なぜ統失「第9部 非言語(密教)修行&精神科脱出編」⑭世界から50年遅れた日本の精神医療の現状 ✨️映画「カッコーの巣の上で」と今の日本の精神医療を比較してみた。
日本の精神医療は、
世界各国と比べ50年以上遅れていると言われています。
精神科の入院はとても治療目的とは思えず、
ただの隔離、社会的排除が目的だとしか思えません。
患者を大人しくさせる為だけが目的としか思えない、
多量の向精神薬の投薬、拘束等の人権侵害。
入院期間も長く、一生病院から出して貰えない患者さんも未だ多くいます。
今回は、約50年前の、
アメリカの精神病院を題材にした、
映画「カッコーの巣の上で」と、
今の日本の「精神医療」を比較してみたいと思います。
映画の中で、手足や口元がガクガクと震えている患者さんがいます。
これは向精神薬の一般的な副作用なのですが、
今の日本の入院患者さん達の中には、
もっと激しく震えっぱなしになっている人も多くいます。
強制投薬。
映画の中で、口の中に入れた薬を、
看護師さんから見えない所で吐き出すシーンがありますが、
日本の病院では、
ちゃんと飲み込んだか舌の裏までチェックが入ります。
映画では一錠しか薬を飲んでいませんでしたが、
日本では一回に20錠以上の薬を処方される事もあります。
看護師さんが薬についての説明を拒否するシーンがありました。
日本では薬の説明を求めると、
説明はありませんが、
代わりに、下記の記事で紹介するペラペラの紙切れを手渡されます。
鉄格子のついた隔離部屋。
日本では今も現役で存在します。
患者さんが暴れたり、興奮すると、
皮のベルトで拘束され、
点滴で鎮静剤、
保護室(牢屋)へと移送されます。
これは主に、悪さをした患者さんのお仕置き部屋として使用されています。
電気ショック。
僕が入院していた病院では既に廃止となっていました。
長年入院している患者さんの話によると、
十数年前まで、
悪さをすると電気ショックにかけられていたそうです。
まだ現役でやっている病院もあると聞きました。
ミーティング(反省会)
こんな物はありませんでした。
病棟内の清掃。
日本の隔離病棟でもやっています。
動ける患者さんは病棟内の清掃をやらされます。
ベッドのシーツ交換も患者さんの仕事となっていました。
外で運動。
看護師さん付き添いで、
院内の敷地を散歩させて貰える事はありますが、
映画の様に、バスケットボール等の、
激しい運動が出来る場所はありません。
殆どの患者さんは、薬で無気力状態、狭い病棟でほぼ寝たきりです。
ボードゲーム。
ボードゲームはあります。
遊んでいる患者さんもいます。
全体的な映画の感想。
今の日本の「隔離病棟」事情と大分似通っているなと思いました。
違う所と言えば、
今の日本の隔離病棟には、こんな自由はありません。
看守(看護師)さんは厳しく、
少しでもトラブルに繋がるような素振りがあると、
速やかに拘束、隔離(保護室)となってしまいます。
病棟では大人しく、ぼぉ〜っと過ごすしか無いのが現状です。
脱走なんてもってのほか!!
万が一、上手く行っても直ぐに警察が動きます😩
時々、長期入院の患者さんが、
「もう外に出るのが怖いからずっとここに入院していたい」
等と言っていると、テレビや新聞の記事になっているのを見ますが、
そんなの本当に極々一部のお年寄りの患者さんです。
殆どの患者さんは、
早く外に出たい、
直ぐにでも退院したいと言っています。
この映画の主人公は、
刑務所での労働を免れるために、
わざと狂人を振る舞い、
精神病院へと移送されるのですが、
これでは、刑務所行きの方がはるかにマシだと思います!!
万が一、犯罪を犯してしまった後、
わざと頭のおかしいフリをして、
無罪を狙うのはやめておきましょう。
一生、精神病院から出れませんよ?
次回へ続く🔽
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