2度目のミーグリでやらかした件
⬆この続編です
年末はなにやら1年の振り返りのような総括的な内容を語るべきだということを大晦日になって知ったわけだが、そういうのは苦手なので普通にあの1日の自分の悪夢を振り返る。
しかしあの日から1週間以上経ってしまったのですでに悪夢とは言い難いくらい心は晴れやかであり、穏やかであり、鮮度の無さが半端ではないとは書きながら思っていて、正直書く内容を変えようかなとかも考えたけどすでに締め切り日が来てしまっているため(そんなものはない)、「さすがに月末締めだろ」ってことでこのまま闇雲に書いてしまおうと思っている。
続編とはいえ今回は2度目のミーグリ。
慣れたものです。
今回はそんなに語るべきことがないので時系列などもなく簡潔に。
前回の最後に「次やるかはわからん。」と言っていたけど、結局
12月22日4部まつおさん、5部なぎちゃん
1月12日1部まつおさん、4部か5部まつおさん
で押さえてしまった。
これはねえ、なんともいえない。
1度足を踏み入れてしまったら最後かもしれない。
まつおさん推し界隈を眺めてるとみんながみんなめちゃくちゃミーグリやってて愛があるなぁと思いつつも心のどこかに馬鹿にしている自分もいて(読んでたらごめんなさい)。
でもそういう冷めた心で見てる自分が1番ダサいなというのにも気付いてて。
そうなるともうミーグリするしかないってわけ。
まつおさんを選抜に!とかほざいてる癖になにもしてない人にはなりたくないわけ。
体力ミリで画面端まで追い込まれてるんですね。
かといって精神的にも金銭的にもそんなにはできないからちょっとだけっていう結局1番中途半端な人間ですが、今日も元気に生きております。
しかし、そうなると次は、どこからか和ちゃんの声が聞こえてくるのね。
「ぬこうちさん、私は?」って。
「もももも、もちろん和ちゃんのことも大好きだよ(*´³`*) ㄘゅ💕汗汗」ってなるじゃん?
それでこのようになっております。
ええ。私は弱いですとも。
でも今からもっと弱い話しますんで。
今後の自分のためにもね。
やっちゃいけないことをしちゃったんで。
「失敗してないようじゃ無理か。
失敗はね、経験しとかないと。」
まずは4部のまつおさんから。
その前に15:00からM-1敗者復活戦がやってて、そこに我が”神”こと齋藤飛鳥さんが陣内さんと一緒にMCをやってたから見てた。
普通に笑いながら見てたから「ミーグリする気分じゃねえなぁ」とか思ってたり言ってたりしたんだけど、これ全部、逃げるための言い訳だよね。
とはいえやはり、ここで逃げないのが男ぬこうち。
受付時間が始まって15分くらい経ったところでミーグリアプリを起動する。
見てみると「19分待ち」
ふむふむ、前回と違ってそれなりに待たないといけないんだなと気付き、急いで待機列に並ぶ。
待っている間、気が気じゃなくFF(年下)に「俺を助けろ」とDMで連絡する。
どうやら彼は俺の20人くらい前に並んでいるっぽい。ちょっと背伸びしたら見えそうなほど近い。
俺と同じタイミングでミーグリを始めた彼はすでに経験を重ねていて「もう慣れてしまいましたわ。」だの「悔しいけど俺ミーグリ向いてますわ」などと供述しており、一緒に始めたのにお前もう全クリしたの?ってなった子供の頃の友達とのゲームを思い出した。
そんな野郎が役に立つはずもなく(冗談ですよ)、心臓バクバクのまま待ってたらすぐにその時は来た。
この時掲げていた目標は
「今年の感謝を伝える。」
「見た目を記憶する。」
「かわいいと言う。」
これだ。前回は緊張しすぎて言いたいことを詰め込むだけで向こうのルックスや表情などは一切記憶に残ってなかったから今回はより高い目標を設定した。
そして結果を言うと、
❌「今年の感謝を伝える。」
️⭕️「見た目を記憶する。」
️⭕️「かわいいと言う。」
