新人ICU看護師が指導されたポイント①「バイタルサイン」
優しい皆様、右下からこんにちは!メジェドです。ICUに配属され日々先輩方に扱かれ新人時代を生き抜いた中堅看護師です。
メジェドが新人の時指導されたこと
今回は本当に本当に基礎の話。バイタルサインの話です。
患者さんのバイタルサイン変化について
「ねえ、メジェドの受け持ち患者HRさっきより上がってるけど大丈夫?」
え?と思いモニターを見ると、確かにさっきよりHRのベースが少し上がってる。
だからと言って、頻脈時の薬剤投与指示にかかるわけではないし。患者も寝てるし……
バイタルサインってそもそも何?
指示に該当するかだけ見てるんじゃないでしょ?
そもそも、心拍数って、血圧って、SpO2って、何??
HRが上がったってことは、この人今どういう状態なの?
他の数値はどう変わるの?影響ないの?
先輩からの怒涛の突っ込みが止まらない。
バイタルサインを正常か異常か、医師の出した指示に該当してるか、それだけを追うのに必死だったメジェドは頭をぶち抜かれました。
バイタルサインって、何だっけ……
バイタルサインはただの数字じゃない
当たり前も当たり前の話です。
当時の私に足りなかった2つのこと
①バイタルサインの見方について
当時のメジェドは、バイタルサインをただの数値としてしか見ていませんでした。
様々なバイタルサインに関する医師指示に振り回されおり、その数値が正常か異常か、指示に該当するのかしないのかでしか見ることができていませんでした。
バイタルサインって…各々の数値の意味って…そこの理解から始めました。
②各々の数値の構成要素を理解していなかったこと
バイタルサインの各数値の意味が理解できても、数値の構成要素が分からないと各数値の関係性が理解できません。
・脈拍ってどうやって測られてるの?
・血圧ってどうやって算出されてるの?
・SpO2を測るのに何が関わってるの?
・意識レベルって脳のどこが関わってるの?
など、その数値の要素が分かってくると、自ずと数値が変化した時に付随して観察しなきゃいけないものが分かってきます。
「構成要素の理解」これは様々な機械を駆使し、モニタリングしまくるICUでは重要です。
ぶっちゃけ、この後怒られるほぼの内容にこの「構成要素の理解」が関わってきます。
バイタルサインを見逃さないための対策
とはいえ、中々すぐにはバイタルサインを理解しアセスメントするのは難しいです。
なので、当時のメジェドは以下2つの対策をしていました。
①勤務開始時にモニターに表示されてる数値をメモする
勤務始めの申し送り後、患者の心電図を印刷する慣習があったので、そこに他のバイタル値を書き込んでおきました。
記録しながらや、ケアの合間に書き込んだ数値と今の数値を見比べる癖をつけて、取り敢えずバイタルサインの変化を見逃さないことに徹しました。
②資料にバイタルサインのメモを書き加える
当時メジェドはポケットサイズのICU看護の本を持ち歩いてました。
その本のバイタルサインのページに、
今日はHRが上がった時これが原因で、血圧もこうなった……とか
この薬使う時はこの数値の上昇(または下降)が予測されるから注意する……とか
その日あったバイタル変化に関することを書き込みまくりました。
本はきったなくなりましたが、私にとっては見ればすぐ観察ポイントが分かり、アセスメントできる頼れる相棒になりました。
以上、メジェドが怒られた「バイタルサイン」の話でした。
少しでも参考になったら嬉しいです。
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