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殺戮幸子VS四天王編:14

殺戮幸子VSルートヴィヒ

サチコのハミング、英霊によるドイツ語での歌唱。
大体がハミングか、ドイツ語かで歌唱が割れたが
英霊たちも各々の母国語を交えて「第九」を歌い出す。
ヴォルフガングの冥府鍵盤が重なり、重厚な音色に。
苛々していたルートヴィヒがその光景に気付いて
鍵盤演奏中のヴォルフガングに話し掛ける。
自分自身が指揮を振りたいらしい。
ヴォルフガングは英霊のシューマンとバッハに声掛けをして
冥府鍵盤を三台に増やしたいと申し出る。
アイネクライネナハトムジークの空間支配なら、大体がまかり通る。

仕切り直しで「第九」の演奏が始まった。
最初は、鍵盤が土台を丁寧に整えて行く。
サチコは音楽の心得がないので、終始ハミングだが
それでも、歌唱パートに突入したら
ルートヴィヒの郷愁を叶えるために全力で歌った。
ルートヴィヒは、自分が作曲した最後の交響曲なので
最大級に熱がこもった。
音のない世界に生きる彼だが、演奏に対する熱意は伝わったようだ。

圧倒的な音圧で、敵対する者共をねじ伏せてきた
MUSIQの四天王 大将ルートヴィヒ。
彼は戦いに飽き、いつも音楽に没頭した若き日を思い出していた。
サチコとReNは、刀鍛冶屋18(ワンエイト)から
二個(合計四個)の心臓破壊を命じられた筈だが
二個(副将大将)の心臓破壊は困難を極めるものに。
(副将に関して言えば、魂魄を斬ってもダメージほぼなし)
(魂魄離脱という概念を、空間支配能力の一部に)
怒れる大将を鎮めたお礼に、ヴォルフガングは二本のタクトを譲ってくれた。
一振りは(三大バレエ)ストラヴィンスキーの
一振りは(展覧会の絵)ムソルグスキーのだ。
音楽力を高め、理解すれば四天王と同じ能力も夢ではない!
戦いは休戦を迎える。ヴォルフガングの慈悲に救われた。
生命を壊さない、休戦協定があることを初めて知った日のこと。

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