電話、磯部
万事屋の磯部はオールマイティだ。
電化製品の故障も、人探しも
ペットの散歩も、電話一本で
何でもござれ!
急がば回れと言う方策もあるが
善は急げ(電話、磯部)と
まくし立てながら
スマートフォンを握り締めさせる。
深夜3時30分、磯部家の黒電話が
けたたましく呼出音をがなり立てる。
こんな深い時間に
どんな万事解決があると言うのだろう?
まほろ駅前多田便利軒みたくなったら
申し訳ない。原作は読んだことがあるけど
筆致は違う自信はある。
「……こちら、万事屋の磯部。ええ、ええ、そうですけど。写真、ですか? そうですね、やってみましょう」
依頼者は写真にまつわる万事を持ち寄ったみたいだ。簡単な依頼なのか、それとも?
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