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価値に気付く

11月までは暖かいと思っていたら、12月は急に寒くなりました。
季節の変わり目というものがあまりなくなってきているのかもしれないな、と感じています。

10月から新体制で動き出しています。
12月末まで3ヶ月近く、色々とありながらもやっと前に進んでいる感覚を得ています。
この新体制の代わり初めで、いかにスムーズに軌道に乗せていくのかが、学生幹部とスタッフの力量が試されるところだろうと感じました。
3年監督をやらせてもらっていても、まだまだだと思うことばかりです。

これまでの取り組みをいくつかご紹介します。

11月には、以前ご紹介した大学と長崎県の協定に基づいた連携事業「学生派遣プログラム」について、学生たちが自治体関係者に向けてプレゼンする成果発表会が行われました。

ローイングについての内容もある中で、ローイングを経験していない人に向けてどのように価値を感じてもらえるのか、競技者目線の内容をどう一般化していくのか、そういったことを考えるきっかけになったのではないかと思いました。
また人前でプレゼンをするなどの経験も含め、競技だけではない学びを得ることができたのではないかと思います。

12月は、12月17日(火)~22日(日)の間に韓国体育大学の学生が来日し、私たちがホストとして道具や場所の貸出等をさせていただきました。
来日したきっかけとして、国士舘大学の船渡和男先生との繋がりがあり、船渡先生の研究室が「さくらサイエンスプログラム」という科学技術や文化を通した青少年の国際交流事業に応募し採択されたことから話が始まりました。

韓国体育大学の学生の研究として血中乳酸濃度測定等をする中で、明治の学生も一緒に測定させてもらうこともできました。

血中乳酸濃度(と、そこまでのVO2)測定

最終日には学生同士の交流会を催し、スタッフ同士も日韓のローイング事情などを語りながら楽しい時間を過ごしました。

韓国体育大学スタッフたちと船戸研究室の尹さん(韓国体育大学の卒業生)

12月21日(土)には、ローイングフォームの動作解析をさせていただくため東京大学の野崎大地先生の研究室に伺いました。

野崎先生自身、東京大学の学生時代にエイトで優勝しており、現在は漕艇部の部長も務めておられる中で、これまでのローイング界にある定説に疑問を感じていることなどについて、学生のデータやトップ選手のデータを用いながら説明してくださいました。
測定に行った学生は、自分自身の漕ぎを解説してもらったり、色々な質問をしたりと、充実していたように感じ、とてもいい機会になりました。

リアルタイムで分析結果も出てくるので、とてもわかりやすかったです

今回の測定を経て、学生自身に「どのような漕ぎを目指していけばよいか」ということを考えてもらっています。
私が思う理論を押し付けることは簡単ですが、そうではなく学生自身がローイングについて深く考え、工夫し、形にしていく作業を一緒に進めていこうと思ってます。

最後に、12月22日(日)には明治大学体育会端艇部の交流会が行われました。

企画から全て学生が考えました

この交流会は、昨年から学生が企画して進めてくださっているものであり、学生の父母だけではなく、地域の方々もお呼びしてボートに乗る体験やレクリエーション、合宿所の見学をしているものです。
私は仕事のため行けませんでしたが、戸田市長も顔を出してくださるなど、地域からのご理解もあって形になっているものと感じます。
今回は強風のため乗艇ができませんでしたが、またの機会に楽しんでいただきたいと思っています。

年内の練習の最終日には、なぜ練習以外の地域貢献活動や地域連携事業等にも力を入れるのか、そしてある程度高いレベルからより高いレベルに達するには、ただ練習するだけではなく、スポーツ科学を大いに活用すべきだということについて学生に話をしました。
実際に、地域貢献活動や各種測定など、参加している学生は一部であり、全員ではありません。
学生自らが価値に気付き、求めるようになることが大事だと思っているため、依頼をする一部学生を除いて希望者のみの参加としています。
一人でも多く価値に気付けるように、私も働きかけ続けていきたいと思っているところです。

また、気が向いたら更新します。


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