1年間のバンクーバー留学を終えた話
2023年8月22日から2024年8月23日までの1年間カナダのバンクーバーでco-opプログラムという制度を使って留学をしました。
今回は、その感想を自分の中で整理するためにnoteを書いています。
興味がある方は是非ご覧ください🌼
留学前
co-opプログラムについて
co-opプログラムってご存知ですか?このプログラムは、6ヶ月間の語学学校+6ヶ月間のインターンシップで構成されていて、コースによってそれぞれの期間が変化します。
私は、「Corner Stone」という語学学校で「Customer Service」のコースを受講していたので1年間での留学でした。
語学学校のレベルとコースによって入学前にテストを受ける必要があったり、それを満たしていなければESLとよばれる授業を受講しなければなりません。
私は、ESLを受ける必要はないと考えていたので入学前テストを日本で終えた後、すぐにCustomer Serviceの授業をバンクーバーで受講することになりました。
英語力について
皆さんが気になる留学前の英語力についてですが、私は英語力0と言っても過言ではないほど英語が話せませんでした。
と言っても、英語力0の定義が難しいのでわかりやすく理解してもらうために私について自己紹介します。
私は福岡県の公立大学の外国語学部に通っている3回生です。英検2級を所持していて、渡航前に受けたTOEICは670点でした。
英語を話す機会は授業ではありますが、カンニングペーパー使いまくりで「話す」に分類されるかも怪しいくらいです。
もちろん、英語で話す友達もいないし、関わる機会もありませんでした。
今考えれば、オンライン英会話くらいはしておけばよかったなとめちゃめちゃ後悔しています。
自分について
渡航前はとにかく色んな新しい人に出会って、仲良くなって、遊びに行くことが大好きでした。その中で「自分と合わないな」って内心思っていても仲良くし続けたり、ひどい言葉をかけられてもヘラヘラ笑ってました。なので友達は多いんですけど気疲れがすごくて、とにかく1人になる時間が欲しかったです。
また、外見をとても気にしていました。
「太ることで誰かに言われるんじゃないか。」「露出をする格好で外に出れない。」「足を出して外に出たいけど、周りに見られるのが嫌だ。」「そもそも太いのに足なんか出しちゃダメだ。」
細くて若い綺麗な人しかそんなファッションは許されないと本気で思っていました。
留学中
collegeについて
私が入学した時期が9月頃ということもあって、同じ時期に入学した人数は私を含め3人。日本人1人とメキシコ人2人でした。
4月頃から入学した人たちと1ヶ月だけ授業が被ったので、銀行開設やSIMカード、仕事探しのアドバイスなどたくさんしてもらいました。本当にありがたかったです🌼
その後は、全体的にラテン系がクラスの大半を占める人数構成になりました。「日本人が多い」と他のクラスの子は嘆いていたので私のクラスはとても恵まれていたのだと思います。
授業内容は、初めはリスニング力のせいでついていけないこともあったのですが内容自体はそんなに難しいものではなかったです。
月毎に成績をつけられ、7割以上のスコアを取ることができなければパスできないという仕組みになっていました。
成績は、Attendance(出席)+Written Assignment(レポート)+Final Presentationの3つで構成されています。
プレゼンテーションにすごく力を入れている学校だったのでFinal Presentationが成績の半分以上を占めていました💦このプレゼンテーションは、月によってグループか個人かが変化しました。原稿を見るのは絶対にNGで、もちろん全て英語で行います。
正直、日本語でのプレゼンテーション自体も得意ではなかったし、原稿を見ないでプレゼンを行う経験が少なかったので最初は苦戦しましたが、徐々に自信を持って行うことができるようになりました🌸
友達によくCollegeに通うメリットについて尋ねられるので、私が考えるメリットについても書いておきます。
Collegeに通うメリットは、
違う国籍の友達ができる
仕事探しのサポートが充実(レジュメ作り、面接練習等)
Activityに参加できる
個人的にこの3点だと考えています。
ワーキングホリデーで留学をするとしても、仕事探しが1番大変です。
そのサポートをしてもらえたのは本当に助かったし、学校によっては仕事を紹介してくれるところもあります。
