SMELLMAN 3RD:3
SMELLMAN 3RD
KINDERGARTEN SCRAMBLE:3
俺は今になって外崎泰明の自我を思い出していた。
義兄弟の六郎はレンチンした白米に
知覚の片鱗を見せた。
六歌仙KINDERGARTENは基本弁当持参だが
炊飯器で栗ご飯でも炊いて
もわっと園児の前で開示するのも面白いかも知れない。
嗅覚の知覚がある、ありわらくんと
嗅覚の知覚がない、まりこちゃん。この差は大きい。
濡れるという知覚があっても、刺すような刺激臭がないと
失禁の痛みは何時まで経っても知覚されない。
漏らす前にトイレに行かないと!
そんな危機感を覚えて貰うためには
刺激臭の知覚、大事である。
外崎六郎は知覚訓練をおこなう際に、既に二十歳を超えていた。
これは致命的なハンディキャップだと思う。
大伴恭平の自我で、おこなう嗅覚のお遊戯会。
どんなギミックを仕掛けたら
園児たちを覚醒させることが叶う?
三度目の転生で行き詰まるスメルマン。
一度目の転生についても、いつか語らう日が来れば。
まりこちゃんがワサビ入りの握り寿司を平らげたと豪語していたなら
全員に試すのも面白いと思った。
罰ゲームとまでは行かずとも、際どい量を混入すれば
知覚が眼を醒ますことも(嗅覚の覚醒)。
トイレトレーニングについても企画書を作成したい。
漏らすよりも未然にトイレに行くほうがいい。
そう考えるので、恭平は授業の前に再度トイレに行くように
促す習慣を採用することにした。
担任を任されたもみじ組21人。内20人が嗅覚障害。
在原政業(ありわらくん)の優越感はどこまで続く?
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