急がば回れ、中抜き戦法
100%絶対安全牌
振りテンと言う巧妙なルールが基盤となり、競技者は或る固有の牌では
和了を成立させることが叶わない。
振りテンは自分が捨てた全ての牌にLOCKが掛かる。
「1」を捨てたら「1」の和了は成立せず
「2」を捨てたら「2」の和了は成立しない。
「147」「258」「369」は運命共同体なので
「4」を捨てたら「4」「1・7」
「5」を捨てたら「5」「2・8」
「6」を捨てたら「6」「3・9」にLOCKが掛かることも。
反対に、好敵手が「2」を捨てていたら
彼若しくは彼女は「2」で和了出来ないので
「2」は100%安全が約束される。
安牌「=アンパイ」の語源はここから。
「2456」からの「2」捨てと
「1234」からの「2」捨てはリスクが全く異なる。
「1・34」となった悪形から再び勝利の軌道を描くには
「2」を再度引くか、「1」も見切って「5」を引くしか無い。
僕はこの状態を「=中抜きからの再生」と、勝手に呼んでいる。
中抜くくらいだから、和了へ遠い状態が多く
中抜きのオンパレードになる場合もたまにあるが
いわゆる「=回し打ち」をしていくなかで
違う形で聴牌(テンパイ)にこぎつけることもある。
(聴牌:あと1牌で和了の状態。勝利は近い!)
麻雀は防御力も問われる競技なので
中抜きや、回し打ちは臨機応変におこなうべきだが
SCRAP AND BUILDと訳せるような
一連の行為をマスターした上で上級者を名乗って欲しいと思う。
SCRAP AND BUILDと言う文言は
或る芥川賞受賞作品に影響を受けている。
受賞後もささみと納豆を喰っていたあの人、
作家道というものは果てしなく険しい茨道。