また仕事を始めてしまうと、意外と友達を作る機会を失ってしまったり、観光地に行けなくなってしまいます。そのため、友達作りと並行して様々なアクティビティに参加できるのはとても良かったです♪
仕事探しについて
この留学で1番苦労したことが間違いなく仕事探しです。
特にバンクーバーは、冬が近づくにつれて求人数が一気に減少するため、遅くても秋頃には仕事を獲得しておかなければなりません。
周りの友達も仕事探しにたくさん苦しめらていました。。。
前提として、仕事探しに英語力は関係ないです。(簡単な英語が聞き取れて自分の意見を言えればOK)
1番重要なことは経験。
例えば、バリスタとして働きたいのであれば日本でどこでもいいのでバリスタとして働いておくことをお勧めします。チェーン店でも良いですが、スチームミルクができるような本格的なお店であればなお良いです。
そして、長く働いておけば信用度が上がるので転々とするよりは同じ場所で2年以上働いてることが望ましいです。
以下に私の仕事探しまでの道のりをまとめています。
正直、仕事自体を探すのはそこまで苦労しないと思います。だけど、自分が理想とする仕事(私の場合はバリスタでした)を探すのが本当に大変です。
実は、初めはスターバックスに絞って仕事を探していました。しかし、スタバで働いた経験もなく、バリスタとしての経験も浅かったため受かることはなく、、、
他のカフェにも応募しましたが、面接まで行ってもなかなか受からなかったです。
ここで作戦を変更して、とにかくなんでも良いから「バンクーバーで仕事をした」という職歴を得ることにしました。そして、Japanese restaurantでサーバーとして働きました。この職場が本当に最悪でシフトを0にされてしまったのですぐにまた新しい仕事を探さなければなりませんでした泣
(家から2時間もかけて職場に行っていたのに、、、)
その後に見つかったのが、私が帰国するまで働くことになったカフェです。
Muffin Delightといいます♪
North VancouverのLonsdale Quayというモールの中にありました。
オーナーは中国人の方でとても優しくコーヒーが大好きな男性です✨
面接では、自己紹介だけでなく、スチームミルク、現金の数え方、箱の組み立てなど実技も含まれていたのでとても緊張しました。
後に何を見ていたのか尋ねたところ、わからない時にちゃんと質問できるかどうかやスチームミルクができなくても人の話を聞いたり見たりして学ぼうとする姿勢を見ていたそうです! しかも、私が応募した際には応募人数が最終的に200人を超えていたそうで、そこから自分が選ばれたと考えるととても嬉しかったです🌷
(私が200人と聞いた時驚いた反応をしたら80人と謎に減らされてしまったんですけど200人と思うようにしてます笑笑)
学んだことについて
私はこの大変な仕事探しの経験を通して、目標から逃げずに努力すれば達成できることを学びました。
帰国まで働くことになったカフェにたどり着くまで5〜7店舗の面接を受けたし、実際に1店舗で働きましたが、そこでたくさん自信を失ったし「自分にはまだ英語を使って働くのは早いのか」「みんなができていることを私はできないのか」「英語で話すのが怖い」などたくさんのネガティブな自分と直面しました。
それでも、英語を話すこと、自分の目指していた職業で働くことから逃げずに努力していれば本当に望んでいた結果を得ることができました。
周りと比較して、「なんで自分ばかりがこんな辛い目に遭わなければならないのか」と泣く時もたくさんありましたが、今はこの経験のおかげで自分をもっと成長させることができたし何よりも自信がついたと考えています。
それと同時に私は「心から自分がしたいことでないとできないこと」を理解でき、今後の自己分析をより深めることもできました💫
留学後
将来について
私は、この留学を通して将来したいことがより複雑になりました。
というのも、留学前は漠然と「大手企業に就職する」ことを目標に就職活動を行おうと考えていました。
しかし、今は全くその考えはありません。
今は、自分がどのような大人になってどんな風に過ごしていきたいかを中心に就職活動を行おうと考えています。
私は、「海外で働く」という経験を経て、適当に仕事探ししてはいけないと強く思いました。
仕事探しを始めた当初、私はバリスタという仕事に強い憧れを持っていて、カフェのアプライばかりをしていました。(英語力が低いのにもかかわらず笑)
