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B@CK HΦME S3:07

PARMA・PARCOの会話 独白への連結
 
コ「この流れから、あらかじめ作った
  独白 三浦秋桜刑事に繋がるんだね!」

マ「ああ、何とか収束してくれたよ。
  残すは意識障害のカラクリだよな」

コ「ええと、ペトリコールと
  フェミルエチルアミンだっけ?
  雨後の匂いと恋愛ホルモン」

マ「著書の紹介で登場させる
安住絢香先生との対談で
  化学反応を炙り出して行くぞ!
  架空の人物との対談を書くー!」

コ「絢香ちゃんの原稿、見付けておいたよ。
  安住絢香と言う表記で間違いないわ。
表題が【編集長 玉露茶子】
  だったけど、茶子さんならアヤパンだよね?」

マ「安住絢香、通称:アヤパン。
  俺達にとって大事な大事な登場人物だ」

コ「茶葉英国や馴鹿乗絵も
  代表的な人物に育つといいね」

マ「しばらく刑事モノはいいや。
  でも、ミステリの土壌は栄養価が高いなー」

コ「又、南署の皆さんを踊らせましょ!
  踊らされる大捜査線」

マ「われがわれが、も良いけれど
四葉館のA館にも、F館にも、
  確かな書き手はわんさか居る。
  彼らの作品にも
  フォーカスを当てようじゃないか
俺達は俺達で、ラストスパートだ!」
 
※順番が前後したが、安住絢香(カノ雨後)問題は既に解決!
独白 三浦秋桜刑事
Monologue
Detective:Syuoh Miura
 
指を組み替え、俯いたまま、ぶつくさと語り始める三浦刑事。
「善の僕は愛をさえずり
 悪の俺は魂を欲しいままにした。
邪魔だったんだよ!
一方では愛の象徴だったあの女性(ひと)が。

真実の愛を貫けば貫くほど
他方の俺は阿呆なくらいに白けて行った。

いいじゃないか! 
あれだけの愛を一途に注いだのだから。

充分じゃないか!
魂は消え去る直前まで燻っていた」

自嘲気味に右側の口角を上げ、白けた様な表情で
独白を続ける三浦刑事。
「稲川の模倣の様で格好が付かないが
MLLはどうもじっても
マッドラブレターにしか見えなかった。
何がレイクだ! 何がルーシアだ!」

一度天を仰いだ後、最後の独白を言い切る三浦刑事。
冷めた、諦めた様な表情が印象的。
普段の彼からは想像も出来ない脱力感。
「俺の犯行は未遂だ。量刑は軽いだろう。
だが、警察手帳は返納だろうな。
いいんだ、国家権力を行使するのにも
飽きて来た所だ。
蔑む気持ちは毛頭ないが
道路整備の旗でも振ってその日暮らし、発泡酒で乾杯さ」
 
凍り付く署内。皆が固い表情で三浦刑事を見詰める。
意外な独白を受け容れられない関係者、多数。
 
現場に居合わせた豪州刑事が何か言いたそうな顔をしている。
おもむろに立ち上がり、三浦刑事に近付く豪州。
警察内部の独演会の第二部が、始まろうとしていた。

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