【入院2】手術当日 眠りにつくまでの話。
こんにちは
九芽です
ここには顎変形症手術当日の、麻酔がかかって眠るまでの出来事を書き留めます。
あくまで一人の例として、参考程度に見ていただけると嬉しいです。
朝
朝は6時に目が覚めました。21時就寝の6時起きで、まさかの9時間睡眠。
こんなにぐっすりと、家以外の場所で、しかも9時前にはベッドに入ってるなんて、きっと小学生の時以来だったかも。
集中治療室に入る時は荷物を家族に預かって貰わなければいけないそうで、そのための荷物整理を早めに終わらせました。
宿題とOS-1
あ、宿題終わってna…と春休み課題に意識が向いたのは顔を洗っていた時。
その時の冷や汗と後悔は今思い出しても笑えません。
術前に飲むようにと渡されていたOS-1をゆっくり飲みながら、宿題を消化していきました。
手術を控えているとあって緊張感は中々のもので、その緊張ゆえに問題を解く手はコンスタントに動いてくれました。
ちょっとドキドキしていて手を動かしていないと落ち着かない、そんな感じです。
あー今の私、緊張してるなって。
口腔外科
絶飲は手術の2時間前からなのですが、ちょうどそのタイミングで口腔外科の診察に呼ばれました。
その時病室まで呼びに来てくれたのは、ナツカワ先生(仮名)。ここではそう書かせてもらいます。
手術部位の間違い防止のため、手マークを描かれます。私は両顎を切る予定だったので両手に。
「医療技術が発達した今も、こんなふうにマーキングするのってアナログで落ち着くなー」って思ったのを覚えています。
ここで手術の開始時間が遅くなるかも、ということを告げられました。昨日21時からの絶食と今朝の絶飲を耐えてのこの時間。
え、めっちゃお腹ぺこぺこなんだけど…!
そんなことを考えていた私です。
出発
入室時間が近づき、病棟の看護師さんとナツカワ先生が病室まで呼びに来ました。
歩いて手術室に向かいます。
手術部に入って受付を済ませると、部屋番号を伝えられます。通路を通ってその部屋へ。
着くまでの間「緊張してる⁇」「冷たい金属のドアに真っ白い壁っていうのがねー」とラフな感じで話しかけてくれるお二人。
初めての経験ってやっぱりドキドキするし、それが初めての場所なら尚更でした。
めっっちゃ緊張してます。
入室
「人がいっぱいいる!」到着してまず思ったのがそれで、想像以上の人数に驚きました。
これだけの人が関わってくれるんだと知って、ありがとう以外の言葉が見つからなかったです。
ここでもまたバーコードを読んでもらい、名前と誕生日を伝えます。
手術台に座るよう言われて、ちょっとドキドキしてくる私。でもその台は歯医者で座る椅子に似ていたからか、恐怖心はありませんでした。
私はメガネをかけて入室したので、手術中は預かってもらう必要がありました。
お気に入りのケースと一緒に渡したとき、「ハリーポッターだ!」とデザインを見てリアクションをしてくれて。
ハリーポッターすごっ!
知名度もさることながら、成長してもなお大好きでいられる魔法の世界を生み出してくださった作者には頭が上がりません。
シャワーキャップも被せてもらって、私はすっかり手術モードに。台に横になり位置を調整して、上の病衣を脱ぎます。大きなタオルケットを掛けてもらいました。
酸素測るやつと、血圧計と、心電図を装着。
血管が見えにくかったので、点滴などは眠ってから入れることになりました。
(このことは事前に説明を受けています)
ここでも麻酔科の先生たちにたくさん話しかけられ、安心していられました。麻酔についての説明をしてもらった時と打って変わって、緊張をほぐしてくれるような柔らかい空気。
自分の心臓の音が電子音になって部屋に響いている状況は私にとっては非日常的なものです。
たぶん緊張しない方が難しい。
眠るまでの出来事
マスクが口に当てられ、「ゆっくり大きく深呼吸してね」と先生。
最初は無臭だったけれど、
だんだん「何この匂い!」と不快感半端ない麻酔薬を吸いました。
今までに一度も嗅いだことがないような匂い。自然界にはないような、人工的な匂い。
どちらかというと「苦い」という味覚が強かったです。
2人の先生が私の両手を握ったり、手を添えてくれていたりしました。
頭がチカチカしてくる感じがあって、頭の上から下の方どんどん支配されていくような、そんな感覚。
うとうとした、より「次のまばたきで目が開かなくなった」という感覚です。
そして、抵抗することなく眠ったらしい。
以上が当日の眠るまでの記録です。
緊張してると書きながらも、それ以上に楽しみというか、新しい世界に踏み出せる自分に対してワクワクする気持ちがありました。
ここに来るまでたくさんの人と関わり、何度も助けられています。両親、先生はじめ病院の方々、中学校の先生も。
感謝の気持ちでいっぱいでした。
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