数字に翻弄された先に
レディースクリニックで子宮頸癌と告知されてからも、紹介先で子宮体癌と告知されるまでの間も、子宮体癌ステージIIと診断されてからも色々検索しまくりました。
「日本では毎年1万5000人が罹患し、約2100人が死亡している」という情報を読んだ時、「私はその1万5000人中の1人になってしまったんだな」と思い嘆きました。
一番気になるのは5年生存率と再発率。
「II期の5年生存率は88%、II期で手術を受けた人の23.6%が5年の内に再発」なんて書かれていたのを読んだ日には恐怖に慄きました。
ある病院の「II期の5年生存率は100%」という実績を見た時は「その病院に行こうか」などと考えてみたり。
本当に数字に翻弄されました。
でも、だんだんと疲れてきちゃって。
あの出血性ショックで死にそうになった日…
死なずに生き残った日…
「これからの人生はいただいた人生だな」と思うようになりました。
私は看護師として今まで働いてきて「生き運」という言葉を患者さんに伝える事がありました。
自暴自棄になっている方に伝える事があったのですが、今は自分に言ってあげたいなと。
あの時、死ななかったのは生き運なんだと。
もしも再発したとしても、それまでもそれからもまだ生きていられるのだから幸せな事なんだと。
またこうして夫と娘と一緒にいて話したり、ご飯を食べたり、笑ったりできる時間を持つことができたことはありがたいことなんだと。
今ではあまり考えなくなりました。
今は抗がん剤治療の方に頭が行っているからかもしれません。
「今ここ」を生きているからかもしれません。
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