そんな時に、ホストマザーから説教をされて「あなたは今のままではバンクーバーで生き残れない。なんでもいいから仕事を見つけなさい」と言われました。私はこれに対して「私は楽しんで仕事がしたい。」と言い返しました。すると、マザーは「仕事は楽しいものではないよ。仕事で稼いだお金を使うから楽しいんだ」と論破されてしまいました、、、汗
確かに今となってはその意味もわかる気がします。
だけど、私の場合は適当に見つけた仕事でやる気も出ず、嫌な思いもしました。たくさん傷ついたし、自分への自信も失ってしまいました。
だけど、次に見つけた私の理想の仕事場ではどんな嫌なことがあっても、悔しくても本気でやめたいと思ったことはなかったし、実際に帰国まで働くことができました。
この経験から、私は自分のしたいことであれば努力することができ、楽しく働くことができると気づきました。この時代、仕事ってたくさんあるし、職種次第ではお金持ちになることもできる。大手企業に行けば安定が約束されます。だけど、それって自分のしたいことなのかな?安定すれば人生が豊かになるのかな?まだ社会を知らないからお金の大切さに気付けてないと言われてしまうかもしれないけど、私は自分のしたいことをして、人生を楽しく過ごしていけるようにします。それに気づけただけでもこの留学に行った価値があったと思っています🌷
自分の変化
1年間の留学を経て自分的に変わったと思うところが2つあります。
1つ目は、外見に対して人の目を気にしなくなったこと。2つ目は、やりたいことがあればすぐに行動するようになったことです。
1つ目に関しては、留学前とは全く考え方が変わりました。
以前は、体型やコンプレックスを気にして過度な露出がある洋服を着ないようにしていました。実際にそれを着ていることで周りから評価されることがあったし、嫌な思いをたくさんしていたからです。
だけど、留学中に出会った人にたくさん体型を褒めてもらえて、自分のしたい服装を素敵だと言ってもらうことが増えて、「体型なんて関係なく自分の好きな服装をしていいんだ」ということに気づくことができました。
日本に帰ってきた今は、バンクーバーにいる時よりも人の目を感じますが、それさえもはねのけられるくらい自分のしたい服装・メイクができています。
また、人間関係についても考え方が変わりました。以前は人に好かれるように、自分はこの人と合わないなと感じている人とでも仲良くすることを心がけていました。それは、人に嫌われるのが怖かったからです。
だけど、今は少しでも自分にネガティブな意見を言う人とは距離を置くようにしています。留学中に感じたのは、みんな自分の意見を大切にしていること。そして意外とそう言う人の方が周りから受け入れられていることです。自分を1番大切にして、嫌なことが言っている人とは仲良くしなくていいことに気づくことができました。
2つ目の行動力がついたことは様々な場面で感じています。以前までは、少しでも関心があったことでも距離やお金を気にして行動まで移したことがほとんどありませんでした。しかし、留学中に自分がしたいことをリストにまとめていて、特にモントリオール(カナダの都市のひとつ)に1人旅行をすると決めていました。だけどたくさんのお金もかかるし英語力も必要になってきます。決めてはいたけどできないだろうなとぼんやり考えていました。ですが、留学の最後の最後でそれを達成することができたんです。自分で稼いだお金で、自分で努力して身につけた英語力で、たくさんトラブルは起きたけど1人旅行を達成することができました!
この経験が今も私の自信に繋がっています。
日本に帰ってきた今は、いろいろなことに関心があります。特に、バイトとしてweb関係のお仕事とカフェのバリスタとして働くことに興味があるのでこれらを絶対に行おうと考えています。
まとめ
長くなりましたが、この留学で学んだことは本当にまとめきれないくらいたくさんありました、!
もちろん英語力も伸びましたが、何よりも素敵な人たちとの出会いから「自分もそんな人たちになりたい」と考えさせられることがたくさんあったのがありがたかったです🌼
バンクーバーで出会った人たちともう一度会うことは難しいと思うけれど、もし次に会うことがあるのなら、その時はもっと成長した姿を見せられるようにこれからももっと頑張りたいと思います。
ここまで見てくださった方ありがとうございました🌸
留学に行くことに迷っている人の助けになれたら嬉しいです。