
勉強しろっていうけれど。。。【ぐりこらむvol.11】
「勉強しなさい」と言ったことありますか?
あるいは、言われたことありますか?
「勉強しなさい」と言われたら何をしますか?
これ、実は難しくないですか?
「立ちなさい」はすぐできますよね。
「座りなさい」もできますよね。
でも、「勉強しなさい」ってすぐできますか?
言われたとき、どんな行動をしますか?
ノートを広げて、シャーペンもって?
教科書広げて、マーカーもって?
シャーペン持って、何を書きましょう?
マーカー持って、何に線を引きましょう?
小中学生で、そのときに宿題があれば
「勉強しなさい」と言われたら宿題をやるかもしれません。
でも、宿題がなかったら?
机に座って教科書とノートを広げて、シャーペン持って。
そこまではできるとして、その後ですよね、大事なことは。
そのまま落書きをしても「勉強」にはならないです。笑
というくらいに、「勉強しなさい」って指示はすごくあいまいな指示なんですよね。
だから、具体的な行動に結びつかない。
そもそも、「勉強する」ってなんなんでしょうか。
ぐりこは、塾で生徒さんたちに
「勉強とは、
①知らなかったことを知ること
②わからなかったことをわかること
③できなかったことをできるようにすること」
と伝えています。
①は、授業を受けたり、本を読んだり、それを知っている人の話を聞いたりすること。
②は、調べたり、質問したりすること。
③は、問題演習をしたり、練習したりすること。
そして、成績を上げるために必要なのは③だとお伝えしています。
③をやるためには、そもそも自分が何ができないのかを知らないといけないです。
だから問題集は何周もやる必要があります。少なくても2周。
なぜなら、1周目は自分が何ができて何ができないのかを理解するためにやるからです。
2周目に、1周目でできなかった問題だけをやります。
マルを増やすためにやるので、2周目に入る前に、わかってなかったことは②の調べたり質問したりが必要です。
このとき、気をつけたいのが「調べながら解く」をやらない、ということです。
これはもちろん「成績を上げる」ということに特化した場合の話ですが、
テストのときは調べながらはできないので、「調べ」て理解してから「解く」というように、
分けてやらないとテストのときに解けない、ということになってしまうからです。
これってテストに限らないと思っています。
大人になってから「勉強する」「成長する」という場合にも、
結局③、つまり失敗をして、「できなかったこと」がはっきりしてから、
それをできるようにしていくことが学びであり、成長だと思うのです。
だから、大人もたくさん失敗をして、できないことを明確にしていきましょう。
できなかったという経験がないと、それを「できるようにする」ことができないですからね。