だったな。
まず顔が出てきて、かわいかったので「うわ、かわいい」と言った。
その次に思い出したかのように「半蔵門〜」(乃木談リスナーですよという挨拶)って言ったら、
『あ、聞いてくれてるんですね〜』って言われて(うわ、なんか会話しなきゃ!)のモードになり、
「毎週聞いてますよ〜」って言ったもののそこからもうなにを伝えようとしてたかの記憶がなくなり、テンパり始める。
そこでとりあえずもう1回「ほんとかわいいな」と何も考えず発言。
ここからが問題のシーン。
この会話をしながらずっと(まつおさんなんか顔が疲れてるなぁ、なんか涙目になってないか?)って思ってて、
「まつおさん、お疲れじゃない?大丈夫?」って言ってしまった。ここから顔が曇り始めたような気がする。
『全然そんなことないですよ〜』と言われる。そりゃそうだ。今思えばたとえ疲れてたとしてもそう返す以外ない。なんて無駄な会話だ。そこでやめておけば良かったのにテンパってる+会話をしなきゃという頭から、
「ほんと?ほんとに大丈夫?」と言ってしまった。そこから後はなにを言われたか記憶にないのだが終了の時間が来てしまったので、
「来年もよろしくね〜」みたいなことを言って終わった。
終わった。と思った。死のう。と思った。
後にFFさんから言われて思い出したんだが、
飛鳥ちゃんが乃木坂工事中かなんかで
「疲れてる?は絶対言っちゃダメ」的なことを言っていた。それをやった。神の教えを守れなかった。
会話終わった瞬間に「うわ、短い!」って言ってしまったことも覚えてます。会話終わったあとも向こうに少し聞こえてるらしいし、短いのはお前の枚数が少ないからだろ。まじふざけんなよ。
とても後悔しています。松尾美佑さん、これを読んでいたらごめんなさい。読んでなくてもごめんなさい。次は粗相のないようにします。
そんな感じで絶望しながらミーグリを終えたあとの記憶はあまりないのだが、M-1の敗者復活戦でオズワルドの2人が頑張っているのを見て少しだけ救われた。芸人ってさ、ほんとかっこいいよな。ネタは面白くなかったけども。
そこから記憶のない空白の2時間の時が経ち、和ちゃんとのミーグリの時間がやってくる。落ち込んでいる暇などないのだ。いや、正確に言うと落ち込んでいようが時間はきちゃうのだ。たまには待ってくれてもいいのに。
とりあえず二の轍は踏まない。用意したことを伝える。この2点に集中だ。
和ちゃんの列に並ぶと、たしか39分待ちくらいだった気がする。
まつおさんも同じ完売なのになんでこんなに待ち時間が違うのかはまじで疑問だ(考えない方がいいに決まっている)。
「同じ2点だぴょん」というどこかの強豪チームのキャプテンのセリフを思い浮かべながら「同じ完売だ、ぴょん」と何度も唱えて心を落ち着かせることにした。
和ちゃんのミーグリは初めてではあるが、伝えるべきことはすぐに固まっており、あとはそれを伝えるのみという断固たる意志を持っていたため、かなり心安らかであった。さらに加えると、その前の時間に定点カメラ部屋に和ちゃんが来てくれていて、どんな格好をしているのかも把握済み、喋りもいつも通りの和ちゃん。顔を見ただけでホッとするというか、なんの心配もいらない万全な状態だった。
とでも言いたかった。のだが……
なんであんなに緊張していたんでしょうかね。心臓のバクバク具合はまつおさんを越えていたよ。
その前の失敗が脳裏に焼き付いてしまっていたのか、それとも「井上和」という圧倒的格上からの圧か。(まるでまつおさんが格下みたいな言い方)
待機列の向こう側から放たれてくる禍々しいオーラに恐れ慄いていたのかもしれません。
待っている間にタブレットから声がしてきて、「え?和ちゃんの声?もう始まってんの?」って思って顔を上げると、
『携帯は映らないようにお願いします』というスタッフからの注意。
