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病院へ(一日目)ー茶トラゆずとの幸せな日々 vol.30

1日目(土)
コーヒーを飲みながらテレビのニュースを見ている私と水色クッションで横になるゆず、遅く起きて来た主人、土曜日のいつもの朝の様子です。
ゆずは私が起きるとすぐに、
『ゴハーン、ゴハーンニャー』
のゆず語連発で、朝ご飯要求をします。一匹猫でライバルなし、要求したもののガツガツ感はなく、容器にはまだ三分の一程残してご馳走様。
元々一気に食べるタイプではなく何回も食べるタイプなのであまり気にせずにいました。

腹式呼吸は相変わらずですがそれ以外はいつも通りです。
お父さんが言った一言
「ゆず!、何フンフンしてるんだよ」

「あー、気付いた。いつもと違うよね。こんなにお腹動かないよね…猫ってこんなふうに呼吸するんだっけ!私も昨日の夜から気付いて、気になっているんだよー」

「俺も昨日の夜から気付いてた」
夜はソファで寝てばかりいて、ゆずを見ていないと思っていましたが、少しばかりのスキンシップでもちゃんと見ているんだ。

私が寝てからがゆずとのふれあいタイムなんだと思います。
毎日近くで呼吸しているのに、いつもの様子を思い出せない私。
(こんな呼吸の仕方もたまにはしていたんだっけ?)
「病院連れて行く?様子見る?」
土曜日の午前中ももうすぐ終わり、急げば間に合う時間帯です。これまで風邪もひかないゆずだから、ちょっとすれば治るんじゃないかな…。

一応、病院の診察時間を確認したところ土曜日も午後診療ありで、日曜日も予約診療ありだったので、いまバタバタ行くのは辞めにしました。

お父さんと金曜日の朝は普通の息づかいだった事も確認しておきました。
少し経ってお父さんが
「やっぱり病院連れて行こう」
自分の事なら絶対病院に行かない性格のお父さんでも、ゆずの呼吸が気になるのか、相談ではなく決断です。

午後診療が始まるとすぐに車で向かいました。
1年に一度のワクチン接種と健康診断をお願いしている主治医は、呼吸を観察し、レントゲンを撮って確認し、
「肺炎ですねー」
「えっ!」
(なんで?)
確かにレントゲンでみる肺は薄い白で覆われて、たまたまあった前のワンちゃんの正常な肺のレントゲンと比べ素人の私でも確認できるレベルです。
初めて見るゆずのレントゲンの骨の形、流れるような綺麗な背骨を見つつ、このワンちゃんは綺麗な肺でいいな…余計な事を思いながら高速で過去のゆずの状態を思いだします。
(この肺の白さは、軽症?重症?全体白いぞ!白さは薄いの、濃いの?昨日の朝、いや昼までは普通にしていたはず…)
問診には自信を持って答えていたのに、レントゲンの事実が否定をしている。
          (つづく)

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