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過去を受け入れる勇気
「娘が大学をちゃんと卒業する」という未来を望んでいたから失望してしまったんだ。
正直に言うと、「その間の学費や生活費を無駄にしてしまう」と言う失望もあった。
でも、娘がメンタルをやられて今にも死んでしまいそうな状態を目の当たりにして、そんな私のくだらない気持ちなんて吹き飛んだ。
「生きてさえいれば何度でもやり直せる」
「やり直せる」と言うと、今までの人生が駄目だったような響きがある。
自分の人生を無駄とか駄目とか思いたくない。
誰の人生だってね。
挫折…
挫折とも思われたくもない。
世の中が決めた筋書き通りの人生を生きていなければ挫折になるのか?
私がそうあってほしいと願った未来通りに娘が生きていかないと挫折になるのか?
否、そうではない。
何かに気づくための経過なんだ。
何かを学ぶための経過なんだ。
私達の人生は経過なんだ。
不意に「人生・経過」で検索をかけたら、こんな歌がトップに出てきた。
歌詞を読むと、「ああ、娘はこんな感じなんだな。」と思った。
娘が言っていたことと被った。
人生は何かに気づくための途中経過なんだと思う。
途中経過だけど、その何かに気づくためには「今、ここ」をしっかりと味わうことが大切なんだなと思う。
「幸せになる勇気」のP60〜P75を読んだ時、ハッとした。
*「変われない」本当の理由*ってところ。
過去の自分と新しい自分。
過去の自分から新たな自分に生まれ変わる…そう考えるから、変われない。
「いま」を肯定するために、不幸だった「過去」をも肯定する。
良いタイミングで必要な情報が入ってくる。
ありがたい✨
娘に言った。
「今のこの経験はこれからの人生で必ず役に立つと思うよ。」と。
この言葉の後から娘は劇的に変わった。
私は教育ママではなかった。
良い大学に行ってほしいとかも思ったことがなかった。
手に職を持ってほしいとは思った。
娘が自分らしく生きていける人生をただ願った。
娘が選ぶ進路をただ支援した。
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