トッププロシリーズ 麻雀編 第4回/全12回 「勝ち組は、こう打つ」~だから、お前は負けるんだ~
今回は、飲み物や食べ物を使った卓外戦術を中心に紹介しよう。
麻雀は、何も牌効率や崇高な手作りだけが全てではない。
飲み物や弁当も相手の心理を揺さぶるためには、必要なのだ。
◎「おいなはれ(広島の宅配弁当屋)」の弁当を使った技の数々
1.テンパイしたときは、弁当を食べる。
弁当を置くと他家は、「テンパイしたな」と感じる。そこを逆手に取り、弁当を食べよう。特にあまり場を見ずに弁当に集中すると余計に「テンパイではない」と感じるはずである。すると他家は、「まだテンパイまで遠いな」と感じて、危険牌を切ってくる。そこを打ち取るのである。相手の心理を利用した巧みな技である。
2.なかなか有効牌を引けないときは、弁当を置いて、場を注視する。
弁当を置くと「テンパイしたな」と感じる人が多いので、そこを利用する。こうして相手を下した後、「ノ~テンです」と牌を伏すと相手がイライラし、冷静な判断力を奪うことができるだろう。
1.2を通じておいなはれの弁当を使った技を見せると相手もそれを理解し、弁当を置いたときに「テンパイではない」と感じ、攻めてくるのでそのときは、逆手に利用すればよい。「おいなはれ」は、「自分の待ちにおいなはれ(振り込め)」なのである。
トッププロが「おいなはれ」を頼んだ時、巧みな卓外戦術が、あなたを苦しめるだろう。
◎メロンソーダを使った技
メロンソーダを頼み同卓者にこう囁こう。
「メロンソーダを頼んだのはなぜだか、わかりますか?
甘い打牌を期待しているからですよ。メロンソーダだけに」
そうすると他家は「甘い打牌を打ってなるものか」と思い、安牌を抱えようとし、それが原因で、テンパイを逃したり、大きなアガリを逃したりし、普通に打てば勝てる流れを失うのである!そうやって、相手のペースを奪い、主導権を握ろうとするトッププロの卓外戦術を知っているだろうか?
たかが、メロンソーダ。されどメロンソーダなのである!
◎おしぼりを使った技
手が悪いときは、リーチ後におしぼりで手をふこう。
リーチ後におしぼりで強く頻繁に手をふくと他家は「高い手を張っているな?」と思う。自分の待ちが悪かったり、点数が低かったり、追っかけリーチを受けたくないときに使うと効果的である。
◎自分のリーチに攻めてくる人への対策
自分のリーチ後に攻めてくる人がいる。リーチ後だからといって、何もできない訳ではない。そういった場合、このような方法で自分に攻めてくる相手の心を揺さぶってみてはどうだろう。それは、
「左から3つの牌を右手で掴み、右端に置く」という方法である。
賢明な読者であれば、おわかりだろう。
「カン材がある」と見せかけるのである。
人の手や場を見る人ほど、こういった動きに弱い。「俺の両面を暗刻にされているかも」「俺の間チャンを暗刻にされているかも」と思い、下りてしまい、リーチをかけられず、手を安くしてしまうのである。実は、掴んだ3つの牌は、マンズの123だったりして、相手は広げた手を見て、悔しがるのである。
第5回の予告編
次回は、他家からの見逃しを誘う”ささやき戦術”を紹介する。他人の「トップをとりたい」という向上心を利用して、自分からの当たり牌を見逃してもらおうじゃないかという技術である。ぜひ、楽しみにしていてほしい。
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