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なぜ統失 第6部 「長期入院@3回目」⑳開放病棟の日常生活。

前回の続き⬇️

今回は「開放病棟」の日常について語りたいと思います。

起床時間は朝の6時です。

就寝は夜の9時なので、

9時間睡眠という事になります。

開放病棟の患者さんは、

寒がりのお年寄りが多いせいか、

暖房が「閉鎖病棟」よりも強めに設定してあるような気がします。

夜は暑くて寝苦しいので、

パンツ一丁になって、毛布も被らずに寝てました。

閉鎖病棟はこんなに暑くありませんでした。

翌朝に見回りに来た看護師さんに、

夜にパンツ一丁で寝ている事をよく笑われました。

僕が入院していた大部屋は、

僕以外、全員が朝の早いお年寄り達です。

朝4時前には起き、ラジオを付けて、

お年寄りの患者さん同士で雑談を楽しんでいました。

僕は、うるさいなぁと思いながら、

まだ眠たいので、ベッドの中で微睡みながら我慢をしていました。

起床時間(6時)になると、

体温計で自分の体温を測り、

床頭台に貼られている紙にその日の体温を記入します。

閉鎖病棟では看護師さんが毎朝計りに来ていましたが、

開放病棟では自分で自分の体温を測ります。

僕は、まだ眠たいし、

測るのがめんどくさいので、

毎朝、適当に36℃台の数字を記入していました。

お年寄り連中も、

老眼で体温計の数字が見えないそうで、

適当に記入していると言っていました。

7時くらいに看護師さんが見回りにやって来ます。

この時まだ寝ていると起こされます。

軽く朝の挨拶を交わし、

紙に書かれた適当な体温の数字を確認すると、

すぐに「ナースステーション」へと戻って行きます。

8時になると朝食の時間です。

みんなで2階の食堂にエレベーターで移動して食事を取ります。

食事が終わると、そのまますぐに「OT活動」の時間です。

足が動く人はそのまま食堂の掃除をやらされます。

掃除が終わると、足が動く患者さんの中で僕だけが「楽なOT活動」に合流することが出来ます。

他の足が動く患者さんは外で畑仕事です。

「楽なOT活動」の内容はどんな物かと言うと、

老人ホームの認知症患者さん向けの活動を想像して頂けると分かりやすいかと思います。

2時間程度で活動時間は終わり、

(もしかしたら1時間半だったかも?)

11時(10時半?)に病棟に戻ります。

12時になると、またみんなで食堂に移動して昼ごはんを取ります。

昼からは何もやる事がありません。

僕は毎日、昼からは外出許可を取り、

外のベンチに座ってスマホで暇を潰していました。

夕方6時になると晩御飯です。

またみんなで食堂へと移動します。

毎回、エレベーターの前で長時間待たされるので結構めんどいです。

食事が終わって病棟へ戻ると、

みんなでナースステーションの前に並んで順番に薬を飲まされます。

それから歯を磨き、

就寝時間までは外出中にブックオフで買った本を読んで過ごします。

自分専用のテレビを見て過ごす患者さんも多いです⬇️

薬を飲んだ直後なので、

8時前には、既に殆どの患者さんがイビキをかいて眠りについています。

夜9時になると消灯です。


正直、こんな退屈で「何もできない」「させない」、寝たきり生活を長年続けていたら、

「気力」、「体力」、「生活能力」共に衰えていく一方ッ!!


そして、足腰もすっかり衰え、

車椅子となり、

もう生活能力が無いからと「一生退院出来ない」、「させない」、

治療する気のさらさら無い、

ただの収容ビジネスだな😩


次回へ続く⬇️











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