めちゃくちゃ申し訳ない気持ちになった。悪気はほんとになかったけど、初めて道交法違反で切符切られた時の感情と同じだった。
あの時はたしか、胸が締め付けられすぎて思わず母親に電話したら「あー、大丈夫だわね。みんな捕まっとるけん。そんなもんよ。」と言われて、なんだそんなもんなのかと一瞬でメンタルが回復したんだっけか。(この2つを同列に語っていいのかどうかわからない。同じ経験した人いたら教えてください。)
とりあえずこの時点でもう負け戦というか、戦う前から負けが見えていた。最初から詰んでいたってやつだ。
そして、ダメージを喰らいまくった状態で
「次はあなたの番です」
というDeath Sentenceが再び。
画面いっぱいに映る和ちゃん、いや、井上和さん、いや、井上和様。
オーラが半端じゃない。
はっきり言ってめちゃくちゃ怖かった。
泣きそうになった。
アイドルが纏っていい覇気ではない。
生物としてのランクが違いすぎる。
範馬勇次郎が生まれた瞬間、全ての生物のランクが1つ下がったと言われている。
それだ。
井上和は範馬勇次郎だったんだ。
すげえよ和ちゃん。
やっぱり君はすごい。
感動してしまった。
俺はそれでも、ほとんど泣きながら、なんとかして用意していた言葉と物を伝えることができた。俺の名前も呼んでくれた。最後には少し笑ってくれてたような気がする。
正直言って今思えばそれだけでもかなり偉い。
俺はよくやった。
生物最強クラスの存在に立ち向かったのだ。
そして冷静にこうも思う。
用 意 し て き た ネ タ が ク ソ つ ま ん ね え
あれは笑ってくれたんじゃない。
「苦 笑 い」 だ 。
しかも、和ちゃんもどこか疲れたような顔をしているように見えた。
いや、たぶんこんな時間にもなれば当然疲れてるだろうし、さらに俺が疲れさせてんだけどな。
ここでふと思うわけなんですよね。
ミーグリって辛くね?
みんながどんな気持ちでどのくらい成功したり失敗したり、はたまたそんなものはなく、普通に普通の日常会話をしてるのかはわかりようもないですが、結構キツイよこれ。
推しメンと1体1で対峙する。
彼女達の人生の時間を自分に使ってもらっているわけだ。
そんな許されていいのかもわからない一生モノのかけがえのない時間。
そんな時間のはずなのに。
なんで俺はこんなビビってんだと。
そしてなんでこんなに上手くいかないのかと。
ライブはいいよ。
1体1じゃない。
数万人対30人ちょっとだ。
それでようやくトントンなんだよ。
俺一人で立ち向かえるわけがないんだよな。
そしてやはり、当然ではあるのだが、向こうは俺のことなど知らない。それでいい。そんなもんなんだよと思ってはいるのだが、やはり対面するとその事実が辛い。こっちは何年も見ていてもう家族のような存在だと思っているのに、向こうは明らかな初見である。「僕は明日、昨日の君とデートする」くらいの温度差がある。(あれはイケメンだから話が成立していると思ってる)
俺がイケメンだったらいいのか?とかどうしよもいなくしょうもないことばかりを考えてしまう。
だけど、ハッキリ言って答えは見えている。
俺の愛が足りてないのだ。
簡単な話だ。
あとは、コミュニケーション能力とユーモアセンスも。
でも1番大事なのはやっぱ愛だろ。
今年1年はほんとになにからなにまで最高で、SNSという薄い繋がりかもしれないけどもたくさんの友達ができて、ライブも去年の3倍は行けたし、初めてのミーグリも経験し、色んな方向から色んな形で推しメンへの愛を育んだつもりだったけど、最後の最後に鼻っ面をへし折られました。
調子に乗って来年を迎えずに済むことができてほんとに良かったと、今ではそう思ってます。
最後になんも関係ないけど俺がこの世界で1番好きな曲のワンフレーズを引用しておきます。
何度でも立ち上がってみせる。
来年こそは愛を。