ではなかった様です。
「ゆずの事よろしくね」
っと言ってお父さんは帰っていきます。
いつもなら、お父さんが靴を履いていると、寝ている時でもヨタヨタ歩いて玄関まで挨拶に来て、ゴロン。
なぜか足でのマッサージを要求するのですが、残念ながらそんな気は起きないみたいです。
1人と1匹になったゆずに
「明日からお母さんと2人だよ。静かに暮らそうね。大丈夫、治るからねー」
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