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初めての婚外恋愛①

私が初めて婚外恋愛をしたときのことを書こうと思います。

ちょうど10年前、当時の私は保育園児を含むふたりの小さい
子供を抱えたワーキングママ。
5歳上の夫は、家事は全くしない、なんなら子供以上に家を散らかす
ような人で、でも子供の面倒はよく見てくれていました。
不満は多少あったけれど、お互いに実家が地方で頼れないということも
あり、ふたりで協力して生活をしていました。

仕事と子育てで自分の時間なんて全然なくて、ファッションもメイクも
かなりテキトー。
唯一の楽しみは、職場で隣の席に座っている5歳下のイケメンMくんと
他愛無いおしゃべりをすること。
私の部下にあたるので恋愛感情とかはなく、ただイケメンスマイルに
癒されていました。
子供の歳が近いこともあって、子供の話で共感し合う日々。

そんな時、私の昇任が決まり、半年後に別の支店に異動することに
なりました。
下手にバリキャリで、出世街道を歩んでしまっていたんです・・・。
あ~、Mくんと会えなくなるなら1回だけデートしようって言って
みようかな、なんて思いがふとよぎる。
いやいや、おばちゃん上司にそんなん言われたら絶対ドン引きだよな、
と我に返り、ちょっとした妄想で終わらせる予定でした。

子育てが忙しすぎて職場の飲み会に行ったことは当時ほとんどなかったん
ですが、ある日、退職する方の送別会にたまたま参加できることに
なったんです。
送別会が終わって帰るとき、私はなぜか皆とはぐれてしまい、
同じくひとりポツンといたMくんを見つけました。
「プリンさん、次行きましょうよ~。」って言われて、
あれ、ふたりきりだけど嫌じゃないの??と内心ビビる私。
いいよって言ったものの心臓バクバクで、今度デートしよっかって
言っちゃってもいいのかな、って移動の電車でずっと考えていました。
そんな私の様子をおちょくるかのようにMくんが、どうしたんですか?
って聞いてくるから、思わず「いや、ちょっと話したいことが・・・。」
なんて言ってしまいました。
ますますMくんは面白がって、何何何?って言っていたような
記憶があります。

乗り換えでバイバイする駅で降りて、ふたりでカラオケに。
ここで密室を選んでしまったのが全ての誤りだったんですよね。
いや、全てのはじまり、わたしの人生が変わるきっかけと言った方が
いいのかな。

部屋に入ると早速Mくんは、「何を言おうとしたんですか~?」って
ソファーの隣に座って聞いてくる。
何を言われるか分かっていたのかどうか、後から聞けばよかったな。
私は、自分が考えていたことを素直に言ってみました。
こんな事、多分機会もないだろうから言うつもりなかったんだけど、
って前置きをして。
恥ずかしくて顔は見られないから、Mくんとは反対の方を向いて、
デートしよって言おうかと思ったんだよね~って言い終わるか
終わらないかの時にチラッとMくんの方を向いたら、



いきなりめっちゃディープキス。

ものすごいビックリしました。
まさか自分がMくんにとって性の対象になるとは思っていなかったから、
もうパニックで。
「いつからそんな事思っていたの?」とかただただMくんは
嬉しそうでした。
タイムリミットまで1時間、お互いの気持ちを伝えたり確認したりは
せず、ただずっと抱き合ってキスし続けて、服の上から愛撫して、
満たされているけれど身体は熱い。

次に会うときはホテルに行こうって言われて、私は黙って頷いた。



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