なぜ統失 第3部「自宅療養編」⑭オーバードーズ!身体が動かない!!✨多剤大量処方。
前回の続き⬇️
あれほど楽しかったゲームが楽しくない。
でも自宅警備員なので暇でしかたない。
僕はアニメを見てみる事にしました。
アニヲタだったので、
面白いと良く言われている物はほとんどみてるつもりでしたが、
他に何か隠れた名作は無いかと色々探してみました。
いくつか評判がいい物を見つけたので見てみました。
ギャク系のアニメはなんとか見れるものもあったけど、
やはりあまり面白くありません。
漫画を読んでも面白くありません。
『嬉しい 楽しい 気持ちいい 清々しい 誇らしい』
これら、正の感情が一切出なくなりました。
『だるい、苦しい、痛い、眠たい、動きたくない』
等の、負の感情は問題なく出す事が出来ます。
なにをやっても楽しくないので、
家で寝て過ごす時間がしだいに増えて来ました。
頭が霧がかかった様にぼんやりとして、
定期的に強い眠気が襲って来ます。
身体がだるくて重くほとんど動けません。
動こうとする気力が湧きません。
多剤大量処方が原因の重い陰性症状です。
この頃にはアカシジアの症状はかなり落ち着いていました。
昼寝をすると夜寝付きが悪くなります。
うちの母親は、精神病院の待合室に置かれている
メンタルヘルスマガジン『心の元気』
という雑誌をかなり読み込んでいる為に、
夜9時には寝なさいと口煩く言ってきます。
母によると、夜10時ごろに統合失調症を治すホルモンが一番多く出ると書かれているそうです。
起きていると
布団に入って大人しくしなさいと、
勝手に部屋に入ってきて小言を聞かされます。
部屋の電気が消えているか、
物音がしないかチェックしている様です。
元来、生得的にショートスリーパーで、
夜更かしをしても平気なタイプなのと、
昼寝をしている事も重なり、
なかなか眠りにつく事が出来ません。
布団の中で寝つく事が出来ず藻掻き苦しみました。
早く眠りについて楽になりたい。
僕はアタオカ先生の診察の度に、
夜眠れないと訴えかけました。
すでに20錠以上の薬が出ていたにも関わらず、
様々な薬が追加で処方されて行きました。
一回分の薬がまとめて梱包されている、
透明な小袋がパンパンに膨れ上がっています。
今考えてみると、完全にオーバードーズレベルの処方量だと思います!!
(中身の大半はベゲタミンとレボトミン)
それを夕食後にすべて飲み込みます。
(+就寝前に5錠位の頓服)
大量の薬を飲んでも中々寝る事が出来ません。
異常なほどの薬が処方されているにも関わらず…
いつしか僕は、毎晩 金縛りに合う様になりました。
金縛りというか、
薬の飲み過ぎで身体が動かないだけなんですけど…
布団に入り暫くすると、
次第に体が動かなくなり、
でも意識だけははっきりとしています。
指一本動かすことが出来ません!
しかし何故か声だけは出すことが出来ます。
寝返りが出来ないので、
とても辛くて苦しかったです。
その状態が何時間も続きました。
余りにも辛いので、
大声で体を動かして寝返りを打たせてくれと
毎晩何度も母親を呼び続けました。
最初は嫌々ながら来ていた母親も、
次第にしつこく何度も大声で呼ばないと来ないようになりました。
でも、最終的には激怒しながらやってきます。
本当に辛いので来るまで何度も叫び続けていました。
母親も深夜に大声で何度も呼ばれて辛かったと思います。
「寝かせる為に薬で体を動かせんようにするんじゃから当たり前じゃろう」
母親がこんな事を言っていました。
こんな状況なので、
僕と母親は、
診察の度に、ますます眠れないと主治医のアタオカ先生に訴え掛けました。
その度に、アタオカ先生はどんどん薬の量を増やして行きました。
深夜3〜4時頃になって、
やっと薬の効果が弱まるのか、
金縛りが解けて、
眠りにつく事が出来る様な感じでした。
なので必然的に、起きるのは昼前になってしまいます。
診察のときに母親が、
「昼夜逆転しちょる」
とアタオカ先生に良く訴えていました。
でも、昼前には頑張って起きていたので、
「逆転してない!」
反論して診察室で言い争いに成りました。
アタオカ先生は僕の話は全く信用していないので、
鬼のような目で僕を睨みつけてきます。
診察の日が本当に大嫌いでした。
今でも診察が大嫌いなのは、
このせいもあるんじゃないかと思っています。
次回へ続く。
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