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【見やすい!】基本のポイント-ワンスライドワンメッセージ-【スライド作成術】
こんにちは!
臨床検査技師のあきまるです!
普段は病院で血液や尿を検査する仕事をしています。仕事以外では年数回ペースで勉強会の講演講師を担当し、パワポでスライドを作って講演をしております。
僭越ながら講演に参加された方や諸先輩方から、
分かりやすい!見やすい!
といった感想をいただいています。
参考までにXで過去に投稿して評価をいただいたスライドを提示します。
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Xでの投稿なのでややごちゃっています。講演でお話する場合は腎臓の組織と円柱で2枚に分割して、且つ色の数を減らします。
今回は、そんな私がスライド作成で気をつけているポイントを1記事1点ずつお伝えします。
それではいきましょう!
スライド作成術シリーズです!
結論
いきなり結論です。
ワンスライド・ワンメッセージ
です。
文字通り、1つのスライドページには1つの結論だけを記載するのがベストです。
見にくいスライド
私が見た瞬間に“うげっ”と思うスライドの特徴は以下の通りです。
細かい字や図でグチャグチャ
矢印があっちこっち向いた図
異様にカラフル
情報でタコ殴りにされている感覚に陥ります。
結論を紐解く
そんな問題を解消するのが、ワンスライド・ワンメッセージです。言い換えると、1枚のスライドには1つの主張だけを載せるというルールです。余計な情報を削ぎ落とし、聞き手に「これだけ覚えて!」というメッセージを突き刺すのが目的です。
一部の天才を除いて、脳は一度にたくさんの情報を処理できません。情報が多すぎると聞き手の脳は
うわ字が多っ!演者の台本かよこれ!?
カラフル過ぎてどれが大事なのか分からん!!
…ん?どの図のこと話してんの!?
と悲鳴を上げます。
結果として伝えたい大事な内容は全て忘れ去られます。
人間の情報処理
人間は五感を頼りに情報処理しています。
その割合は視覚が約80%、聴覚が10%、嗅覚・触覚・味覚が残り10%といわれています。スライドを見る人も同じです…さすがに嗅覚・触覚・味覚はないですが(笑)
記憶に残りやすいのも視覚からの情報です。
だからといって視覚情報を増やすと消化不良になります。
講演(プレゼン)をする時に聞き手に与えるのは視覚情報だけではありません。口頭でも説明するため聴覚も貴重な情報源になります。
視覚情報はほどほどに、聴覚からも情報を得てもらいましょう!
実際に修正してみたら・・・
冒頭で示したスライドはX(旧Twitter)にて提示したもので、視覚のみに語り掛けています。そのためごちゃごちゃしていますよね。
ワンスライドワンメッセー時を意識して手直ししてみましょう。
このスライドは円柱の生成機序を解説するために腎臓の機能も伝えようとしています。
メッセージが2件あるため、スライドを2枚に分けなければなりません。
というわけでこうしてみました。
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即興でやってみました。
だいぶスッキリして見やすくなっていませんか?
文字はポイントだけ赤字で示しています。
(図やスライドテンプレートが鮮やかなのでもう少しシンプルにしたいところです)
また文章はタイトルを除いて5行以内にまとめて、箇条書きは体言止めで統一しています。
まとめ
というわけで、見やすいスライドのポイントは
ワンスライド・ワンメッセージ
です。
結局、シンプルで余白のあるスライドこそ最強。情報を詰め込みすぎると、聞き手の脳はフリーズします。情報が多いスライドはダイエットしてみましょう!
もっとこうした方が良いんじゃない?という意見がありましたら、是非コメントにお願いします。今後の参考にさせていただきます!
というわけで今回はここまで。
他シリーズと並行してスライド作成術を投稿していきたと思います。
それではまた次の記事でお会いしましょう!
臨床検査技師のあきまるでしたノシ