初めての婚外恋愛・完
終わりだよって言っても、Mくんは、
「終わりたくないよ。
いっぱい傷つけてごめん、大切にする。」と言って、
またメールのやり取りが復活しました。
次に会える日はなかなかなく、それでも何とか休日の日中、
やっとゆっくりホテルで会えたときは本当に幸せで。
もう二度と重ねられないと思っていた唇も肌も、
とてもあたたかくて涙がとまらない。
彼のぬくもりを素肌で感じ、女性である喜びを存分に味わいました。
ただもう私たちには時間がなくて、思うように会えないまま私は異動。
短時間の逢瀬が2回くらいで、決してマメではないMくんとは
うまくいかず、終わってしまいました。
ただでさえ異動前後でナイーブになる中、Mくんと会えない事で
私の心はまた張り裂けそうで、苦しくて苦して。
ひとりでは抱えきれなくて、この頃初めて婚外恋愛のブログを見たり
セミナーに参加したりするようにもなりました。
婚外恋愛ってめちゃくちゃ辛い。
これが私の初婚外恋愛の切ない思い出です。
でも、私がひとりの女であることを思い出させてくれて、
キュンキュンときめかせてくれたMくんには
今となっては感謝しかありません。
Mくんは、私がこの先もうおなか一杯になるくらい
恋愛経験をする最初の一歩を踏み出させてくれた人。
今思い出した後日談ですが、この2年後くらいに
当時の仕事仲間で集まったことが一度だけあり、
その帰りに、初めてキスをした時と同じような
ふたりきりのシチュエーションになりました。
次行きませんか?って言ってきたMくんに、
(にしても、よくそんな事言えるよね。)
「また同じ思いするの嫌だから行かない。」って
バシッと言えた私は偉い!(笑)
だってその時にはもう、Aくんが大好きだったから。
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